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デザインとテクノロジーの融合を追求する第一人者、ジョン・マエダのTEDトーク

こんにちは、note編集部です。

今回はおすすめのTEDトークを、世界的グラフィックデザイナーであるジョン・マエダ氏に焦点を絞って紹介します。彼は筑波大学大学院芸術学研究科で博士課程を修了されており、実は我々の先輩にあたる人物なんです。

様々な視点から見識を広めてくれるだけでなく、ユーモアも散りばめられた彼のTEDトークは、見る人をぐいぐいと引き込む魅力があります

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おすすめその1 「アート、テクノロジー、デザインから創造的リーダーが学べること」

MITでコンピュータを学び、その後美術学校(筑波)に移ったジョン・マエダ氏。コンピュータは彼にとってアートを考える精神空間になりました。彼はテクノロジーを使ってインタラクティブなグラフィックに親しみます。

アートの周辺にいた彼はRISDの学長となり、アートを中心に据えるようになりました。アートは答えのない問いかけをしてきます。アンティークの世界から、新と旧の組み合わせに、良いものが生まれることを知ります。

リーダーシップの分野でも、問いかけはよく起こります。今や権威主義が通用するような単純な時代ではありません。階層構造は崩れ、ネットワーク的な関係に変化しています

いかに様々なものを結びつけ、化学反応を起こすかが重要だと彼は経験で学びました。「新しい時代のリーダーには、アートとデザインの視点がより良い発見や考え方をもたらす」と語り、トークは終わります。

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おすすめその2「ジョン・マエダのシンプリシティについて」

生活のいたるところにシンプルさを求めるものが溢れていることから、人間はシンプルであることを好むのかと彼は思いました。その一方で、複雑な空の風景は人間の目にはとても美しく見えます。

ジョン・マエダ氏は過去に複雑な作品を様々作り、”目くらまし”のような作品を多く残したと言います。

彼の作品を見た人は「eye candy(見ていて楽しい)」と評価するのに対し、彼は「eye meat(見ていてインパクトのあるもの)」を作っていると返します。コンピュータとアートの間にある複雑性から抜け出した制作に移り変わります。

シンプルであるとは「いかに楽しいことを増やし、苦労を減らして人生を生きるか」ということ。思考力・体力・視力などは年を重なるにつれ衰えますが、年を経るほど見識が深まると彼は信じます。世界や身の回りで起こるあらゆることを楽しむこと、そしてTEDに参加することは素晴らしい経験となると語り、トークを締めます。

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いかがでしたか?

彼のトークの魅力は、連想ゲーム的に話が展開されるところにあると思います。その構成によってオーディエンスは、続々と打ち出される彼のアート作品に目を奪われるのではないでしょうか。

トークによっては、1本の強く太いメッセージを語るものもありますが、彼の場合は、観客ひとりひとりによって受け取り方が変わるような狙いを感じさせます。

2つ目のトークに登場した「 The Laws of Simplicity (邦題:シンプリシティの法則)」は無料でPDFが公開されていますのでよかったらご覧ください。

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