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【ガーランド】:はじまり

 わたしは、やりたいことがとても多い。それで、noteでもいろんなマガジンを作って連載などもしてみた。やり遂げたものもあるけれど、途中で止まったまま、気配を失ったものもある。

 小説を書きたいと思う。詩を書きたいと思う。童話も書く。デザイン画を意識したイラストを描いてみる。写真を撮りたい。刺繍がしたい。ブックレビューを書きたい。とりとめない日常を記録しておきたい。

 それら、全部をやってみた。やったみたけれど、概ね、疲弊して終わる。ううん、長いこと毎日noteを続けていたんだよ。いつか、それらが芽吹くのじゃないかと期待して。ううん、今も期待している。だから、またこうして性懲りもなく、ものを書こうとするのだ。

 これは、日々の日記になると思うし、ある意味では虚構で小説になると思う。イラストを描くこともあると思うし、写真はなるべく多く掲載したい。

 ずいぶん昔、hound tooth checkという個人サイトを運営していた。プロバイダの無料スペースを利用していた。その屋号を使おうとも思ったのだけれど(このnoteにもそのカテゴリーのマガジンを過去にすでに作っている)、でも、また新しい名前をつけたかったんだよね。

 何かふさわしいものはないかしら、とわたしはα7IIIを首からさげ、見出しになる写真を撮りに出かけた。
 たちまち見つける。冒頭の写真がそうだ。もう一度ここに掲げる。

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 電線にさがる三角旗が、さびしいガーランドのように見えて、なんだかわたしにぴったりだなあと思ったんだ。

 わたしは石川葉。猫のザジと暮らしている。じゃあ、猫の写真を見せてよ、と言われても提供できない。わたしの中にいて、わたしの外に現れるイマジナリーキャットだから。今も撫ぜれば、小さく鳴き、面倒臭そうにわたしの手のほんの少し届かないところまでゆき、床で丸くなっている。

【ガーランド】はメタな小説かもしれない。私小説といえば、そう言えるような気もする。今までも美術展のレビューや本のレビューを小説形式で書いてきた。その延長線上に、この物語はある。

 やっぱり物語なんだろうと思う。自分の気持ちを正直に描こうとすると、それは虚構じみてくる。わたしの抱えている病気のせいかもしれない。何度もなんども書いてきたことだけれど、物語の最初にあたって、それも再度記述しておこう。わたしは統合失調症と転換性障害という病気を患っている。障害者手帳も所持している。それは当初3級だったのに、いつの間にか2級に格上げされていた。

 たくさんのことを書いていきたいと思う。それでも、なんだかさびしい風情が現れたらいいな、と思っている。メタなわたしが棲んでいる真っ白な浜辺を喚起できたら、と願っている。

 先に書いたように、【火曜日の美術館】や【繭の中で本を読む】は今後、このガーランドに綴られると思う。楽しみにしていてほしい。

 何度、体調を崩し、発作を起こしても書くことをやめられない。それもまた病気と自嘲するけれど。

 エントリーごとの最後にその時、聴いていた音楽をセットリストとして残しておこうと思う。今回は、赤い公園のYo-Ho。ほんとはYouTubeにあるインスタライブの模様が最高にいいんだけれど、著作権的にどうなのかわからないので、Apple Musicのリンクを貼っておく。

磨けば光ると触られて
てか原石のまんまでいさせて

 この歌詞がずっと好きでいる。

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<セットリスト>

赤い公園 『消えない-EP』よりYo-Ho

 

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