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購買体験×AR

ロンドン拠点のARソリューションプロバイダー、Dent Realityが$3.4Mの資金調達を実施しました。
Dent Realityは、食料品店などで利用が開始されています。Dent Reality社のAR(拡張現実)プラットフォームを利用することで、店内レイアウトを買い物客に提供すると同時に、店舗のデータベースと統合して、特定の商品がどこにあるかという棚ごとのデータをARを通じて、提供することが可能になる。利用方法は、ユーザーが携帯電話をかざすと、目的の商品までの道筋をAR示すことができるという非常にシンプルなもの。

小売業者の関心

小売業者は、オンラインツールを現実の買い物客の体験に持ち込む方法を探すことに、大きな関心を持っているとのこと。これまで、Eコマースとの決定的な違いは、消費者が実際にものを手にとって見定めることができることでした。ただ、Eコマースの増加により、オンラインにおける購買体験を向上させるため、シンプルで簡単な返品方法やレンタルプラットフォームなどが出てきたことによって、必ずしも店舗に行く必要性が減ってきました。今や買い物代行や1day deliveryなどのソリューションが増え、スーパーなどの日用雑貨や食品ですら、オンラインで頼み、家に届くのを待つユーザーも少なくありません。そのため、リアル店舗での購買活動は、必要最低限なものになりつつあります。一方でデリバリーできる商品が限られていたり、返品やレンタルなどはどんなに簡素化されても多少の手間はかかります。
リアル店舗を持つ小売業者はその手間を少しの手間に勝機を感じ、デジタルとリアルをつなげるためのツール導入を模索しています。
そのソリューションの一つとして、ARが注目されており、購買体験×ARを提供しているDent Realityのような会社が注目されている理由の一つだ。

ARの今後

この数年、新たなARソリューションを提供する企業は減少傾向にあります。引き続き大手企業は、自社の新たなソリューション候補の一つとして、AR関連のサービスを継続しておりますが、スタートアップなどは以前と比較して減少していました。
一方で、コロナの影響により、企業は、既存業務の効率化やリモートワークが求められ、デジタル化の波が一層大きくなっています。
その中でARが再注目されるのも不思議ではありません。
ARにより、スーパーなどの購買体験向上、物流や小売業者の倉庫業務の効率化、医療・病院における人的ミス減少のための活用など考えられることは多数あると思います。
メタバースというワードが騒がれる中、再びVR/ARが注目されるのではないでしょうか。

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