枕崎で体感する焼酎の世界
焼酎などの蒸留酒の生産量日本一の鹿児島県。焼酎は地域によって原料が異なります。鹿児島県はサツマイモが主な原料に対して、熊本県南部では米。さらに、奄美諸島ではサトウキビを原料にした黒糖焼酎が作られてます。今回は、サツマイモの収穫量も日本一な鹿児島の焼酎について、枕崎で学びました。
歴史
焼酎は蒸留技術をメソポタミアから朝鮮半島経由で14世紀に伝来。安土桃山時代には、すでに焼酎が鹿児島に存在していました。さらに、さつまいもを南米から東南アジア経由で琉球から16世紀に鹿児島に伝来。これと伝統の醸造技術と組み合わさってできました。
白波
全国のスーパーでも見かける枕崎を代表する酒造メーカー。1936年、薩摩酒造として創業。1955年に「さつま白波」誕生。昭和50年代のCMから、1980年の焼酎ブームを巻き起こしました。 今では日本全国だけではなく世界30ヶ国で輸出されるまでになった鹿児島を代表する企業に成長。
明治蔵では、焼酎の歴史からさつま白波ができるまでの物語を知ることができます。建物内の漆喰の壁、石床は歴史を感じます。また、92段もの階段の先に展望室もあり、枕崎の街並み、開聞岳から三島列島の硫黄島、黒島など、運がいいと屋久島も眺めることができます。内部は仕込み甕、蒸留器がズラリと並び、迫力を感じます。時々漂う焼酎の薫り。試飲もでき、ここでしか味わえない製品、できたての焼酎を味わえます。
見学を通じて芋の状態、天候、発酵具合を毎日見て素材の良さを最大限に活かしておいしい焼酎を作ることに情熱を込める職人(杜氏)の熱量を感じます。
さらに、レストランも併設されており、枕崎の食材や焼酎に合うおつまみも味わえます。
製法
1.米を蒸して麹菌と混ぜて発酵させ、麹を作ります
2.芋を蒸して麹と混ぜて甕の中で発酵させます。(でんぷんを糖化させ、アルコールへ変化)
3.濾してモロミと分離させる。
4.蒸留。明治蔵では、木桶など昔ながらの蒸溜器によって独自の味を作り出しています。
5.冷却、貯蔵、瓶詰めして出荷。
飲み方
飲み方コップに入れてお湯割り。熊本県南部の人吉球磨地域では、昔は熱燗にしてストレートで飲まれていました。水割りでアルコールを15%に薄め、温めて飲むのもオススメ。明治蔵は、焼酎6:お湯4の比率のロクヨンを推しています。
濃い芋の甘さと香りを味わえるのが特徴です。
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