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【詩】見えざる者

※何気に、pixivやmixiで公開せず、いきなりnoteに詩を綴るのは初の試み。


もう戻らないよ
幾らキミが泣いて僕を呼んでも
遠い空で造物主が
「早く行け!」と僕を急き立てる

此処には居場所なんかない
誰が慰めようとも

そうさ僕は透明人間 誰も気には留めない
僕が消えた後も世界は 変わらず回り続ける
そうさ僕は透明人間 誰も気には留めない
キミを含むごく一部が 違和感を抱くのみ


もう戻らないよ
拒絶されてまで居続ける理由は無い
造物主が怒鳴り立てる
「お前は不要な存在だ」と

此処には居場所なんかない
別の居場所を探すだけ

そうさ僕は透明人間 誰からも忘れられ
いずれ僕の居た名残りは 跡形なく消え失せる
そうさ僕は透明人間 誰も覚えてはいない
キミを含むごく一部が 違和感を抱くだけ


キミが泣いて止めた
あの夜が明けてひと月
僕が消えた世界は
変わらず混沌の極み

此処には居場所なんかない
新たな居場所は見つけた

そうさ僕は透明人間 最初から存在しなかった
僕が新たに見つけた世界はささやかなものだけど
今は満足してるよ いつの日にかキミが
見つけてくれたら嬉しいな
…叶わぬ夢だけど

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