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脳疲労

昨年の師走、私生活に支障を来たす程の脳疲労に陥った。

どの位酷かったかと言うと、普段やってる仕事の内容が咄嗟に思い出せず周囲が呆れるレベルで酷かった。
勿論悪影響は仕事だけに留まらず、対人的なコミュニケーション能力や冷静な判断能力も大幅に低下してしまった。普段なら絶対買わない(凡庸なラインナップの)100円ショップ折り紙アソートを10ピース位購入したり、美味い蕎麦を食べさせてくれる蕎麦屋で蕎麦以外のメニューを注文したり…と散々だった。
今年に入って回復して、振り返って見て改めて背筋が寒くなっている。社会的信用を無くす前に回復して本当に良かった。

回復に辺り行った事は以下の通り。
●美味しいものを食べる
●まる一日寝る

特に長めの睡眠は劇的に効いた。
【ネムリ・イズ・ビタミン】とは某寝具会社のコマーシャルで使われた有名なキャッチコピーであるが、全くその通りだと思う。
近年漫画家の訃報が相次いでいるが、これは一説には完徹続きでいきなり入浴して血圧低下(または上昇)で突然死(転倒による負傷、湯船で気絶してそのまま溺死…他にも様々なケースがある)に至る事例がかなり多い為らしい。
ワタクシも、若かりし頃に当時の職場のボスに徹夜で仕事を押しつけられた事があったが、完徹が3日も続くと朝焼けの道にフラミンゴが並ぶ幻覚が見えたりして碌な事は無かった(今思えば、あれが睡眠障害になる原因だったのかも知れない)。良い子のみんなは絶対に真似してはいけない。
そう言えば故・水木しげる翁も著書で睡眠の重要性を何度も説いていた記憶がある。

実は脳疲労に陥る前、久々に酷い不眠症に陥った。一日平均4時間位しか寝ていなかった気がする。別に夜更かしした訳では無い。単純に眠れなかったのだ。
睡眠時間は斯くもダイレクトに体調不良に直結するのか…と思ったら3回目のドロップアウトの記憶が蘇って来た。あの頃は決まった時間に眠る事すら覚束無い状態だった。3日起きて1日寝て2日起きて…と言う不規則な睡眠サイクルをランダムに繰り返していたのだ。あの頃の睡眠サイクルには戻りたくない。戻ったらワタクシは間違いなく発狂するだろう。

今は入眠時に睡眠導入剤の服用に加え、ASMR音源を聞いて副交感神経を刺激し速やかに入眠出来るようにしている(この2つを奪われたらワタクシは眠る事が出来なくなる)。
此処までに辿り着くのが長かった。ホットミルクもカモミールティーもラベンダーのお香も全て試した。だがいずれも暴走するワタクシの交感神経には何ら影響を及ぼさなかった(但し暖めたリンゴジュースに蜂蜜を溶かした奴は、たまに飲むと効く)。
もうあんな酷い脳疲労は懲り懲りなので、今後も入眠剤とASMR音源にはお世話になる事だろう。そして週末には脳への栄養補給にココイチのカレーか老舗のとんこつラーメン。これだ。


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