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yukiko160830
【詩】台風一過
長かった雨も いつか止んで
ひと気の無い通り 微かに虫の音
道に散らかったモノは全て
落ち葉も 空き缶も 昨日のしがらみも
みんな強い風の 彼方に消えていった
出来れば僕の
沈んだこの気持ちも
攫って欲しかった
まるで夜のよう 薄ら暗い空
鉛色の雲が 風と共に往く
今まさに僕の頭上を過る
雲は明日の 同じ時間に
何処の街の 空を飛んでいるんだろう
出来れば僕も
飛んでく雲と共に
遠く旅に出たい
(2006年初出)
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