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【詩】凍てつく朝と憂鬱な夜

今朝は早く目が覚めた
春が近いと思えぬ凍てついた空気に
年齢(とし)を重ねる その度
夜の寒さが殊更この身に堪える

抱いていた夢も今は
片手で握って粉々になる位脆く
寝る前に思うのは
自身の臨終の光景の事ばかり

「こんな筈じゃなかった」
誰かが耳元で囁く
何処で間違い何処で迷い何処で狂ったのか

I don't understand.
I don't understand.
I don't understand.
何が正しいのか
Please, just tell me.
Please, just tell me.
答えは…?


日毎夜毎届くのは
目を覆いたくなるような悪いニュース
海の向こうの何処かの国は
火で空が紅く染まっているらしい

民草蝕む病
人の魂(こころ)蹂躙して
毒が強くなって行く今この瞬間も

I don't understand.
I don't understand.
I don't understand.
どうすれば良いのか
Please, just tell me.
Please, just tell me.
答えは…?


楽園は滅びて精霊は死に絶え
砂漠は範囲を拡大して行く…Imagine
コンクリートのジャングルが空を穿つそこに
在りし日の大地は見えない…Imagine

か弱き者の叫びが聞こえる
でも風がかき消してしまう
か弱き者の叫びが聞こえる
でも風がかき消してしまう


I don't understand.
I don't understand.
I don't understand.
この惑星(ほし)はどうなる?
Please, just tell me.
Please, just tell me.
答えは…?

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