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出口の無い迷路

早いもので、身体表現性障害の疑い(ほぼ確実にそうだと思うのだが、未だ確定では無い)にて休職に入り2ヶ月が過ぎた。
うちひと月は有給休暇と夏季休暇を消化しての静養であり、医師から連携された診断書では要3ヶ月の休職なので、少なくとも12月までは休職期間と言う事になる。

…で、その間ワタクシの体調が快方に向かったか、と問われたならば答えは【No】である。
寧ろ、休職を職場から打診された時より症状は酷くなっていると思う。
階段が昇れなくなり(なのでエレベーターやエスカレーターが頼りである)、最寄り駅まで歩く事も出来なくなって、自宅ではランダムに神経痛が生じる為に大半の時間をを横になって過ごしている。
それに加えて近頃意識が混濁し、頭の中にある事を口頭で伝える行為に困難を生じるようになった。
先日も罹りつけのメンタルクリニックで、担当医との診断中に自分でも何を言っているのか判らなくなり、気がついたら担当医に滅茶苦茶怒られていた次第である。
思えば今夏に四肢弛緩が酷くなって以降、メンタルクリニックの担当医には診察の度に怒られているような気がする。次回の診察からは伝えるべき事項をWord文書か何かにまとめ、口頭での発信を極力減らす方向で行こうと考えている。それでも担当医はワタクシに対し怒るのを辞めないだろう。…だが、少なくともワタクシの発言で蜂の巣を突つくような流れにはならないと思う。

頭ごなしに怒られるのは確かに精神衛生上良くないが、もっと言えば近頃、対面で誰かと話した後に酷く疲れるようになった。こんな事は過去3回のドロップアウトの中でさえ無かった事だ。
いや、何なら電話で誰かと話した時にも同様の疲労感でぐったりしてしまう。
お陰でこの数ヶ月の間に電話無精が加速して、必要最低限の電話以外はほぼしなくなってしまった。
この数ヶ月程、メールと言う存在がありがたいと感じた事は無い。何故かメールやWord文書ならば、意識が混濁する事無く連携すべき脳内情報を正確に可視化してくれるからだ。普段から掌編小説や詩と言うカタチでアウトプットしていたので慣れているから…と言うのもあるのだろう(そのアウトプットも、最近は体が意のままに動かない為開店休業状態が続いているが)。

それはともかく、自宅で静養しているのに症状が芳しくない理由は何だろうか。
仕事に対し想像以上に気を張り詰め過ぎていたのだろうと言うのもあるし、プライベートでも不穏な出来事が度々あってそちらからもストレスがかかっていたのだろう。
それが「休職しろ」と職場から厳命され、紆余曲折の末に手続きが終わった事で緊張の糸がぷっつり切れてしまい、ダムが決壊するかのように一気にストレスによる悪影響が体に及んでしまったのじゃないか…と自己分析している。

近頃では体が思うように動かない為に趣味で気晴らしする事も出来ず、ますますストレスが溜まっているような気がする。ものの試しに過日ひとりカラオケに挑戦してみたが、声が出なくてまともに唄う事すら出来なくなっていた。

こんなワタクシが回復し、再び社会復帰出来る事は果たして可能なのか。出口の無い迷路の中に置き去りにされて途方に暮れているような気持ちになっている。

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