伊東屋Romeoメモの更新サイクルと新聞のスクラップ

2021年も、早いもので、もう半月近くが過ぎた。
今年も、手帳術や仕事術を中心に、色々と情報発信していたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

本年の一発目の話題は、伊東屋オリジナルの薄いメモ帳。
ではなくて、そこから発展した、新聞スクラップについて。

伊東屋のRomeoメモ。
正式名称は、「ロメオ・サイドノート・手帳サイズ」というらしい。
なんで、この手帳を取り上げたかというと、たまたま、先日、切り替えたから。
今回、6冊目に突入したのだが、実はかなりのスローペースでの更新。
一つ前の、5冊目を使い始めたのは2015年だった。
5年かけて、ようやく一冊使い終わった。

この手帳の最大のメリットは、極薄なこと。
重さや場所を気にすることがないので、出張や旅行にも持っていきやすい。
いつも側において、本や新聞を読んだりする時に、面白いと思った情報をサクッと書き留めるのにちょうどいいのだ。
書き留めた情報はあとで読み返して、さらにストックしておきたい情報は、システム手帳へ転記や、Evernoteにクリップしたりする。

その手帳が、更新になんで5年もかかったのかというのが、今回の本題。
大きな理由の一つに、新聞のデジタルサービスの高度化が進んだこと。
その結果、新聞記事のメモが、激減したのである。

わたしの情報源の3本柱は、
①本
②新聞
③Web

このうち、ストックする価値のある情報は、圧倒的に②の新聞が多い。
①の本も、貴重な情報源の一つなのだが、手にするきっかけは、新聞の書評欄によるところが多い。

書評欄で紹介された本は、図書館の横断検索サービスの「カーリル」で登録図書館を横断検索して、ヒットすれば、その場で予約を入れる。
土曜日の朝一で日経と朝日の書評欄をチェックして、予約入れるのは図書館が開く前。
なので、図書館好きなご老人たちがリアルで図書館に来館して、その本を借りるより、図書館の担当者が、予約情報を見てピッキングしてくれる方が早い。たぶん、開館前の時間に、そういう図書館的には雑用である予約処理とかやってくれているのではないかと思う。
なので、たいていは、朝飯食べながら、読んでみたい本が確保できる。

まだ、図書館で揃えていない本の場合、どうしても急いで読みたいものは、近所のジュンク堂広島店で見てみる。それで、じっくり読みたければ、購入するか、購入まではないけど、時間をかけて読みたいものは、新聞書評の記事をEvernoteにクリップして、「図書館で借りる」タグを付けておく。
しばらく寝かせておいて、思い出したら不定期に「図書館で借りる」タグでフィルタリングして、カーリルで検索してみる。

図書館の本の購入システムがどうなっているか知らないけど、こういうことを7,8年続けていると、経験則からも新聞書評で紹介された本は、図書館に揃えられる可能性が高い気がするので、自分としてはいい循環が続いていると思う。

書評だけでなく、それ以外の記事も、昔から新聞スクラップをしている。
この新聞スクラップは、知的生産に携わる者としては、永遠の悩み。
ピックアップは、ポストイット貼るとかのマーキングで簡単にできる。
それを切り取り、スクラップというステップが非常に敷居が高く、ポストイットを貼ったページを抜き取ったものが山積み。
ひどいときは、3年分くらい溜まっていて、切り抜きするにも一大決心が必要。
野口悠紀雄先生も同じ悩みを抱えていることを、いろんな書籍で触れられている。
先生は、これをグーグルフォトに保存して、検索できるようにして解決されたようだ。
要は、切り取った記事を検索できる仕組みを構築できれば、問題ないということ。

わたしの解決法は、新聞の電子版のサービス。
電子版のクリップサービスや、キーワードによるピックアップが、使えるサービスとして提供されるようになったことが大きい。
わたしは、朝日と日経の2紙を契約している。
朝日は、紙+電子版。日経は、電子版だけ。
いわゆる、朝日で予習して、日経で深堀り!
を実践している。
紙の朝日は、毎朝、朝ごはん(パンですが、、)食べながらざっと読む。
これが、一日の新聞のスタート。

昔は、おっと思った記事は、ポストイットを付けて、週末に切り抜きしていた(理想は、、、)。
今は、手元のスマホでも、朝日の紙面ビューアーを開いているので、おっと思った記事は、電子版のクリップ機能で、ワンクリックで保存。

また、電子版は、登録したキーワードで、グーグルのアラートみたいに記事をピックアップしてくれる。
朝日は専用のページ、日経は、メールで配信してくれるのと、紙面ビューアも赤枠で囲ってくれる。
この日経の紙面を赤枠で囲ってくれる機能は秀逸。

そして、朝日も日経も、そうしたキーワードでピックアップしたワンクリックで保存できるのだ。

こうして仮に保存してた記事は、週末に読み返す。
紙の新聞だと、切り抜き作業が手間だが、電子版だとその敷居は低い。
そして、その作業も、iPadでやると、紙の感覚を残しながらワンクリックで保存できる。
読み返して、アウトプットに繋がりそうなものは、Evernoteの簡易版フォーマットに統一して、保存。
保存したノートにマーキングや補記したりするのは、Evernote上で行っている。

そうしたクリップした記事は、Evernote上でさらにアイデア用のインデックスノートを作成し、そこに目次のように、リンクを貼り付けている。
このインデックスを作成するメリットは、電子で保存した記事の読み返しをしやすくすること。

これまでEvernoteに大量のノートを保存してきたが、どうもアウトプットにつながっていないというのが気になっていた。
そこで、何か目的を持って保存したノートは、プロジェクト単位でインデックスノート、いわゆる「まとめノート」を作成している。
この、まとめノートを作ることで、バラバラのノートでは読み返しが難しいEvernoteのノートも読み返しが簡単にできる。

紙の手帳も、電子情報も、活用しようと思ったら、やはり読み返しをいかに簡単にすることができるかがポイントであろう。

こんな感じで、ネタ元の新聞情報の管理が、クラウド上で完結するようになったので、それまでは、伊東屋のメモや、システム手帳のリフィルを手元に置いて、気になることをメモしていたのも、クラウドサービスでストレスなく進めることができる環境が整った結果、手帳の更新サイクルが5年という長期になった。

では、この伊東屋のメモ、今では何に活用することが多いか?
その多くは、Newspicksなどの動画配信を見ながら、おっと思ったことをメモしている。
テレビは、ドラマか、NHKのドキュメンタリー、歴史ものを録画して、2倍速でしか見ない。
動画の殆どは、Webサービスだ。ライブでのテレビというのは、もう見ないと思う。
特に、Newspicksの動画配信は、各界の最先端で活躍している方も多く登場して、貴重なコメントが聞けるので、もう、テレビに、同じ情報源を求めることは無理であろう。
そうした動画を見ながら、Lamy2000の4色ボールペンで、カチカチ色を買えながらメモるのが、最先端のトレンドなのであるw

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