オーディオブック紹介 「テロリストの家」
おはようございます。
2024年10月9日 水曜日です。
テロリストの家
公安刑事と家族の絆を描いた、現代社会を鋭く切り取るミステリー小説です。
物語は、エリート公安刑事・幣原が突如として重要な捜査から外され、その直後に息子がテロリスト志願で逮捕されるという衝撃的な展開から始まります。
家族からは裏切り者扱い、職場では信頼を失い...
幣原の人生が一瞬にして崩壊していく様子が生々しく描かれています。
読んでいて特に印象的だったのは、登場人物たちのリアルな言動です。
公安刑事である父親や、その家族一人一人のセリフに説得力があり、まるで隣人の会話を聞いているかのような臨場感がありました。
ただ、警察や公安の描写に少し古さを感じる部分もあり、現代の組織の実態とは少しずれているかもしれません。
ストーリーの展開は非常にわかりやすく、テンポよく進んでいきます。
一気に読み進められるスピード感があるので、夢中になって最後まで聴けました。
この本は、単なるミステリー小説としてだけでなく、現代社会が抱える問題—テロリズム、家族関係、組織内の葛藤—を鋭く描き出しています。
幣原が直面するジレンマは、私たち読者に「もし自分だったら?」と考えさせてくれます。
総じて、爽快感あふれる大ヒット作!
とまではいきませんが、十分に楽しめる良質な一冊だと思います。
社会派ミステリーが好きな方、家族ドラマが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。
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それではまた明日
ひろかん
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