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「デザイン」を通して人の可能性を拓いていくーー#Techmateメンターピックアップ 若林みきさん

プロジェクト伴走型メンタリングサービス「Techmate(テックメイト)」では、プロジェクトや業務でテックスキルを必要とする課題に本気で立ち向かっている方に対して、経験豊富な各ジャンルのスペシャリストをマッチングし、プロジェクトや業務の成功をサポートしています。

今回は、Techmateのメンターとして登録しているWEBデザイナー若林みきさんに、これまでの経歴や、これから出会うメンティー(教わりたい人)へ伝えたいことなどを伺いました。

【プロフィール】
若林みき(みきてぃ)

WEBデザイナー歴16年。大学卒業後、証券会社勤務を経てWebスクールに通いWEBデザイナーへ転身した異例の経歴の持ち主。
独立後はWebサイト制作に留まらず、CI提案、紙媒体制作や写真撮影、新規サービス立ち上げ、個人のブランディング、デザイナー育成など、様々な仕事に携わり活動のフィールドを広げている。

世界観を作ることが好き

ー若林さんはなぜデザイナーになりたいと思ったのですか?

若林:元々絵を描いたり、新しい世界観をつくることが好きだったんです。まだ世の中にないようなものや、変化するものに魅力を感じていたので、クリエイターへの憧れは小さいころから持っていましたが、美大やデザイン学校へは進まず、最初に就職した会社は証券会社でした。

ー証券会社ですか!意外です。

若林:意外ですよね(笑)
配属先の支店でキャンペーンが開催された時、新人だった私がそのチラシをつくる役に抜擢されました。

Wordを駆使してなんとかつくった結果、支店の人にもお客さんにも喜んでもらえて、それがすごくうれしかったんですよね。

2年弱証券会社に勤めて、やはりデザインの道が気になり模索していた時が、ちょうどこれからWebが来るぞという時期でした。当時まだ歴史が浅かったWeb業界ならデザイン未経験の私でも踏み出せるかもしれないと思い、Webデザイナーになろうと決めました。

その後は一般事務として働きながら専門学校でデザインの勉強をしました。修了後、学校でのキャリア支援を通じてWeb事業のある会社に就職することができました。

デザイナー人生の始まり

ーここからデザイナーとしてのキャリアが始まるんですね。

若林:はい。金融系の新規オンラインサービスを立ち上げるプロジェクトに参加したのが初めての仕事でした。デザイナー、コーダー、エンジニアが何人もいる規模の大きなプロジェクトでした。

当時はコーダーでの採用だったのでデザインはさせてもらえなかったんです。ソースコードを修正したり、新たに追加する仕事を1年ほど続けていました。

ー仕事としてデザインをするようになったきっかけは何だったんですか?

若林:システム開発中心の会社でしたが、デザインにも力を入れたいというタイミングがあり、社内にクリエイティブチームを新設することになったんです。

私はどうしてもデザイナーになりたかったので、そのクリエイティブチームに応募しました。第一次、第二次審査を通過したところで無事クリエイティブチームのメンバーに入ることができ、デザイナーとしてのキャリアがスタートしました。

そこでは、ホテルや電鉄など多岐にわたるプロジェクトに携わらせていただきました。

ーデザイナーとしての経験はその会社で積まれたのでしょうか?

若林:実際に自分で1からデザインができるようになったのは、その後にジョインした制作会社での経験が一番大きいですね。

大手企業とも取引のある会社だったので、有名な会社のデザインやプロジェクトに携わることができましたし、色々なジャンルのコーポレートサイト、採用サイト、ブランディングサイト、LPのデザインに携わることができました。

初めの会社では、既に受注してる案件に携わることがほとんどでしたが、ここではコンペの参加もあったので、仕事をみんなで取りにいくという新しいチャレンジもできました。

あとは仕事がものすごくできる人がいたんですよ!

ディレクションもデザインも完璧な人で、私はラッキーなことにその人からデザインを学ぶことができたんです。

提案書を書くのも上手な人だったので、それを見て試行錯誤しながら勉強しました。

今思うと、その人が的確にアドバイスをしてくれたことが自身の実力アップにつながったと思っています。その人に教えてもらった経験が、今自分が人に教える時にも生かされてると思いますね。

ー今はフリーランスとして活動されていますよね。フリーランスになったきっかけを教えていただけますか?

若林:言われたことをアウトプットするだけで留まる仕事に表現の限界を感じて、違うフィールドに出て新しいチャレンジをしたいと思っていた時、ちょうど知り合いの方が新しい会社を立ち上げたんです。その人に相談したら、「うちの仕事をお願いすることができると思うから、フリーになってやってみたら?」と言われて。

フリーになって何も仕事がなかったらちょっと怖いなって思いますけど、最初に仕事があると言ってもらえたので、そこがきっかけとしては大きかったですね。

「デザイン」を通して人の可能性を拓いていく

ー若林さんはコーチングにも取り組まれていらっしゃいますよね。

若林:人の可能性を拓いていくことに興味があるんです。
デザイナーの仕事って、やりたいことや想いを「形」にすることなんですよね。

どんなに素晴らしい想いがあっても頭の中にあるだけだと誰にも伝わらないじゃないですか。だからそれをビジュアルにすることは、すごい力だと思うんです。

でも、形にしたくても、自分の想いが何なのか分からない人や迷っている人もいます。そういう人に対して、自身の想いを引き出したり、想いをシェアしあえるようなイベントや講座、コーチングにも取り込んでいます。

自分がこれまで培ってきたものを人に伝えることで還元して、表現できる人をもっと増やすことができたら、社会がもっと豊かになるんじゃないかなと思っています。

デザインは表現するための”道具”だと思うんです。自分の人生を豊かにするための”道具”でもあり、誰かの人生を豊かにするための”道具”なんです。

人の可能性を拓いていく循環をもっと作りたいという私のビジョンのもとでの活動が「Techmate」のメンターにも繋がっています。

ーご自身の活動を通して、特に伝えていきたいことはありますか?

若林:デザイナーの価値やデザインをすることの価値は伝えていきたいです。

少し前にデザインを教えていた人で、デザイナーとしての自身の価値が低い人がいたんです。社内のデザイナーはその人しかいなかったので、そのためだけに予算を取ってもらうのが申し訳ないから作業に適したPCを頼めないと悩んでいました。

その人しか会社のサービスや伝えたいことを形にすることができないのに、そんな風に思ってしまうのはすごくもったいないなと思いました。

無から有をつくることがどれだけすごいことなのか。社会的にデザイナーの価値が今よりも上がってほしいですし、会社も社内のデザイナーにもっと敬意を持つべきだとも思っています。

頼ってきっかけをつかんでほしい

ー実際にTechmateでメンターをしてみていかがですか?

若林:メンターをさせていただいて、メンター自身が最新の技術や流行を常に掴んでおく必要があると思いました。 

もちろん私自身がこれまでデザインしていた方法も伝えますが、メンティーさんには自分でも調べて一番やりやすい方法を見つけてくださいねと伝えています。

デザインツールはどんどんバージョンアップしているので、その時学んだことも一か月後にはまた変わっているかもしれません。自分から習得しに行く術は身につけたほうが力がついていくと思うので、そのことは気をつけて伝えるようにしています。

あとはメンティーさんのやりたいことや目的に沿ったことを提供することを常に意識をしています。

デザインを学ぶ理由は十人十色で様々だと思いますが、目的を叶えるためにどんなことが必要かを一緒に考えられたらいいなと思っています。

ー最後に、これから出会うメンティーさんへのメッセージをお願いします。

若林:ぜひメンターに頼って一歩進むきっかけをつかんでほしいです。
自分が思っている事を人に話すだけでも頭の中が整理できて、本当の目的やゴールが見えてくることがあると思うんです。

特に今はオフラインで人と会える機会が減って、人に気軽に聞ける場が少なくなってきているので、オンラインのサービスは重要だと思います。
どうしようかなって一人で考え込まないで、是非Techmateを活用してみてください。

ちょっと隣の人に聞いてみようぐらいの感覚で一歩踏み出してくださったら嬉しいです。

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