見出し画像

睡眠のプロフェッショナルマシュー・ウォーカーが教える「睡眠」とは②/③ エピソード1

今回は睡眠について約20年以上睡眠に関して研究をされているマシューウォーカー教授が、毎度お馴染みのアンドリューヒューバーマンと共に6つのエピソードに分けて面白い解説をしてくれていますので、共有しています。
そしてこのnoteではさらに3つに分けて
今回は②/③ エピソード1です。
一番最初の記事を見ていない方は、そちらも合わせてご覧ください。


なぜ「落ちる」夢を見るのか?

よく見る夢に、「落ちる」夢があります。これはなぜ起きるのでしょうか?
これは睡眠が脳みそが体を麻痺させている状態にだからだそうだ。これを(atonia)筋無緊張 無緊張症という。
なぜ脳みそは体を麻痺させるのか?それは体を麻痺させ、頭で夢を見るという行動が安全にできるからだそう。
夢を見ている時の脳みそ動きは活発で、REM睡眠に陥っている状態の脳みその電気周波は、起きている時とさほど変わらないそうだ。
ましてや、一部においては、起きている時よきも30パーセントほど活発に動いている部分もあるそう。
そして、これはマシューウォーカー、アンドリューヒューバーマンの二人の余談に過ぎないが、
falling asleep (睡眠に落ちる=眠りにつく)は
この睡眠に陥り、proprioception (固有受容感覚)が落ちてしまい、体がぐったりとしているところから来ているのではないか?と。

寝る姿勢は睡眠に影響があるのか?

この寝る姿勢というものだが、これは正しくは寝ている姿勢からくる、体の温度だという。
睡眠の状態を保つのに体温と脳の温度をおおよそ1℃ほど下げておかなければならないそう。
人間の対応調節機能(thermo regulation)というものは、体が直角になっている(座っている、立っている)時より寝っ転がっている時に機能が向上しているそうだ。この理由として、血液の循環が関わっているそうで、体が平行になっている=寝っ転がっているとこの血液の循環での体温調節がうまくいくため、睡眠の質が上がるという。
ただ、
いびきや、無呼吸睡眠の方に関しては、呼吸をするのに必要な咽頭蓋が狭くなってしまうため、強制的に上向きに寝ることはおすすめしないという。

なぜあくびをするのか?

なぜあくびをするのか?だが、血液内の酸素と二酸化炭素のバランスを整える行動なのではないかと言われている。
加えて、「あくびは移る」と言われていおりますが、これはミラーニューロンと呼ばれるもので、哺乳類のほとんどが持っているものだという。
なので、飼い主があくびをすると、犬もあくびをする可能性も高いそうだ。
また、他の説で、このあくびの息を飲み込む行為は自分の脳、体内より低い温度の空気を取り入れる行為なのではないか?とも言われている。

食後に眠くなるは嘘。

よくお昼すぎごろ、「食後だから眠くなる」という声を聞きますが、この午後の注意力の低下をpost prendial dip(迷走神経機能)というらしい。
そして、この眠くなる=迷走神経機能は食事とは関わりはないそう。単に個人によって違うが、平均13-16時ごろに起こる症状だそうだ。

美しい睡眠とは

誰かが、よく寝れなかった時に表情にあからさまに現れている時がある。
目の下にクマができる、以外に肌のハリがなかったり、、、
これはなぜ起きるのか?
これは主に免疫の低下が原因だという。人は大体16時間の活動周期+7−9時間の睡眠(回復期間)があり、このサイクルを保ち、1日を過ごしている。
このサイクルが整っていなければ、体の色々なところに免疫低下の症状が現れてしまうそうだ。

クロノタイプとは?あなたは朝型?

このクロノタイプというものは最近よく耳にするものになりましたが、これは、成人(乳児とは違い、お昼寝や長時間の睡眠が必要ではなくなった)が持つ、睡眠のパターンである。
夜型人間だとか朝型人間だとか言いますね。
これは細かく分けると5つに分けられるそうだ。

  1. Extreme morning (8PMー4AM)超朝型

  2. Morning (9PMー5.30AM)朝型

  3. Neutral (11PM-7:30AM) 中間

  4. Evening (12:31AM-9:30AM) 夜型

  5. Extreme Evening(2:30AM-) 長夜型

だそう。これは

MEQ (Morning Evening Questionnaire)というもので自分のサイクルがわかると言う。
これは遺伝的に遺伝するものであるそうで、生まれた時に決まっている可能性がすごく高いそうだ。目が青い人がずっと目が青いことや、髪の毛が直毛で生まれたものと同じように、先天的にあるものであるそうだ。

まとめ

このシリーズでは睡眠のエキスパート、マシューウォーカーとUCバークレイ校脳神経学教授のアンドリューヒューバーマンが6つのエピソードに分けて解説してくれているものを共有しています。今回は1エピソード目の中の②を解説しました。
いかがだったでしょうか?

もしよろしかったらサポートお願いします☆ いただいたサポートは次の活動に使わせていただきます!