【環境はトータルで考える】大切なのは生産から廃棄までの視点を持つこと
おはようございます、てち_13と申します。
環境に優しくなりたいけど、なにをすればいいのか分からないことってありませんか?
そんな人の肩を少しでも押すことができればと思い、記事を書いています。
私は昨今のSDGs活動などにより環境問題について考えるようになり、少しずつですが行動しているところです。
一緒に環境問題について学んでいきましょう。
「マイバッグを使うことが環境に優しい」
そう信じきっていませんか?
それは何を基準に判断したのでしょうか。
「繰り返し使えるからいいに決まっている」
「SNSやテレビで言っていたから」
いろいろな意見があると思います。
そんなときはLCA(ライフサイクルアセスメント)視点で判断するのがおすすめです。
LCAとは、製品やサービスが生産から廃棄まで全ての過程で環境に与える影響を評価する手法です。
LCA視点で判断できるようになると、本当に環境に良いものはどれなのかが分かるようになり、
流行などに惑わされないので真の環境保護につながる
自信を持った判断ができる
このような姿に変身できるでしょう。
🌎LCA(Life Cycle Assessment)
◆LCAとは
LCAとは、製品やサービスが生産から廃棄までの全ての過程で環境に与える影響を化学的、定量的、客観的に評価する手法です。
環境負荷の低減や持続可能な製品の開発など、製品やサービスの持続可能性に関する様々な課題を解決するために用いられます。
全ての過程と言われても難しいので、大きく分けると
準備
→製品の資源採取、原材料の調達製造・販売
→製品の加工、組立て、販売消費
➟製品の使用、廃棄
このようになります。
また始まりは1969年に米国のコカ・コーラ社が、ガラス瓶(洗って再利用するもの)と使い捨て容器のどちらが環境にいいのか調査を依頼したことだと言われています。
50年以上も前からLCAの考えがあるのに驚きです。
◆LCAのステップ
LCAは、国際標準化機構(ISO)により国際規格(ISO 14040, ISO 14044)として定められています。
そのなかでLCAを進めるための4つのステップが規定されているので紹介します。
目的と範囲の決定
評価する製品やサービスの目的と範囲を定めること。
どのような環境負荷を評価するか、どのような種類のデータを集めるか、何を比較するかなどを明確にする必要があります。インベントリー分析
製品やサービスのライフサイクル全体にかかる資源の消費量、エネルギーの使用量、排出量、廃棄物の発生量などを評価。
製品やサービスの生産から廃棄までのすべての段階で必要な資源とエネルギーの量を収集します。環境への影響評価
インベントリー分析の結果を使用して、環境への影響を評価。
環境負荷に対する評価方法を確立し、各種類の影響を評価します。解釈
LCAの結果を解釈する。
評価結果の正確さ、信頼性、結果の不確実性などを考慮します。
LCAの目的に応じて、評価の結果に基づいて改善策を提案することがあります。
個人で全ての評価を行って評価をすることは非常に困難だと思います。
こんな評価をしているんだなと分かってもらえれば十分です。
🌎レジ袋とマイバッグ
それでは、LCAで評価を行うとレジ袋とマイバッグはどちらが環境に優しいのでしょうか。
結果を先に言うと、マイバッグをどれだけ使うかにより変わってきます。
詳しく解説すると難しくなるので、今回はCO2(二酸化炭素)排出量を例に説明。
たとえば目の前にレジ袋とマイバッグが一つずつあるとします。
レジ袋は一つ作るのに、製造から廃棄までのCO2の排出量が2.5g。
一方でマイバッグのCO2排出量は20g。
マイバッグを1度しか使わない場合は、CO2排出量はレジ袋の8倍で環境負荷が高くなります。
しかしマイバッグを使う回数が増えると、1回あたりの環境負荷が下がるのです。
2回使えばCO2排出量が10g、4回使えば5gという風に。
つまり今回の場合だと、「8回より多くマイバッグを使えばレジ袋よりマイバッグのほうが環境に優しい」となります。
でも「環境に優しい、このマイバッグを買おう」は少し早いです。
LCA視点とは違いますが最後の注意点です。
その商品を、よく見てください。
その商品の使い勝手はいいですか?
耐久性は大丈夫ですか?
再利用ができなければ意味がありません。
「使いにくいからやめた」
「すぐに壊れてしまった」
これだけは避けたいですよね。
また再利用するときに洗ったり、温めたりするものがあるので注意が必要です。
考えるのは難しいですが、考える癖をつけるのが大切だと思います。
間違っていたなら変えればいいだけです。
🌎おわりに
ここまでLCA視点で商品を生産から廃棄までトータルで見ることが大事だと説明しました。
ただ私たち消費者がきちんとLCAのステップを踏んで判断することは正直に言って難しいです。
しかし私は、目の前に見えている情報だけでなくトータルで考える。
このことが重要だと思います。
まずは「これが本当に環境に良いのか?」と考えてみてください。
考え方が変われば行動が変わる。
私たちの行動が変われば世界が変わる。
今世界は変わりつつあります。
これからも環境にまつわることを発信していくので応援よろしくお願いします。
本日もありがとうございました。
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