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カリキュラムはゴールに至るまでの最短距離の道標であるべき。"成長しやすさ"へのこだわり by カリキュラムディレクター浅見 - TechAcademy People第4回

こんにちは。テックアカデミーでマーケティングを担当しております福田です。
テックアカデミー公式noteでは、「TechAcademy People」と題してテックアカデミーを支えるメンバーにフォーカス。こだわりや想いを通じてテックアカデミーの魅力をお伝えします。

第4回は、テックアカデミーのカリキュラムを統括しているカリキュラムディレクターの浅見(あざみ)の想いを皆様にお伝えできればと考えております。

<記事を読む前のメモ>
・テックアカデミーでは基本的にカリキュラムは自社開発したものを提供しております。カリキュラムはオンラインでいつでもどこでも閲覧できるテキスト+画像中心の独学に向いた内容となっています。
・カリキュラムはメンターや受講生の方から寄せられたご意見をもとに、これまで3,000回を超える改善を繰り返し、今もなお改善し続けています。

教育×SIerのキャリアから行き着いたテックアカデミーのカリキュラムディレクター

──まずは浅見さんがテックアカデミーでカリキュラムディレクターをするようになった経緯を教えてください。

浅見:大学は教育学部で元々教育に興味があったのですが、講義で学んだプログラミングに興味を持ち、新卒でSIer(システムインテグレーター)に入社、プログラマーとしてキャリアをスタートしました。エンタープライズから一般消費者向けまで仕事があり、Java、PHPといったバックエンド・フロントエンド両方の言語を担当していました。

もう一社プログラマーとして働いたあと、働き方を見直すタイミングでフリーランスとしてクラウドソーシングで仕事を得たり、非常勤講師として働きつつ数年働いていました。

2018年にテックアカデミーのカリキュラムディレクターの募集を見つけ、大学で学んだり講師を勤めるほど好きであった教育と、これまでのプログラマーとしての経験が活かせそうだと感じ入社を決めました。

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カリキュラムディレクター 浅見

カリキュラムディレクターという仕事にすぐに取りかかれたのは、専門学校で講師をしていた時代、講師の裁量に任されていて、授業の内容はもちろん、教材を作るところから行っていた経験が大きかったと思います。

テックアカデミーの根本とも言える「カリキュラム監修」という仕事について

──カリキュラムディレクターという仕事は馴染みがない読者の方が多いかもしれません。どんな仕事をしていますか?

浅見:カリキュラムディレクターは、ざっくり言うと以下の3つの仕事をしています。

  • カリキュラム制作や改修の全体監修

  • カリキュラムのクオリティコントロール

  • 自分で執筆

いわば監督でもあり、実際に手を動かす立場でもあります。そして、カリキュラムは、

  1. 新しく作るもの

  2. 既存のカリキュラムの改善

の2種類に大きくわかれます。1.は「そのカリキュラムをつかって学習する時のゴール」を考え、ゴールに至るまでに何を学ぶ必要があるのかを因数分解して、それに必要な要素を肉付けしていくようにしています。ですので、参考書を組み合わせているのではなく、本当に一から作っています。

2.の改善は、メンターからの改善要望、受講生からの改善要望両方ともあります。数としては月60〜70件くらいきており、時間がかかるもの、本来のゴールから外れていないもの以外は大抵改善しています。4年間の間に、3〜4,000件は改善しているかもしれません。

──すごい件数ですね!ちなみに、テックアカデミーでは多くのコースがあり、さすがに全ての言語の知識はないと思いますが、浅見さん自身の知識がない言語のカリキュラムの場合はどうしているのでしょうか?

浅見:そうですね、私も天才ではないのでさすがに全ての言語の把握は難しいです。笑
しかし、テックアカデミーにはプロのメンターがたくさんいます。深い知識が必要なところは対応できるメンターに問い合わせながら専門知識の執筆はお願いしながら、カリキュラムとしての理解しやすさ、全体におけるバランスをコントロールするといった役割分担でディレクションしています。

ゴールに至るまでの道筋をしっかり設定し、かつ成長しやすくすることが大事

──カリキュラムディレクターの仕事がわかりました。次に、カリキュラムを制作、改善する時のこだわりはありますか?

浅見:前述の通りゴールまでの道筋を作る点と、「カリキュラムを通じて成長しやすくする」ことを意識しています。
例えば、単純にスキルを説明するのではなく、実践力を身につけるための演習を充実させる、絶対に必要な知識は時間をかけて学ぶよう強弱をつける、といった具合です。テックアカデミーのカリキュラムは難しい、と言われることもありますが、使える知識やスキルを身につける、最短距離の成長を目指しています。また、テックアカデミーではメンターサポートがあるので、サポートと合わせて挫折せずに成長速度が速くなるように設計されています。ここが参考書と大きく異なる点と自負しています。

また、学術的な文献を読むことも多いです。認知心理学、行動経済学といった、人間自体の理解をした上で、心地よく・スムーズに学べるような工夫をしています。チャプター、セクションに最初に要点を必ず入れているのも、認知心理学の考えに基づいて設計されています。

──テックアカデミーのカリキュラムは単なる参考書ではないことがよくわかりました。ゴールに導く最短距離が学べるように設計されているのですね。

浅見:はい。技術に詳しい方が書いているものだと、一般の方には専門用語が多かったり、そもそも学習向けの書き方になっていなかったりと、理解が難しいものがあります。
そのため、読みやすく校正することをおこなっています。気づいたらなるべく専門用語を無くす、言い方を変えて理解しやすくする、といった感じです。また、漢字で書くよりひらがなの方が読みやすい場合は開く、一段落を200字以内にするなど、前述の認知心理学といった人間工学に基づいて執筆するようにしています。

──徹底的に読みやすく、理解しやすくという点にもこだわりを感じます。

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よくある質問に迫る。なぜテックアカデミーはテキスト中心なんですか?

──さて、無料相談などでお客様からもよくいただく質問をぶつけてみます。「なぜテックアカデミーのカリキュラムは動画が少ないんですか?」

浅見:なぜ動画にしないんだ?という話は、私の耳にもよく入ってきます。これには、単純に動画にはコストがかかるから、という話ではなく理由があります。

一つは、技術の本質を理解するならテキストの方がいい、と考えているからです。動画はわかりやすく、どんどん進んでいけるのですが、動画のペースになってしまい、理解した気になってしまいがちです。もちろん、要点を理解する場合は動画の方がよい場合もありテックアカデミーでも用意していますが、大事な理解すべきところをしっかり理解するのなら、自分のペースで学習できるテキスト一択なのではないかと考えます。テキストで書いてあることを自分で理解できるようになることが大事です。

そして、カリキュラムには継続的なアップデートが必要不可欠です。日進月歩で進化するIT業界ですから、改善の必要がある箇所があれば即時で改善できる体制・姿勢が必要です。そのためには、改修のしやすさが必須です。
改善しつづける。継続的によくする必要があるのです。

テキストだとコストが低いと言うのはむしろ逆で、かえって改修をこれだけの頻度でやっている分、原価がかかっていると言えます。私自身、教えるのが好きなので、原価無視で取り組んでしまっているのですが。笑

──テキストの方が本質を理解できる。間違いやアップデートに合わせた改修が即時にできる。とても理にかなっていますね。

攻めのカリキュラム制作

──カリキュラムの制作・改善において、課題はありますか?

浅見:2021年9月にリリースした「はじめての副業コース」は、Web制作副業で必要な知識・スキルを身につけ、テックアカデミーワークスで活躍できる人を沢山作って、Web制作で副業ができる方を輩出したいと言う狙いで制作しました。

しかし約1年経ち、実際にテックアカデミーワークスで現場に出た方から「もっとこういう知識やスキルが欲しかった」という声をいただくことがありました。そのリアルな内容をもとにどういった知識・技術がいるかというリアリティがあるものに改修しています。やはり、リアルな声を反映したカリキュラムでなければなりません。

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ただ、改善要望をもらって対応する、というのはそもそも理想的ではないです。一時的に受講者の不満を招いてしまっていると言うことなので、そもそもいわれなくても自然と改善していく、攻めのカリキュラム制作の体制が組めることが理想です。
もちろん、いきなり100%完璧なカリキュラムを作ることはできないので、前述の通り改善を繰り返し理想に近づけていくことが必須です。

学びは、前と違う自分になれる一番簡単な方法

──カリキュラムへのこだわりがとてもよくわかりました。さて、話は変わりますが、浅見さんにとって、学びとはなんですか?

浅見:前と違う自分になれる、自分自身が変わる一番簡単な方法だと思います。新しい知識を仕入れると、自分の頭で考えて新しいことができるようになるからです。新しい自分になる、なりたい自分になるというのは難しいように感じますが、学びが一番手っ取り早いのではないでしょうか。

私自身、教えるためには新しい知識を仕入れないといけませんが、仕入れた新しい知識で思ってもなかった新しい教え方を閃いたりします。そんな時、充実感が得られるのです。

ただ、学ぶこと自体が好きになる必要がありますよね。この「前と違う自分になれる」という感覚を一度味わえば、さらに学びに興味が湧いて次の学びを生み出せると思います。

受講を検討している方、受講生の方へ
「これだけやればいい、背中を押してくれる存在がいる、という安心感を提供します」

──最後に、恒例のこの記事を読んでいただいている、受講を検討している方や受講生の方へメッセージをお願いします。

浅見:テックアカデミーは、学びたい、次のステップにいきたいという方の背中を押してくれる存在だと思います。
プログラミングは技術の幅が広く深いため学ぼうと思えば際限ないです。そのため独学ですと、何から手をつけていき、どのような順序で学べばよいかがわかりにくいです。しかし、テックアカデミーのカリキュラムは『160時間の学習でスタートラインに立てるための学習の範囲と順序を示している』ので、テックアカデミーで160時間だけで学べば、必ずスタートラインに立てるのです。
そして、わからないことはメンターが常にサポートしてくれます。新しいことを学びたい、という方にはこれ以上背中を押してくれる存在はないのではないかと思います。
ぜひ、テックアカデミーのカリキュラムとメンターサポートを信頼して、安心して受講していただければ嬉しいです。

──浅見さん、ありがとうございました!

福田の編集後記
私自身、テックアカデミーに所属しながらこんな想いを持って、ここまで練られたカリキュラムなのだとこのインタビューを通じて気づいた部分が多かったです。テックアカデミーのカリキュラム、自信をもってレコメンドできるようになりました。読者の皆さまも、ぜひテックアカデミーの練りに練られたカリキュラムで学習してみませんか?きっと、損はしないはずです。
それでは、次回TechAcademy Peopleもお楽しみに。

※本記事は2022年9月、執筆時点での内容です

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