見出し画像

小学校にプログラミング教育は必要か?

こんにちは。
皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
新型コロナの影響により、学校は休校になり、会社はテレワークを推進したりと生活環境が大きく変化している状況ですが、一人ひとりが健康のままこの状況を乗り切れることを祈っております。

さて、上記で述べたように休校になっている学校もありますが、時代は令和に突入し、これから子どもが学習する内容にも変化が表れていきます。
その一つとして注目されているのが「プログラミング教育」ですが、皆さんはプログラミング教育は必要だと思いますか。それとも、不要だと思いますか。
ネットの議論を見ていると、不要意見がやや多いようにも見受けられます。
理由としては、「教える時間がない」とか「難しくて教えられる人がいない」といったことが挙げられていましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。
僕は、プログラミング教育を行うことに賛成です。
今回はなぜ、僕がプログラミング教育に賛成するのかを以下の順番で紹介していきます。

①プログラミング教育の目的
②プログラミング教育の例
③本当に課題となっていること

また、この記事を読むと、プログラミング教育とは何かについて大枠を理解していただけるようになっております。
プログラミング教育についてよくわからない学校現場の方や親御さんにも読んでいただければ幸いです。

プログラミング教育の目的

そもそも、小・中学校で教えられる内容というのは、「学習指導要領」に則ります(高等学校もそうです)。
学習指導要領とは、文部科学省が定める教育課程の基準です。
どこの学校でも一定の教育水準が保たれるように定められるのですが、学習指導要領はおおよそ10年に一度のペースで改訂されていきます。
プログラミング教育は平成29・30年改訂版に盛り込まれ、新しく取り組まなければならない内容となりました。

プログラミング教育のポイントを文科省がまとめた資料があるので、そちらも合わせて参考にしていただけるとより理解していただけるかと思いますが、小学校でプログラミング教育を行う大まかな目的は以下の通りです。

①プログラミング的思考を育むため
②コンピューターを上手に活用してよりよい社会を築いていこうとする態度を育むため
③各教科での学びをより確実なものとするため

小学校のプログラミング教育は、プログラミング自体の習得を目的としているわけではありません。
プログラミング的思考と呼ばれる一連の活動を実現するための論理的思考力の育成や、算数や理科といった教科で学ぶ内容の理解を深めるために行われるのです。
よく、「プログラミングなんか教えている時間なんてない」という意見を見ますが、プログラミング教育は総合的な学習の時間や算数・理科といった元々ある教科の中で行われるべきものなので、プログラミング教育自体に追加で時間を用意する必要はないと思います。
今ある授業にプログラミングをツールとしてうまく取り入れていくことが大切です。

プログラミング教育の例

プログラミング教育は新しい取り組みということもあり、情報共有が活発に行われる領域にもなります。
小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」では、実施事例や教材情報などをまとめて取り扱っており、プログラミング教育の導入を効率よく進めるための情報が紹介されています。

実際の事例として、算数で正多角形をプログラミングを使ってかく授業や、理科の電気を効率よく使うことを学ぶ授業が紹介されています。

他にもスクラッチというプログラミング言語を使ったNHKの番組や、市販の教材キットの中にも役立つものがあります。

このように、プログラミングを使った教材例というのはたくさんあります。
プログラミング教育は難しいと思われがちです。
でも、プログラミング自体を教えるわけではありませんから、プログラミングの習得が難しいというわけではなく、一番難しいのは「プログラミングを今ある授業にどうやって落とし込むのか」を考えることではないかと思います。
とはいえ、それは教材がネットの中にたくさん転がっているのですから、最初は見よう見まねで始めてみて、徐々に自分なりの授業にしていけばいいのではないでしょうか。

本質的な課題

プログラミング教育が進まない背景として、僕は教師のプログラミング教育への取り組みに対する意識の低さがあると感じています。
先にも述べたように、プログラミング教育はプログラミング自体の習得を目的とはしていません。
ただし、Society 5.0にもあるようにAIやIoT、ロボットといったITを基盤とした社会を築いていく上で、プログラミング教育のような取り組みは国として必須であり、それがわかっているからこそ学習指導要領にプログラミング教育が組み込まれているのだと思います。
それに言い方は悪いかもしれませんが、教育は国同士の競争力を高めるうえでの道具にもなっています。
世界で活躍できる人材を輩出するためにアメリカや中国はAIエンジニアやデータサイエンティストを育成するようなカリキュラムが日本に比べて圧倒的に多く、それに早い年齢から行われています。
日本はプログラミング教育は要らないとすら言われている有様かと思うと残念でなりません。
国際社会を生き抜くためにプログラミング教育のような取り組みは国として行われるべきなのです。
それをトップダウンで学校現場にもっとマインドセットしていく必要があると感じています。

まとめ

今回はプログラミング教育は必要かという題材で僕の意見を述べさせていただきました。
批判的な意見もコメントで受け付けております。
この記事を読んだうえで皆さんも意見もお聞かせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?