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仕事は輝く

書名:仕事は輝く
著者: 犬飼ターボ
出版社:飛鳥新社
発行日:2017年12月16日
読了日:2019年9月26日
ページ数:184ページ
9月 :12冊目
年累計:108冊目

インスタで見かけて読みたい!
って思った買った文庫本です。

「とある湾岸都市で石切り職人を生業としている主人公アルダ。
繰り返される単調な仕事に辟易としていたある日、彼の目の前に
「成功の巻物」を持つ不思議な老人が現れる。
なけなしのお金をはたき、その巻物を手に入れたアルダ。そこから彼の人生は大きく動き始めるのだった――。」※裏表紙より

184ページで薄いですが内容は濃くて
とてもおすすめです。
特にビジネスパーソン、新入社員や
仕事をしていてモヤモヤがある人にとっては
特効薬かもしれません。

石を切り出すだけの仕事に働く喜びを見つけた物語。
主人公アルダが仕事を通じて人間的に成長していくお話。
有名な石切り職人のお話の犬飼ターボさんバージョンです。

仕事は
(1)生活のためですか?
(2)1番の石切職人になるためですか?
(3)大聖堂をためですか?

さてあなたの仕事に置き換えたら
何て答えますでしょうか。

まぁぶっちゃけ
生活のためだよね(笑)ってのが本音かなと思います。
きっとマズローの欲求5段階説ではないが
やっぱり余裕がないと最後の(3)の次元にはいけないのかなと思う。

☑︎自信がなくミスが多い
☑︎自分を責めやすい、落ち込みやすい
☑︎休み明けに仕事に行くのがおっくう
☑︎上司に不満を持たれてしまう

…そんな人におすすめです。

仕事をしていく上でのヒントがたくさんあるのですが
主人公のアルダと母親とのやりとりが
素晴らしかった。

「母親の仕事との意味は何か?」

「国を造っている」

子供を大人に育てたら
その子は働いてみんなの役に立つ
国は政府・役人でもなく、一般の人だから。

つまり、立派な大人に育ているということは
立派な国を造ることと同じである。

こんな考え方できるなんて
素晴らしいなって思います。

そのほかには

「信頼と権限は報酬である」

という事。

私自身も入社して数年は実績もないので
ひたすら頑張るって事を繰り返して
上司や周囲に認められるように奮闘してました。
いつの日か、任せても大丈夫だろうっていう
雰囲気になり、色々仕事を一任してもらえるようになり
今では部下もいて、ほとんどの仕事の裁量権を頂いています。

かなり自由にできる一方で責任も増えています。
でも、プラスマイナス0ではなくて
圧倒的に人生にとってはプラスです。

特に何かを決める権限があると
自分がその仕事に対して関与しているという度合いが増え
意思決定権は自分が実行したい事を
決められるのでやりがいにも繋がります。

人間誰しも与えられる仕事よりも
自分自身ですすめる仕事の方が楽しいです。

そして、新入社員・新人といえども
給料を頂いている時点でプロだという自覚で
仕事をすることも成長のために大切。

私なんてまだまだと悲観せず
経験が少ないからベテランよりは仕事の質は
高くないだろうけれども、仕事を依頼する顧客からすれば
そんな事は関係なく、十分、”専門家”である。

あと、あとがき解説がすごくわかりやすかった。
仕事でやりがいを感じながら結果を出すには
・セルフイメージ(どんな私が…何の専門家で)
・カスタマー(誰に対して…顧客の期待を超える)
・ミッション(何をするか…仕事の意味)

が明確になっている事。

なんかこれを読んだ時に
マーケティングの3Cだ!って思った。
Company、Customer、Competitor
ミッションだけがちょこっとニュアンス違うけど
競合に対して何をするかという観点で言えば
Competitorでも良いかな。

さて、5つの秘法を最後に紹介❗️

①意識の持ち方で仕事は変わる
 →専門家として意識を持つ、提供する価値を高める
②自分を責めることに意味はない
 →責めるのではなく、改善する
③仕事には意味がある
 →作業と意味は別個に考える
④期待を超えることで信頼が生まれる
 →”信頼””権限”は報酬である
⑤行き詰まったときのとてもシンプルな対処法
 →原点に変える



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