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消滅世界

書名:消滅世界
著者:村田沙耶香
出版社:河出書房新社
発行日:2018年7月5日
読了日:2021年9月12日
ページ数:287ページ
9月 :1冊目
年累計:26冊目

村田さんワールド全開だわ。
強烈なインパクト。
子供を産むためにはセックスは必要はなく
夫婦間の性交渉は近親相姦。
結婚後もお互いに恋人がいて互いに容認。

最後は価値観の問題であるから
もちろん、夫婦で決めれば良い事ではあるし
人工授精、体外受精は現在も認められている。
必ずしも性交渉が必要というわけではないよね。

両親が愛し合って性交渉で生まれた主人公が
嫌悪を抱く時代。二次元に恋人を求めて
性欲は何か汚いもの扱いをされる世の中。

今の時代だからこそ、LGBT+Qや一生独身でも
冷ややかな目で見られなくなりましたが
昔は同性愛はオープンにしづらく
独身は一人前じゃないとか
色々言われてましたからね。

100年後、それこそ1000年後に人類が
どういう形態の家族であるかどうかなんて
だれもわからないですよね。

技術的には遺伝子を操作して
いくらでも生命をコントロールできてしまう
そんな時代はすぐそこな気もしている。

最後は人として何を大切にしたいか

そこにかかってる気がしました。

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