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参謀の思考法 トップに信頼されるプロフェッショナルの条件

書名:参謀の思考法 トップに信頼されるプロフェッショナルの条件
著者:荒川 詔四
出版社:ダイヤモンド社
発行日:2020年6月4日
読了日:2021年3月21日
ページ数:280ページ
付箋数:8
3月 :9冊目
年累計:23冊目

非常に面白かった!
「**手法」といったものは出てこない。
理論よりも荒川さんが現場の叩き上げで社長になるまでに
実体験した生のお話である。

参謀=知的な戦略家ではない

まず、ここがポイントですね。

実際、物事が動いているのは現場であり
経営コンサルタントのような理論家・戦略家では
実際人は動かない事がよくわかります。

経営層からも信頼されて
現場からも一目置かれる
そんなポジションが参謀なのかなと思いました。

そして、「参謀」なんていう肩書きや役職は
基本的にはないです。
頼りになると思った人物を社長が近くに置いたり
心の中で参謀と位置付けたりするものです。

自己顕示欲は自信のなさの現れである

「能力の低い上司」の下につくのはチャンス。
「優秀な上司」はその優秀さゆえに、部下がサポートする隙がないが
「能力の低い上司」は隙だらけなので
サポートし放題!

自分の優秀さをひけらかしたところで
何の特にもならない。

自己顕示欲は承認欲求の現れであり
承認欲求とは、自分に自信がないから生じるもの。

上司を機能させ、職場を機能させ
組織として最大の仕事を成し遂げることに集中する。
そうすると参謀として認められる。

これって結構難しい事だなぁと思う。

部下の手柄をそのまま自分のものにする
そんな上司も世の中にはいなくないから
相手を見極めてやる事も必要かな?って思います。

それ以外にもたくさんの思考法が紹介されてますが

・トラブルは起きて当たり前で
 責め立てても仕方がない事
・好かれようとしても疲れる人生になるだけ
・本で学んだ「知識は危険である
・議論で「勝つ」という思考を捨てる
・原理原則を思考の軸とする
・人間関係は悪いのが普通

一番、最後に紹介されている

結局、自然体で「仕事」を楽しむ人が強い

参謀は抜擢されるものだけど
それを目的に頑張るのは良くはない。

「上昇志向」や「出世欲」で貴重な人生を
毎日キリキリして費やすのは非常にもったいないこと。

それよりも気負わず「自然体」で
自分が「面白い」と思うことを追求するほうがよほどいい。

自然体で自分がやりたい事を愚直に
やり続ける事が大切かなって思います。

会社のあるべき姿や
社会のためになる事を考えて
周囲を巻き込んで一緒に進んでいく

これに尽きますね。

こうした素朴な姿勢が一番ですね

リーダーシップの考え方

「リーダーシップとは相手を無理やり動かす事ではない。
そんなことをしても反発を食らうだけ。
それよりも魅力的なゴールを示して
メンバーの共感を呼ぶことが重要。
そしてメンバー一人一人の主体性を尊重することで
チームが自然に動き出す状況をつくる。
こうして結果を生み出していくことこそがリーダーシップ」

役職や役割はあまり関係はなくて
その人自身が持つ魅力や行動が
周囲の行動を変えてモチベーションも変えていく

まさに変革を起こしていくには

こうしたリーダーシップが必要なんだなと再確認。

心に留めて日々仕事していこうと思います。

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