Xテック「農業×IT①」~世界の食糧危機の救世主に~

今日は「農業×IT」について、世界の食糧危機を救う“アグリテック”について書こうと思う。

アグリテックとは、様々なものがインターネットにつながる「IoT」や、人工知能「AI」を活用し、農業バリューチェーンの最適化をもたらす仕組みを指す。

人口爆発によって迫りくる食糧危機

日本では少子高齢化が叫ばれて久しいが、世界を見渡すと、特に途上国を中心に人口爆発が起きている。農林水産省によると、2050年までに約86億人への食料提供を可能にする必要がある。2010年と比較すると、40年間で70%の増加を達成する必要がある。

しかし、環境汚染が年々深刻化していて、活用可能な耕作地や水源が減少している昨今の状況では、この目標の達成がますます難しくなっている。

そこで、従来農法に代わる新しい生産方法であるアグリテックに注目が集まり、年々アグリテック関連企業への投資額が増加している。

アグリテックに期待される3つの効果。

アグリテックは、これまで難しかった3つの効果を同時に達成できると期待されている。

①生産者の収益性改善
遠隔で様々な機器の操作を可能にする「リモートセンシング」などのデジタル技術は、収入増加と労農コスト削減により、農家に十分な収益をもたらす。

➁生産者の生産性改善
農機の自動運転、ドローンによる効率的な農薬散布やロボットの活用は、効率的な生産を可能にする。

➂生産環境の持続性改善
AIを含むデータ分析は、環境負荷の高い農業の資源活用効率を改善したり、土地や農業用水の再利用を高めたり、食糧が生産者に輸送される過程での地球環境への負荷を示した「フードマイレージ」に配慮したCO2排出低減を可能にする。


アグリテック拡大に向けた2つの障壁

①高い営農コスト問題を解消するシェアリング
これまでは、営農機器や栽培施設、インフラの費用負担が大きくのしかかり、生産者の収益性が改善されにくくなっており、ここの改善が最初の課題である。
既に海外及び国内で始まっているように、官民共同での農業技術開発費負担の平準化や、農機のシェアリングにより農業従事者の負担を減らすことが求められる。

➁デーを活用した、業務効率化と農業資源最適化
データ活用サイクル(収集~適用~最適化)を適切に実行して、業務の効率化と、土地や水及び肥料などの農業資源の最適利用実現することである。
例えば、作物の成長度合いのムラに応じた水や肥料の局所散布、品種・銘柄に応じた最適な栽培条件の特定・適用などが今後の一般的な営農作業になってくると考えられる。
その基盤は、デジタルデータを徹底的に分析し、活用できるかにかかっている。


本記事はここで終了し、次の記事では、アグリテックの中でも特に投資が盛んに行われている「ゲノム編集による品種開発」「精密農業」「屋内農場」の3点について考察していきたい。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?