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農作物用のワクチン

名古屋大学の研究チームは、植物に与えると病原菌への感染を抑えられるワクチンのような成分を発見した。

研究チームはジャガイモの食用部にカビを生えさせたり、葉を枯らしたりする「ジャガイモ疫病菌」に対し、ジャガイモが免疫反応として抗菌物質や活性酸素を作ることに注目した。この菌の膜を詳しく分析したところ、ジャガイモが抗菌物質や活性酸素を作る引き金となる2 種類の物質 Pi-Cer と Pi-DAG が作用している事が分かった。

ジャガイモの葉に病原菌をつけると黒くなってしおれる㊧が、活性酸素を作る成分を葉にかけておくとしおれるのを防げた


人工的にPi-Cer と Pi-DAGを合成して、葉にかけておくと内部で抗菌物質が数日間盛んに作られた。菌が繁殖しにくくなることが確認できた。イネやナズナなど他の植物にかけても免疫反応が起きるようだ。

農薬の代わる新たな手法として注目されそうだ。

『参考資料』

https://www.nagoya-u.ac.jp/researchinfo/result/2024/06/post-671.html

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