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【鉄道技術】遮断機と遮断桿
鉄道が通る時に交通を遮る機器のことを、一般的に「遮断機」と呼ぶことが多いが、実際は動作部分が遮断機で、我々の眼前に降りてくるゼブラ模様の棒は「遮断桿(しゃだんかん)」という。
【道路を遮る遮断桿、新素材で大きく進化】
遮断桿は、遮断時に道路面上0.8mの高さで水平になるように国土交通省令で定められている。向かって左側の遮断桿が先に降りて侵入を止め、踏切内にいる自動車や歩行者が渡り切れる時間が経ってから、右側の遮断桿が降りるようになっている。
遮断桿は、交通をしっかりと遮るとともに、閉じ込められた自動車が押し出しても折れない柔軟さも必要である。そのため、昔は竹が使われていたが、現在はFRP(繊維強化プラスチック)が使われている。黄色と黒色に塗り分けられるだけでなく、反射シートが巻き付けられたものや、赤色と白色の遮断桿など、様々なバリエーションがある。
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【遮断機の進化】
遮断機も進化している。従来の遮断機は遮断桿の反対側にバランスウェイト(重り)が取り付けられていたが、遮断機の内部にコイルバネを設けることで、ウェイトをなくしたウェイトレスタイプの遮断機が増えてきている。
このメリットは遮断機が小型化できるほか、施工時の初期設定が簡単にできるほか、メンテナンス作業が容易になる。
降雪地帯では、これまでウェイトを遮断桿の反対側にまっすぐ付けるのではなく、「ウェイトカバー」という大きな箱に入れて動作させていたが、これも必要なくなる。
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普段なにげなく見る遮断機・遮断桿も、様々な種類と、その土地に合わせた独自の進化をしている。ぜひ、注意して見てみてください。
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