マガジンのカバー画像

農業・漁業の技術

117
運営しているクリエイター

#遺伝子

光るコチョウラン

一見何の変哲もない白いコチョウラン。しかし辺りを暗くしてブラックライトを浴びると、花弁などが黄緑色に輝く。千葉大学の研究チームは海洋プランクトンから取り出した蛍光するたんぱく質の遺伝子を花に導入し、暗がりでも植物観賞を楽しめるようにした。

『参考資料』

https://www.chiba-u.ac.jp/news/contribution/_27_2024.html

無花粉スギ

無花粉スギ

近年、無花粉スギの原因遺伝子のひとつであるMS1が特定され、無花粉スギと有花粉のスギをかけあわせて得られる無花粉スギの種子を使った苗木の生産に活用されている。

無花粉スギの遺伝子はMS1以外にも3つの遺伝子(MS2、MS3および MS4)の存在が知られていたが、これまでMS1以外の遺伝子の正体は不明だった。

森林研究・整備機構森林総合研究所の研究チームは、このほどMS4の遺伝子の正体を解明した

もっとみる
接ぎ木

接ぎ木

接ぎ木は古くから使われる技術で、丈夫な木を土台にして優良な実をつける品種の枝をつないで栽培する方法だ。

今回東北大学の研究グループはトマトの優良品種である「桃太郎」で、同じ苗を切ってつなぐ「自家接ぎ木」を実施しても、接ぎ木をしない苗よりも乾燥に強くなることをつきとめた。

これまでは強い土台を使うことで丈夫になり、収穫量が上がると考えられてきた。今回の成果により、切ってつなぐという刺激で働く遺伝

もっとみる