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日本ハム秋季キャンプ 自転車でGO!

 1日から12日まで北広島市の「エスコンフィールドHOKKAIDO」で行われているファイターズの秋季キャンプ。道内でキャンプを行うのは初めてとあって、平日にもかかわらず大勢のファンが詰めかけています。スポーツ、食、そして紅葉…。秋を丸ごと楽しもうと、札幌から北広島へ通じるサイクリングロードを通って出かけてみました。


 起点となるのは地下鉄東西線の東札幌駅近く。大型複合商業施設「ラソラ札幌」の道路向かいにあります。終点の北広島駅までは19・8キロ。北広島駅からやや札幌寄りの新球場までは17~18キロといったところでしょうか。
 サイクリングロードは1973年に廃止された旧国鉄千歳線の線路跡に整備されました。白石区は「白石こころーど」(7・2キロ)、厚別区は「陽だまりロード」(4・5キロ)、北広島市は「エルフィンロード」(8・1キロ)の愛称がそれぞれ付いています。
 まず春先には桜並木が美しい「こころーど」を一路東へ。ウオーキングや犬の散歩をしている人もいます。
 北星学園大学の通学路にもなっている「陽だまりロード」を走っていくと、イチョウ並木の紅葉が見ごろでした。ギンナンを拾う人の姿も。


 「エルフィンロード」沿いには、「学習の森」「水辺の広場」といった散策道もあります。丸1日かければ、すべての施設を楽しむことも可能でしょう。


 トイレやジュースの自動販売機などを備えた「自転車の駅」まで約400メートルの地点で、アクシデントに見舞われました。工事中のため、自転車道が閉鎖されていたのです。ジョギングをしていた高齢の男性は「問題なく通れるよ」と柵を乗り越えて走り去っていきましたが、工事関係者から「通行禁止ですよ」と呼び止められ、仕方なく自転車を止めて残り約2キロ区間を歩くことにしました。


 通行止めにするなら、自転車道の始点などにも表示してほしかった。折り畳み自転車で、ここまで約1時間10分。札幌中心部から1時間半ほどでした。


 工事区間を抜けて歩を進め、新球場の外観が見え始めたのは出発から約2時間後。視界が開けた場所には駐輪場が整備されていました。タイヤの大きな自転車なら、札幌中心部からここまで1時間20分もあれば来られると思います。いやー、ようやく着いた。


 練習が終わっていないか心配しましたが、大型スクリーンには練習風景が映し出されており、ひと安心。開放されている内野席は観客でにぎわっていました。


 この日からは打撃練習も始まり、今季はホームラン王にあと1本まで迫った万波中正選手らが快音を響かせていました。


 おなかもすいたので何か昼食を、ということで、以前にも利用した元ファイターズ投手の新垣勇人さんが営むキッチンカーでシャウエッセンのホットドッグを購入。全体練習後の特守を見ながらほおばります。
 長時間運動したので、これだけじゃ物足りない。そうだ。球場の近くに福祉施設が営むカフェ「にじのかかるところ」があるのを思い出しました。グーグルマップで調べると、サイクリングロードに戻る方向にあり、そちらへ向かうことに。
 


 結果的に、この選択は大正解でした。野菜たっぷりのスープカレーをいただき、土産にフランスパンも購入。障害者の就労施設で、価格は値ごろ。皆さん、心のこもった応対をしてくださいました。
 おなかも満たされたところで帰途に着くことに。また工事現場まで歩いて自転車にまたがります。そんなに高低差のあるルートではありませんが、風向きも良かったせいか、行きよりペダルは軽く、1時間余りで東札幌へ到着。「ラソラ札幌」でトイレ休憩をさせてもらいました。くら寿司やフードコートもあるので、ここで食事を楽しむのもいいと思います。


 札幌中心部から往復で約40キロほどペダルをこいだ後は、汗を流しに「苗穂駅前温泉 蔵の湯」までやってきました。ここは豊平川に近いことから「ランナーズステーション」としても利用可能。脱衣所のロッカーに荷物を入れてから鍵をフロントに預け、手ぶらで走りに出かけられるのです。サイクリングでもこのサービスを使えば荷物が少なくてすみます。
 同行した友人は、ビールが身にしみた様子。ランニングが趣味でもあり、「走って新球場まで行き、野球観戦後はJRで帰ってくるのもいいかな」。それなら新球場のサウナに入って観戦すると最高かも。
 逆に、北広島駅からスタートし、東札幌までの区間を往復した後に、新球場まで走れば42・195キロになりそうです。ハーフマラソンにフルマラソン。いろいろ試してみる価値はありそうです。
 楽しみはこれで終わりません。帰りがけには映画館に立ち寄り、岩井俊二監督の新作「キリエのうた」を観賞。芸術の秋も満喫したのでした。

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