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「率直に伝える」大事さ。組織の風通しをよくする5つの方法

事業が急成長するときに(そしてそうじゃないときも)組織が崩壊したという話はスタートアップではよく聞く話で、実際に近くで目にしたりもします。成長に伴う痛みといえば聞こえはいいですが崩壊しない方が当然よくて、人事制度や組織カルチャーが整っていればある程度回避できると考えています。
本記事では、組織カルチャーに内包されるコミュニケーションのしやすさに焦点をあてて弊社の考え方をご紹介します。

貴山敬 (@tkiyama)

※Tebiki社のカルチャーや各種社内制度はこちらもご覧ください。

「率直に伝える」

組織が急拡大すると、ベテランのように見えても入社半年だったり、毎週新しい人が入ってきて名前を覚えられなくなってきます(弊社の場合1年で社員3倍のペースで拡大中)。このようなお互いに「信頼貯金」がない状態だと、言うべきことをはっきりと言わないことが起きてきます。「こうして欲しい」「これが困る」「あれは嫌なのでやめて欲しい」というのをはっきりと言わなくなるわけですね。

しかし、相手に言わないだけで頭の中にはしっかり存在しているので、陰口として出てきたり、本当に我慢できなくなったときに内外で爆発してしまったりします。

そういうことがないように、弊社カルチャーの一つに「率直に伝える」を掲げました。

もちろん、率直に言うだけだといつもぶつかり稽古してますみたいな組織になるので、いろいろなマナーが必要になります。このカルチャーを正しく運用するために組織内で実践していることを次からご紹介していきます。

「こと」に向かう

何らかの施策に反論することと、個人の資質や価値観を攻撃することを混在させないことが大事です。不可分なところはあるので難しいんだけど、「個人攻撃しないように」と意識するだけでも結構変わります。

的を突いた表現だなーといつも思うのが、DeNA社の「「こと」に向かう」というバリュー(ちなみに英語だと"Focus on Substance")。誰々が好きとか嫌いとか評価されたいとかじゃなくて、事業成長のために貢献できることにフォーカスしようよ、と私は理解してます。

もっと知りたい人はこちらを参照。

批判ではなく代案を

率直に伝えるとは、「率直に批判する」ことではありません。批判しても何も良くならない。

誰かが一生懸命考えた案に否定的な意見を言う人に対して、「代案はありますか?」と私はよく聞きます。時間をかけて練り上げたプランを持ってきた提案者に対して、代案なき意見を評価しません。それはただの批判。

特に大企業だと批判するのが仕事です、みたいな人たちがたくさんいるので出る杭はよく打たれるのですが、打つ方もマナーを守ろうぜ、という話です。

代案を考える立場じゃないと思うなら、そのプロジェクトから外れるべきだし、代案を考えるのは時間がかかると思うなら、その程度の意見はただのノイズなのでやめてほしい。たとえ代案の精度が低くても、代案を出すという姿勢そのものが建設的な議論につながると考えています。

チャットじゃなくて口頭で伝える

相手の感情を害する可能性が高いときに、それを文章でうまいこと伝えるのは本当に難しいです。口頭で伝えるより100倍難しい。みんな自分の文章力を過信しすぎ。

口頭でいいづらいからSlackなどで送る人が多いわけですが、強いのが跳ね返ってくるので結局みんな損することになります。チャットじゃなくて面と向かって言いましょう。

悪口言うなら本人の目の前で

腹立たしいことはどうしても表に出ます。本人は隠してるつもりでも、表情にも出るし、Slackの文面にもにじみ出るし、なんなら毛穴からでてる。時間とともに忘れるなら我慢するのもよいですが、強い不満は熟成されてどんどん濃くなってしまう。

なので、どうせ悪口言うなら、本人の目の前で言おうね。

回り道しない

率直に伝えなくても、ネガティブな評価は間接的に本人に伝わります。
間接的に伝わると、じわじわ悪い方に水増しされて、最後は大きな否定的な評価として本人にぶつかります。結局、直接そのまま率直に早く言う方がお互いのダメージが小さいです。

気持ちに配慮する/これまでの経験をリスペクトする/複数人で責めない/相手が受け止められる表現にする/言う時と場所を選ぶといったことは大前提として、ごちゃごちゃ回り道するより相手に早く直接伝えた方がよいです。

さいごに

組織の風通しをよくするって難しいなーと思います。窓を開けて換気したはずがいつのまにか窓が閉まってる。カルチャーで担保しつつ、やっぱり組織の長がときどき自分で窓を開けるのが大事ですね。

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