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YMM4のプレビュー動作を優先した録画データについて


はじめに

今回は動画投稿者向けにYMM4の録画データについて纏めておく。
YMM4に限らず、動画編集にはプレビュー画面というのがある。
これはファイルやアイテムの動作を再現したもので、これを動画という形にする作業をエンコードって読んだり、その動画を読み込むことをデコードって言ったり言わなかったり。
リアルタイムでその編集の作業を再現してくれるので、この動作を見ながらレイヤーに変更を加えていく。
特にボイロ投稿者は、このプレビューを見ながらパラメータをいじる。
この動作が遅いと同じ時間だけ動画編集が遅くなる。
逆に言えば、この部分の改善は常に効率化の一手になる。
まずは1つずつ紐解いていこう。

プレビューに影響を与える要素

ハードウェアデコード

YMM4の設定にDXVA2とプロセッシングがある。
これがプレビューから出力まで影響を与えるがプレビューの影響が特に大きい。
詳しいことは言わないが、4Kクラスの録画データはDXVA2じゃないと扱えないレベル。
それ以外はDXVA2じゃなくてもいい。
プレビューだけDXVA2にして出力時に変更などもできる。
だからといって常にDXVA2一択ではない。

録画データのフレームレートと解像度

これを纏めて動画データのサイズと呼ばない。
同じ動画データのサイズでも上記が違えば影響が変わる。
フレームレートは低いほどプレビューが軽くなる
極端に言えば、720P相応の4Kよりも4K相応の720Pの方が軽い
YMM4の720P編集で4Kというのはかなり無駄。
4K編集で720Pを使うのは悪くない(4K立ち絵を使う場合)
更にBフレームやビットレートの与え方でも再生負荷は変わってくるのだが、動画サイズの圧縮を優先しておく。
HEVCも負荷が高いようだ。

アイテムの解像度や音質

これはもう仕方ない。だから録画を軽くする。

辿り着いた録画データの最適解

YMM4上では4KかWQHDかつ24FPS

1080P以下は論外。
理由としては、YouTube上で少しでも動画評価を高めたいのと未だにVP9以外を使っている可能性がある為。
60fpsであれば、1080でもVP9が使われる。
しかし24ではWQHD以上が望ましい。
とされているが、単純にここの解像度が高くてもプレビューに影響がない
用はソースの影響でプレビューのサクサク感が決まる。
高いだけお得という話。
立ち絵が4Kだとなおさら意味も出てくる。

録画データはWQHD以上を720Pに圧縮

実は720Pを720Pで録画するよりも、4Kを720Pにした方が高画質
動画サイズはビットレートで決まるので容量は変わらないが、4Kよりも720Pの方がYMM4のプレビュー動作が劇的に軽い
綺麗さの具合で言うと、4K→720Pは24インチでもWQHDとして確定で通用するし、スマホサイズで見れば4Kとの違いが分からない。
おそらく、WQHD→720Pは1080Pとして通用するだろう。
この為、録画データを720Pで疑似4Kに仕上げるのは面白い作戦に思う。

WQHD以上の録画環境を作る方法

4KモニターかWQHDモニターは当然の方法として、RTXグラボを所有しているならDLDSRを使うことでモニター以上の解像度を扱うことができる。
DLDSRはグラボ側でモニター以上の画質を生成し、AIの技術を用いてモニターの解像度に圧縮して表示させる技術
これにより、1080PのモニターでもWQHD相応の画質が得られる。
Windows側で1440Pが開放されるので設定すればOBSの録画にも使える。
DLDSRはモニターよりワンランク上が限界、4KをするならWQHDモニターが必要になる。
単純なDSRの方はあまり頼りたくないな。負荷的に。
DSRでキャンバス解像度だけ開放して戻す手法もあるが、ソースが1080になるはずなので疑似4Kほどの成果はあるのか疑問になる。

OBSの設定


画質と容量圧縮を最優先した設定。
この運用はランチョスが強いと感じた。

OBS上で4Kのキャンパスから720Pにランチョスを使うことで完了。
720Pより綺麗な720Pが誕生するだろう。
なんで720Pかと言うと、1440と4Kでも割り切れる数字だから。
1080Pよりプレビューも軽い。

実際のプレビュー動作について

かなり軽くなる。4Kそのままよりも720Pの方が軽い。
ビットレートを盛れるなら4Kと遜色ない画質も狙えそうだ。
自分はこの画質でも4Kサイズで編集してみる。
4K立ち絵が一際綺麗に映ればゲーム映像はどうでもいい!(暴論)
これは映像に切れ込みを入れたときのカクツキが消えただけなので、これ以上の編集を試しつつ、出来た動画と感想を後日掲載する。

完成した動画と感想

動画は後日公開されているとしてプレビューの感想を述べる。
全体的に動作は軽快。
流すように再生する分にはエンコードとの違いがかなり少なく、確認の為にエンコードは全く必要ない。
立ち絵やボイスアイテムがあっても同様。
ただし、アイテムの有無に関わらず、レイヤーを動かしてプレビューを巻き戻す時はどう頑張っても重いようだ。
巻き戻さなければ動かしても動作は軽い。
グラボではなくQSVならこんなことにならない可能性もあるかもしれないが、RTX3060Tiでこれならそういう仕様に近い気がする。
cpuなんてi5 12400だし。動画編集ではcpuが重要ではあるけど。
bフレームやhevcをやめて264にすれば巻き戻しも快適になるか?
ただし動画容量はbフレームで圧縮しても4K相応なので注意。
プレビューの再現性を重視するべきかもしれない。

一応、動画のクオリティも述べておく。
24インチの4KモニターではYouTubeで拝見する4Kとしては問題ない。
ネイティブには遠いが、YouTube上でネイティブは見られないだろう。
疑似4Kとしては必要十分。ただし文字が滲むような場面が見られる。
もしかしたらランチョスより文字を保護するエリアが良いかも。
24インチはギリギリokって感じかな。
立ち絵はごっつい綺麗。さすが4K。
スマホで見る分には、そのスマホが4K解像度でもサイズが小さく問題なし。
おそらく気づけないだろう。そんなレベル。
4K1080Pがちょうどいいのかもしれない。
まあ軽いほうが良いから、これでいこうとおもった。


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