【地域で生きる・働く】徳島県神山町に行ってきた3 #神山バレー #WEEK神山 #鮎喰川コモン #かまパン
これまでの話
徳島県&神山町視察レポートシリーズをお送りしています。
まだまた続きますよ。
9.神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス
寄井商店街から少し車を走らせて向かったのが、
グリーンバレーが運営するインキュベーション施設「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」で、閉鎖された元縫製工を改修したコワーキングスペース。
10.Kamiyama Maker Space棟
レーザーカッター、3Dプリンター、刺繍ミシン等デジタル工作機械が入った工房が神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスに併設されてます。
11.WEEK神山
神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックスの向かいにあるのが、
2015年にオープンした株式会社神山神領が運営する宿泊施設「WEEK神山」。
「いつもの仕事を、ちがう場所で」をコンセプトに、1週間程度の滞在を想定して「ウィーク神山」と名付けられています。ぶっとい丸太柱が印象的。
立地がすごくて、
すぐ横を鮎喰川(あくいがわ)が流れてて、部屋から一望できるんです。
ホテルを決めた後にウィーク神山の存在を思い出して、今回の旅の唯一の後悔。泊まりたかったなあ・・。
こちらは築60年の古民家をリノベーションした母屋でフロント兼食堂。
次来るときは絶対に泊まろう。
12.かま屋
電気屋(工場だったかな?)だった建物をリノベーションして作られた食堂「かま屋」さん。
徳島県神山町の「地産地食」をすすめる株式会社フードハブ・プロジェクトが運営しており、神山町役場、神山つなぐ公社、そして前記事で紹介したモノサスが共同で立ち上げた会社なんです。
ちなみにこの「フードハブ・プロジェクト」は2018年にグッドデザイン金賞を受賞してます。
■農業と食文化の地域内循環システム|フードハブ・プロジェクト
「町内価格」があって、町民であれば通常料金よりも安く食べられるそう。
かま屋についてはこちらの動画をどうぞ。
13.かまパン&ストア
かま屋の隣にあるのが、
やはりフードハブ・プロジェクトが運営する自家培養発酵種を使ったパン屋「かまパン&ストア」。
お客さんがずっと絶えずにやってきてました。
本重さんから何度も「ほんとにここのパンはおいしいんですよ」と言われ、「(だから買え)」というプレッシャーを浴びたけど、この後お昼を食べることになってるもんで・・・。
14.こんまい屋
本重さんに「ちょっと距離ありますが、私の知り合いのお店も寄っていきましょ」と連れていかれたのが、
苔庭などを扱う「こんまい屋」で、小田奈生子さんと渡邉純子さんの共同経営で2017年にオープンしたお店。”こんまい”とは阿波弁で”小さい”という意味です。
小田さんはもともと美大でグラフィックデザインを学んでいて、2014年に神山町地域おこし協力隊に着任されます。で退任後にお店を開いた、と。
15.大埜地の集合住宅・鮎喰川コモン
ここで本重さんとお別れ。半日ありがとうございました。
もうすぐ高専ツアーの集合時間だけど、神山でもうひとつ見ておきたい場所があり、車で急ぎました。
鮎喰川には沈下橋があちこちにかかってます。
沈下橋ではなく、車も通れる文化橋を渡ってすぐにあるのが、
神山町が子育て世代を主対象として整備した町営集合住宅「大埜地の集合住宅」。
アクロス福岡やアクアマリンふくしまなどを設計された田瀬理夫さんが設計されており、2022年にグッドデザイン賞、かつグッドデザインベスト100を受賞しています。
■子育て世代向けの町営集合住宅|神山町・大埜地の集合住宅
ただ、「オシャレな建物だからグッドデザイン」というわけじゃありません。
「そこにあるもので作る」をテーマに掲げ、「神山町の木材を使う」「地元の大工が建てる」を条件にして地場産材を使ったり、工期を4期にわけることで小規模な町内工務店の参入を可能にしたり、地域の大工職を使うことで技術継承や生業継続に寄与したり、太陽熱や地域の木質資源を活用した給湯/暖房地域熱供給システムなどの「モノ・カネ・技術の循環」の仕組みもグッドデザイン。
また、「高校生以下の子どもと同居している世帯」「年上の者が50歳未満の夫婦」という(かなり厳しい)入居条件があり、これらを満たせなくなったら退去してもらう「ヒトの循環」の仕組みもグッドデザインに選ばれた理由になっています。
こちらは2020年にオープンした「子育て支援」「放課後・休日の居場所づくり」「読書環境づくり」の3つの機能の拠点「鮎喰川コモン」。
こういう場を提供することで地域に根差していくんだな、と。
神山を回って思ったのが「なんでみんな神山に住みたくなるんだろう?」ということ。
シリーズ1話で書いた「襖絵文化からアーティストを長期滞在させる文化が昔からあった」もあるけど、お遍路さん文化で「よそ者を受け入れる風土」がずっとあるのも関係するのかもしれません。
これで事前に見ておきたいと思ってた場所はチェックできた。
ぼちぼち集合時間なので、今回の旅の最大の目的地へ。
続く!!!