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ストレッチで筋肉は『硬く』なります。間違えないでくださいね。

ストレッチで筋肉が硬くなる理由、お子さんの筋肉をゆるめる方法

もし、あなたのお子さんが硬くて曲がらない・伸びない関節をお持ちで、それを何とかしたくて毎日ストレッチしているなら、今すぐやめてください。
そんなことしても関節の動く範囲は広がりません。
それだけでなく、筋肉の緊張を強めてしまいます。

そうならないためにも、まずはこのレポートに目を通してください。
きっと、20分もかからないでしょう。
それからでも遅くはありませんよね。

一般的なストレッチでは、足を上げたり、ジワ~と伸ばした状態を何秒か保ちますよね。
こんな時、あなたも「あぁ~伸びてるわぁ~」と筋肉がピーンと伸ばされているのをイメージしていませんか?
ですが、これが大きな間違いなんです。
「あぁ~伸びてるわ~」と感じていても実際に筋肉が伸びているとは限りません。

最近の研究で分かってきたことなのですが、関節拘縮の原因は筋肉ではなく、筋肉を包む膜(筋膜)や関節を包む袋(関節包)・靭帯といった結合組織であることが分かってきています。
( NHKでも『ファシア』という呼び名で取り上げられました。)

そのため筋肉を包む膜(筋膜)や関節を包む袋(関節包)が原因である以上、あなたがお子さんをストレッチしても筋肉自体はあまり伸びず、『腱』が一時的に伸ばされるだけなんです。

お子さんの筋肉が柔らかくなって伸びているわけではありません。

この『腱』は筋肉と骨をつなぐ役割をしています。
一番有名なのは「アキレス腱」ではないでしょうか?
かかとのすぐ上にあって、子供の運動会で頑張り過ぎたお父さんが、よく切ってしまうやつです。

この腱だって、どこまでも伸びるわけではありません。
ある一定の範囲を超えると腱から『危ない!』と信号を送り、切れないように筋肉を収縮させます。体はそれ以上伸ばされて、切れないように守ろうとします。

これがストレッチをしても筋肉が緊張する理由です。
関節の動く範囲が狭いからといってストレッチを頑張ったとしても、腱が伸ばされるだけで、ある一定以上ストレッチすると筋肉は収縮するように働きます。

ただ単にストレッチしているだけなのに、無意識に息を止めて、力が入っていたり、ストレッチしただけで妙に疲れたりするのはそのためです。
それ以上、伸ばされないように筋肉が働いているのですから、当然と言えば当然ですよね。

それに、ストレッチした時に伸ばされるのは腱だけではありません。

実は神経にもテンションがかかります。
神経というと目に見えない・触れない・謎めいたものと、あなたは思われるかもしれませんが、実際はそうではありません。
ちゃんと目に見えて、触れることができ、筋肉と筋肉の間や骨と骨の隙間、靭帯の下を通って全身を巡っています。

そのため、体の動きに合わせて神経も動くのですが、筋膜が硬くなった箇所は神経の動きを邪魔します。
こんな状態でストレッチすると神経にも同じようにテンションがかかってしまいます。
神経にテンションがかかれば、腱と同じように、体が危険信号を出します。体は筋肉を収縮させて神経が切れないように守ろうとします。

ちょっとでも良くなってくれれば・・・という思いで、ストレッチしていても逆効果だなんて悲しくありませんか?

では、どうすればいいのでしょう?

筋肉は、伸ばすのではなく『縮めます』
まずは、お子さんの関節を曲げて筋肉の張りをゆるめて下さい。筋肉を縮めて、腱にストレスがかからないようにすれば、筋肉もゆるみやすくなります。

それからお子さんの筋肉に優しく触れます。
筋肉を縮めて、腱のテンションを下げているので、硬い筋膜がより目立って感じることができるでしょう。
硬い筋膜の中心部を見つけて、そこにアプローチする方がお子さんの筋肉も、より柔らかくなります。
それに、筋肉をゆるめているので、あなたが触れたとしても、お子さんが痛みを感じることも無いでしょう。

硬い筋膜の箇所がわかれば、後はその箇所を中心にケアしていきます。
あなたの両手でお子さんの硬い筋膜を優しく包んであげてください。大好きなあなたの優しい手なら、お子さんもリラックスして受け入れてくれるでしょう。

そして、手の中で『殻をむいたゆで卵を転がすように』グニュグニュと優しく、お子さんの硬い筋膜をほぐしていきます。
『揉む・押す・マッサージする』というよりは、『優しく揺らす・振動を伝える・動く感覚を伝える』といったイメージの方が良いでしょう。

ストレッチして引っ張っても、この筋膜に動きが出るわけではありません。だから、こういったアプローチで少しづつ硬い筋膜を解きほぐしていきます。
もちろん、「ギュッ」とお子さんの筋肉を掴まないように気をつけて下さいね。
力では、どうにもなりません。筋肉を強く押したり、引っ張ったりすれば緊張が入り、お子さんが痛みを感じて嫌がることにもなりかねません。

でも、どうしてこのようなアプローチをした方が、ストレッチするより筋膜の硬さが取れて、筋肉がスムーズに動くようになるのでしょう?

1つは筋膜の性質によります。
『筋膜』といってもあなたは、きっとイメージできないでしょう。
例えていうなら、筋膜とはスーパーで売っている『みかんを包むネット』のようなものです。

筋膜は体の動きに合わせて伸び縮みし、しなやかな動きを助けます。それに水分を多く含み、筋肉同士がこすれ合うのを防ぎます。トップアスリートのしなやかな動きも、なめらかな筋膜があるからこそです。

ですが、筋膜は動かさないと繊維の配列がドンドン崩れるという特徴があります。
繊維の並びが不規則になると、繊維同士が絡まり、伸び縮みしにくくなります。みかんのネットだって、網の繊維が絡み合うと伸び縮みしなくなりますよね。これと同じことが筋膜にも起こります。これが筋膜の動きが悪くなる原因1つです。

それに筋膜の動きが悪くなると、筋膜に含まれる水分も固まって繊維の動きを邪魔します。
もともと筋膜に含まれる水分は、サラサラではなく、トローンとガムシロップのようなとろみがあるのですが、動かさないとゼリー溶液が冷えて固まるように、筋膜の水分も固まってしまいます。
そうすると筋膜の水分自体が筋膜の繊維の動きを悪くします。
一番身近な例が、骨折してギプスで固定した後ではないでしょうか?
ギプスを外したからといって、固定していた関節は、なかなか動かないですよね。『アレ』です。

筋膜の繊維は筋膜を動かして、動きの中で整えて行くしかありません。
ですが、筋膜の水分は、すぐに改善可能です。
固まった筋膜の水分は、温めることで柔らかくなります。お風呂でお湯につかり、体が温まった後だと普段より柔らかくて、柔軟体操しやすいですよね。これは体が温まったことにより、筋膜の水分がプルンとしたゼリー状からトローンと溶けて、筋膜の繊維の動きに対する抵抗が減ったためです。

つまり、あなたの両手でお子さんの硬い筋膜を両手で包み、あなたの体温を伝えながらグニュグニュ動かしてあげてください。
少しづつあなたの手の中で、お子さんの硬い筋膜がほどけて、ゆるんでくるのを実感できるでしょう。

ふくろはぎの硬い筋膜にアプローチすれば、足首の動きが改善するでしょう。
お子さんがバランスを崩さず、立てるようになったり、歩ける距離が延びることにもつながります。

腕の力こぶ周辺の硬い筋膜にアプローチすれば、肘がしっかり伸びるようになるでしょう。
お子さんがイスに座ってご飯を食べる時、手の届く範囲も伸びるので、つまみ食いが増えるかもしれませんね。

基本的に、このアプローチは全身に使えます。
筋肉や筋膜の基本的な構造は変わらないので、全身の硬い筋膜に使えます。両手で包んで優しくグニュグニュ、簡単ですよね。あなたもできませんか?

それに筋膜は、一度ゆるめると効果が持続しやすいんです。
ストレッチしても硬い筋膜はほどけません。そのためストレッチでは一時的に伸びても、すぐに元に戻ってしまいます。
ですが、筋膜自体がほぐれると、お子さんが動くことで筋膜にも動きが生まれます。

筋膜は動かさないと硬く固まってしまうんでしたよね。
そのため、お子さん自身の動きで筋膜が動くようになると、それだけで筋肉を柔らかく保てるので、お子さんの動きもどんどんスムーズになるでしょう。

ただし、筋膜がゆるむには少し時間がかかります。
なぜなら、筋膜をゆるめるには、硬い筋膜にあなたの体温を伝えながら、グニュグニュ動かして患部に熱を生む必要があるからです。

ですが、効果が低く元に戻る一般的なストレッチをするより、時間は少しかかるけど着実に改善が見られるアプローチの方が良くありませんか?

もし、こういったケアをしても筋肉が柔らかくならなかったり、関節の動く範囲が広がらないのであれば、それは筋膜以外の他に原因があることでしょう。そのような場合は、また別なアプローチが必要になってきます。ぜひ一度、下記の連絡先までご連絡ください。
 
12月1日~12月8日までにご連絡頂いた方には、期間限定で無料レポート『筋肉をゆるめるポジショニング方法 下肢編』をプレゼントさせて頂きます。

肢体不自由のお子さんや難病のお子さんは、体幹が安定しないため、立ってバランスを取ったり、歩く時の体の使い方に偏りがあります。
一部の筋肉だけが伸ばされて負担が大きかったり、一部の筋肉は伸びないで、縮んだままだったり。

そんな状態ではスムーズに立ち上がったり、歩く妨げになります。

この無料レポート『筋肉をゆるめるポジショニング方法 下肢編』では、筋肉をゆるめるためには、どんな格好やポジションでお子さんの下肢をケアすればいいかを、具体的にお伝えさせて頂いております。

硬い筋膜をゆるめるには、腱や神経にテンションがかからないポジションでケアするのが、効果的でしたよね。
そんなポジションの取り方を3つご紹介しています。これでお子さんの『ふくらはぎ・太もも・ハムストリングス』のケアはできるでしょう。

お伝えさせて頂いた通り、一般的なストレッチはあまり効果的ではありません。今回、ご紹介させて頂いたケアのやり方を、ぜひ取り入れてみてください。
リハビリやケアの時間が、あなたとお子さんの大切な2人の時間、実りある時間になることを願っています。

『子供専門リハビリ 手あて』は、これからも肢体不自由なお子さん、難病のお子さんを全力でサポートさせて頂くことをお約束いたします。

『子供専門リハビリ 手あて』
メールアドレス:egaonorihabiri@gmail.com


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