日記2024/04/01
春の暖かな風をもってしても、わたしの心は優しくなりきれなかった。
ささくれだって、目に入るものはなんでも――それがたとえ、愛おしく大切なひとであっても――傷つけてしまいたいという衝動に狂いそうになってしまっていた。
むしろ、暴力や恫喝で他者を服従させること、そんな行為を何のためらいもなくできてしまう人間であったなら、どんなに楽だったろうと思う。
中途半端な罪悪感、自分の行いを改めるには至らない罪悪感が、かろうじてわたしを人間たらしめている。
ためらいでも罪悪感でもなく、真心からのやさしさ。
そんなもので心を満たしてやりたい。本当は。
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