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06-オズのエメラルドの都
※あらすじメモは無料です。後ろの個人的な感想が有料になってます。
{◎オズの魔法使いの続編…あらすじメモ}

※これから読む方でネタバレしたくない方は、読まないでください…。


■■■カンザスに暮らすドロシーの養父「ヘンリーおじさん」は、コツコツ真面目で働き者だったが、作物の不作が続いたせいで借金の返済ができなくなり、住んでる農場を手放すことになる。カンザスを離れて引っ越さなくてはならず、ヘンリーおじさんもエムおばさんも年寄りなので、ドロシーを侍女として奉公に出さなければならないことを悲しんでいた。ドロシーは以前より、オズマ姫からオズ国の永住を誘われていたが、2人の養父母を心配させてしまうとそれを断っていた。ドロシーはオズマ姫に呼び寄せてもらい、養父母も永住させてほしいとお願いする。以前より、ドロシーから養父母の誠実さや優しさの人柄を聞いていたオズマ姫は喜んで了承し、おじさんとエムおばさんも、ついにオズ国へやって来るのだった…◆一方…オズの北、エヴ国の北の山「地下のノーム国」の「ロクワット王」(03巻)はオズマ姫とドロシー姫に魔法のベルトを奪われた復讐(ふくしゅう)としてオズ国への戦争を計画していた。何人もの将軍が反対して止めるのも聞き入れず、失敗すると発言しただけで仲間さえも処罰する残酷(ざんこく)な王は、ついに1人の年寄りノーム「ガフ」を将軍にして計画は動き出す。ガフ将軍は、オズ国周辺の一部にいる危険な妖精たち…(◆体格は頑丈だが脳みそがドアノブほどしかなく考える事をやめてしまった「キテレツ族」、◆大きな体で骨と皮と筋肉しかない乱暴者たちで幸福なオズ国を破壊することだけを愉快に思ってる嫌われ者「ガリゴリ族」、◆魔法のベルトよりも強力な幻覚魔法を使い、オズ国だけでなくドロシーたちの世界までも幻覚を見せて不幸な人々を増やそうと企む「マボロシ族」)を言葉巧みにそそのかし、彼らを戦争に巻き込むのだった…◆それとは対照的にドロシーは、ノコギリ馬の馬車で、愛犬トト、オズの魔法使い、ボサ男、ビリーナ、司令官オンビーアンビー(03巻)と共に、ヘンリーおじさんとエムおばさんをオズ国内を旅して回る…◆クルクルムシハカセ学長の大学は、勉強は錠剤を飲めば覚えられるので、それ以外の時間を体育の授業で楽しく過ごし◆オズ国外から何十年も前にやって来た少女が、魔女グリンダに女王に任命されて時間をかけて作り上げた紙人形と紙細工の街「チョキリンムラ」(クシャミ厳禁…)見学して◆住人たちは、外から来た者を歓迎すると体がジクソーパズルのようにバラバラになってしまうので、お客さんが彼らを組み立てる「ゴチャマゼ族」(毎日、周辺国のギリキン、ウィンキー、マンチキンの人々が組み立てを楽しみにやって来るので散らかったままにならない…)パズルを楽しむ◆3つの部族の援軍を取り付けた事を得意げに報告するガフ将軍…しかしロクワット王には、オズ国の奴隷を必要以上に要求された事や、自分が大した歓迎をされてなかった事を決して明かさないのだった…また、援軍となった危険な妖精たちは大変欲張りな連中ばかりで、彼らがノーム国も支配下にしようとしてる事に気づかないのだった…また同じ頃、オズマ姫は虫の知らせを感じ、ノーム王の様子が気になり魔法の絵画で見ると、彼が戦争を企んでることを知り、地下トンネルの作業を監視するようになる◆オズ旅行を楽しむドロシーたちは近道をしようと脇道にそれるが、見知らぬ草原に来る。農家が1件もなく泊まるところがないと言うと、オズがテントや家具、温かいシチューのご馳走や、食器が片付く魔法などを繰り出すので皆はおどろく。彼はエメラルドの都に永住するようになった後、魔女グリンダの弟子となり魔法を修得していたのだった◆翌朝、ドロシーはトトとビリーナと散歩に出るが明るい森の中で迷子になってしまう。スプーン兵たちにキッチン用具の住人の町に連れてこられたり、パンの住人がいるパンの町でクラッカーの乳母車やピアノを食べたり、魔女グリンダが作った「ウサギの街」を小さくなる扉をくぐり冒険してテントに戻るのだった…◆クドクド町や、トリコシ村も通るが住人たちはオチがない話ばかりしてたり、起こってない心配ばかりをしていて時間が無駄なため早々に後にする…◆ブリキ皇帝の黄色のウィンキー国へ着いたドロシーたち。田舎暮らしを望んだカカシは新しい自分の家「トウモロコシ邸」を建てて、そこから見える畑に囲まれ暮らしていた。しかしオズマ姫からの知らせでノーム王の侵略がオズの都の地下まで迫ってる事を知らされ皆は悲しむ。戦いに勝ち目はなく、ブリキの援軍もオズマ姫は断ったため皆で都へ向かう◆ドロシーは魔法のベルトで皆でカンザスへ行こうと提案するが、オズマ姫は愛する祖国と国民と運命を共にしたいと言い断られてしまう。カカシ、ブリキ、カボチャ、チクタク、ボサ男も同意見でヘンリーおじさんもエムおばさんもカンザスに戻るつもりがなく、ドロシーも一緒にオズ国の運命に立ち向かう◆オズマ姫は戦う選択は拒む。「優しい心を持たない者」とは話し合いで和解が出来ないため、このままオズ国は略奪されてメチャメチャにされるのだろうかと皆は悲観する…しかしオズマ姫はあまり深刻にならず、明日の朝、王宮の庭の「禁断の泉」の前で地下から来るノーム王たちの侵略を迎えると言うのだった…◆夜明け前に、オズマ姫たちが泉の前で待っていると地面が裂けて、ついに侵略者たちがやって来る。ところが彼らは地下から出た途端、泉に自ら飛び込み始める。オズマ姫は魔法のベルトで地下の洞窟が「ほこりっぽくなる魔法」をかけていた。泉で水を飲んだり、浴びた者たちは、子どものように朗らかで無邪気になってしまうのだった。部下の後ろから来たロクワット王がオズマ姫に突進して来るが、ブリキとカカシによってあっさり泉に投げ込まれ、ノーム王も何故ここにいるのか分からなくなってしまうのだった。実は「禁断の泉」の水は「忘れ水」で、飲むと産まれたばかりの赤ちゃんのように何もかもを忘れる効力があったのだった…◆オズマ姫は子どものようになったノーム王に優しく話しかけて、ノームたちに「ひきかえせ!」と命令すれば自分の家に帰れると話すと、ノーム王は素直に従い、再び地下のトンネルへ帰って行った。また庭ではしゃいだり、ぼんやりしてる「キテレツ族」「ガリゴリ族」「マボロシ族」は、オズマ姫が魔法のベルトで「それぞれの国に送り届けて!」と言うと、あっという間に庭にいた敵はいなくなってしまったのでした…
★★★
こうしてオズ国の平和は守られたのですが、砂漠に守られていたと思っていたオズ国は、地下から侵入できたり、スグヤルーがサンドボートを作った事(05巻)、最近ドロシーたちの世界で「飛行船」が発明されて、今後「オズ国」の存在が目に触れる機会が増えると、またいつ何時、侵略者が来るとも限らないのでオズマ姫は魔女のグリンダに相談し、オズ国を外からは一切見つけられない魔法をかけてもらったそうです。なので、これからいくら文明が進んでも、もうオズ国がどこにあるか、作者の私も、誰にも分からないのです……(おわり)

■■■
{◎04巻の前書きあたりから…作者のボーム氏は「ちがう話を書きたい」と希望してました。この06巻を著者は「作者はボーム+オズファンの子どもたち、にするべき」と言うほどファンレターに書かれた子どもたちの構想を取り入れ、まとめ上げ、この話は書かれました。オズシリーズはここで1度完結です。

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