にぎやかし〜『岩元先輩ノ推薦』短歌集〜
この短歌集について
椎橋寛先生がウルトラジャンプにて絶賛連載中の『岩元先輩ノ推薦』を読んで思いついた短歌をまとめてみました。
どの短歌がどのキャラクターの、またはどの話のことを詠っているのかはあえて書きませんので、ご存知の方、そうでない方も世界観をお楽しみください。
この短歌集を通して、『岩元先輩ノ推薦』をお読みになる方が一人でも増えることを願っています。
1910年代の軍部にて異彩放った彼は”岩元”
異能力あるからこその哀しみを焼いて輝く彼岸の花が
この力ときには辛くなるけれど彼が推薦してくれたから
能力があるから特別なんじゃないみんな哀しみ苦しみがある
無能力でも無能ではありません何しろぼくは華族ですから
僕だってなれます書記長だからこそ示してみせる縁切り鎌で
縛られず自由でいたいそう言って今日も彼だけこの場にいない
この髪を解けばけもの放たれるけれど彼らを守るためなら
降り止まぬ雨が続いているけれど彼は誰より仲間を想う
「墨臭くなります」呪い打ち破り閃く筆が宙に踊った
呪われし花と信じていたけれど立派な力と彼が言うから
迦楼羅作探して道無き道をゆくきっとみんなが手招いてるから
子を思い死刑を待った歯車を浮世にとどめ彼は守った
百獣の王と名乗った”先輩の先輩”の目は鋭く光る
隙間にて兄の背中を思い出す手を伸ばしたがもう届かない
真実は箱の中にて見せましょうどこにいるのか当ててごらんよ
ありがとうあなたがいたから後輩が前向き生きているというのに
毒に満ち朽ちてく運命抜き去って娘を逃し男は託す
何度でも逃げるわそれが毒男だから私はその意志を継ぐ
暗闇に導くエレベートルに乗る彼の後ろに何がいるのか
腸詰にしてやろうかと笑いつつ彷徨う”右手”遠い過去へと
踏み込まぬそう言う彼を巻き込まんと手招いているテーブルトップ
甦る意志があるのかないのかを調べて欲しい敬意を払い
宙を舞う蹴鞠みんなを繋いでくこれぞ千年続いた技よ
追記:たくさん反応をいただき、ありがとうございます!
私は現在、『創作大賞2024』漫画原作部門にエントリー中の『時を飛び越えかせとなれ』を執筆しています。ぜひご覧ください!反応いただけますと大変励みになります。よろしくお願いします。
また、椎橋寛先生の『岩元先輩ノ推薦』は現在単行本が8巻まで発売中です。
ウルトラジャンプでも連載中ですので、ぜひご覧ください!
読んでみてまたこちらの短歌を読み直すと、新たな発見があるかと思います!
第1話の試し読みはこちらから。
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