見出し画像

旅は道連れ 苦行のはじまり

周りにいる「ひと」や身の回りにある「こと」や「もの」。
これらに頼りながらチームで子育て&両立をしていこう!と提案しているチームわが家。

コンセプトが分かりやすかったこともあり、研修や講座以外にもチームわが家を紹介する機会をたくさんいただきました。

日経DUAL りんだ先生のチームわが家で行こう!
朝日新聞社 WORKO
Conobie  「家族はチーム」トークショー

一方で、チームわが家に対する「辛さ」も聞かれるようになりました。

特に多かったのが、「時間的精神的余裕がない中でチームを創るって大変そう」というチームわが家自体にハードルを感じるという声。

そしてそれ以上に多かったのが、チームわが家を創る過程で一番の鍵とも言える「パートナーとの対話が一番難しい」という声でした。

「チームわが家を創ろうとしたら対話どころか口論になり、余計に仲が悪くなって諦めました!」という苦情があったことも。

「チームわが家を創るのが大変そう」
「創るためのパートナーとの対話が難しい」

「チームわが家を創ることが目的ではないけれど、チームを創った方がいいよ」
という勧めは、結局
「理想のチームを創らないと子育てなんて無理だよ」
「だから努力してパートナーともしっかり話してね」
「ほら、笑顔いっぱいのチームを創ろう!」
というメッセージになっていました。

だからと言って、どうすれば良いのか。
一筋縄ではいかない難問であることが明白だったので、ひとまず塩漬けに。
押し入れの奥の奥、敢えてなかなか取り出せないところに閉まっておきました。

そんな折、新型コロナウィルスの感染が拡大。
「ひと・こと・もの」のうち、祖父母や知人といった「ひと」、家事代行やベビーシッターといった「こと」との連携ができなくなり、リソースが家庭内に限られてしまいました。

そうなると頼れるのは同居している家族で多くの場合はパートナーとなるわけですすが、仕事も子育ても得体のしれないコロナに振り回されお互いに疲労困憊。

冷静に話し合う余裕もなく、対話したところで頼れるリソースはなく、自分達で頑張る以外の具体策がないという八方塞がりの状態。

コロナ禍では「チームわが家」が機能しなかったのです。

何かできることはないかとその時立ち上げたのがチームわが家.com

それはそれで良かったのですが、でも、何を解決したわけでもない。
結局自己満足の範囲から出ていない。

やっぱり押し入れにしまった塩漬け問題と向き合うしかない。
逃れたらこれ以上前に進めない。
心の中に疑問を抱えたままチームわが家を伝えられない。

ということで、重い腰を上げたのが一年前。

「チームわが家」なんだからチームで問い直さないと!という理由をこじつけて、強力な助っ人を要請。

こうして挫折回避のために苦行の道連れにされた助っ人と共にいざ!

まずは「チームわが家」そのものに疑いの眼差しを向けるところから旅を始め、時には寄り道したり、霧に視界が見えなくなったりしながら、ぐるぐる同じところを何度も回ったりしながらなんとか目的地を探しました。

その苦行の全容がこちらのグラレコ。


楽しそうに描いていただきましたが、半年に及ぶ苦行を一枚にまとめることもかなりの苦行だったと思います。はい。

これから少しずつ、ときどき寄り道しながらこの旅路についてお伝えしようと思います。

イラスト画像:さのはるか @USANET