見出し画像

全日本自転車競技選手権大会トラック

第92回全日本自転車競技選手権大会トラックエリート・ジュニア・パラサイクリングが伊豆ベロドロームで行われました。

ジュニアクラスに参加したのは、高校2年生YAMATO。昨年のJOC U17ポイントレース4位という成績で、出場権を得られました。



まずは、スクラッチ(10km、コース40周)。

序盤からアタックがかかっては吸収される展開が続き、かなりハイペースなレースとなりました。

ラスト5周。
2コーナーを回ったところでYAMATOがアタック。レース前からラスト5周を過ぎてから、先頭に立った瞬間にアタックをすると決めていたようです。

YAMATOが飛び出したまま、ラスト4周。
集団先頭を走っていたチームメイトがスピードを緩め、牽制状態。

そのままラスト3周。

ラスト2周。
集団から2名の選手が猛追して、キャッチ。

ラスト1周。
もがき続けますが、完全に集団に飲み込まれ、最下位で試合終了。

今の実力からして、勝ち切る可能性はまだまだ低い状況です。これが精一杯でしょう。しかし、チャレンジした結果なのでこれからのレースにつながると思います。



続いてポイントレース(15km60周)
終盤まで多くの選手がポイントを取り合う混戦模様になりました。YAMATOは3ポイント獲得して8番手で、最後の倍点を狙います。

チームメイトの後ろにしっかり付いてラスト3周。
そのチームメイトが先頭に立った瞬間にアタック。YAMATOは必死でしがみつきます。

ラスト2周。
集団は縦長状態。そのまま2番手通過。

ラスト1周。
そのままチームメイトが先頭、YAMATOは2番手キープ。最高の位置取り。

ラスト100メートル。
YAMATOの脚は限界、付ききれない。
後ろから来た集団に飲み込まれ7着。

結果8位。

優勝したチームメイトは、同日に行われた3kmも表彰台に上がる活躍を見せてくれました。おめでとう。
他のチームメイト、卒業生もみんな熱い走りをしていました。いい刺激をもらったことでしょう。


YAMATOは、スクラッチ、ポイントレースとも、アタックするタイミングや位置取りは良かったです。しっかり名前もアナウンスされ、今持っている力を全て出し切りました。レース勘は十分です。あとは肝心のスピード、持久力が付いてくると、もう少し面白いレースができると思います。

レース後、YAMATOは「コーナーで離されて、直線で追いつくため、そこで脚を使ってしまった。」と話していました。確かに今回250バンクは初めてです。走り慣れた400バンクとは違います。私は行ったことも走ったこともありませんが、映像を見るかぎり、かなり遠心力が働いているように見えます。その遠心力とカントをうまく味方につけることができれば、コーナーのスピードがかなり違ってくるでしょう。

まだまだこれからです。

<写真はチームサポーターから提供>


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?