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大金のゆくえ


『 はじめに…』


【捕らぬ狸の皮算用】
(狸をまだ捕まえていないのに、その皮を売ったと考え、 儲 もう けの計算をすること)
手に入れていないものを当てにして、様々な計画を立てること。《ググる》とこんな感じで書いてある……。
  日本には物事の例えとして【ことわざ】と言うものがある。聞いただけで成る程な!と唸るものから、説明されなければ???とピンとこないものや、ひとつの事柄に複数のことわざが存在したりで調べて行くと使う場面が想像出来るものとそうでないものまで…フランス語は発音が世界一美しいと言うが、日本語のことわざには島国として発展した独特なユーモアとセンスを感じるのは『行ってみたい国ランキング』のトップ3常連国からも判るジパングと言われた由縁であろう……


『ビクトリーロードは突然に。』 


突然降って湧いた話に驚きを隠せずにいた テスだが当の本人であるサンは性格なのかひょうひょうとしている…タルムは2人の対象的な態度に違和感を覚えたのは今でも鮮明に脳裏に焼き付いている。130,000,000円ってさ……www
バケットに吸い込まれたと思ったような感覚だった。居る床に越したことない…が、その勝馬投票券は何処に?既に換金した?……中々返答がない。サンの悪い癖だ!テスは早る気持ちを押さえながらニヤリと小声で『ご祝儀待ってるからよ』と…。ふと我に帰ったタルムは間髪入れずに大きな声で『ゴチになります!』   貧乏日雇い生活に一筋の光が差したのは三者三様に想像した事だろう…。

『謎の馬券購入者、姪っ子はどこに…』

ところが、…処がである!サンが言うには配当金が66万円の三連単を2万円の一点買いしたと言う。しかも、姪っ子に購入をお願いしたらしい…昔スロットで生計を立てていた事もあるタルムはサンの馬券の買い方に疑問をもった。経験者なら未だしも付き合いが3年程のタルムでさえサンが競馬をすることは見た事も聞いた事もない!ましてやタルムより付き合いの浅いテスが聞いかてるハズもない……。テスは購入に至った経緯を詳しく聞き始めたのですがその経過が何ともまぁ、タルムにはツッコみ所満載のストーリーに『何故サンはこんな話しを打ち明けたのだろうか…』と若い頃にパチスロで2年間食いつないだ事のあるタルムには話を聞けば聞くほど疑問点が浮き彫りになる事に不信感さえ生まれてきたのです。例え血を分けた親兄弟であっても通夜の最中につかみ合いの口論が起きたり場合によっては殺人事件にまで進展してしまうケースもあることを知人の坊さんから聞かされた事がある。サンの場合は既に姪 実姉とその旦那である義兄の3名が購入から換金、移動 そして保管に関与していてこの話をタルムがテスから聞いた時は既に1ヶ月ほど経過していた。そしてサンとその親族3名に対したタルムの猜疑心はもう少しでMAXであった。

正式名称『勝馬投票券』

勝馬投票券略称馬券と呼ばれているが運営は農林水産省の管轄で言わずと知れた国が認めた公営賭博である。100円から購入可能で20歳以上の成人で日本中央競馬会並びにその関連サークルに属す者で運営管理 競馬開催に直接関わる者(馬主は除く)以外が楽しむ事の出来るギャンブルである。
しかし購入方法は主に開催中の競馬場の窓口と場外馬券場、電話投票&インターネット投票となっている。電話&ネットでの勝馬投票券への投票は事前登録が必要で個人が特定される。時としてワイドショーなどで取り上げられる1億円以上の高額配当払戻者は一体誰なのか?と云う話は競馬場の窓口や場外馬券場では購入者は不特定多数であるが故に一度の換金で150万円以上の場合一時所得税として金額に応じて納税義務が発生する。元々馬券的中の配当金額には約25%のろわ〜に ザックリ750円の配当金なら徴収前には1000円の配当があった計算になります。
購入に関しては一部口頭による窓口もありますが、基本マークシートを利用した機械による投票になります。レース番号や馬番号を間違えたり、開催中の競馬場を間違えたりなどのエラーは表示されますが仮に間違えても開催中の競馬場でレース番号など存在しうる情報であればエラー表示なしでそのまま間違えた情報が表示され、確認を怠るとそのまま購入され販売機から離れた時点で購入が成立し、以後の変更 取り消し 返金は例外なく一切受け付け不可となります。頼まれた馬券ならば大変な事になるやも知れません!外れる事をお祈り下さい。小姓も過去にミスした事があったけど幸い的中馬券にはならず紙クズと化した為肩替りすることもなかった。ギャンブルをしない輩には当然理解出来ないルールやマナーが存在するのも古から受継いた悪しき習慣でもある。賭博で借りた金には5分後に返済したとしても最低1割の気持ちを付けて返すのがマナーだったり馬券購入を頼まれて現金を渡されても買う買わずは頼まれた本人次第、しかし的中した場合は買ってなくても頼まれた金額分払うのがルール。勿論口頭にて後払いで頼んでも買ったか買わなかったかは問題ではなくて的中したか的中しなかったかが重要視され的中すれば当然配当金額分を貰います。的中しなければ頼んだ購入金額分を支払う事となります。間に合わなかったとか寝坊したとかの言い訳一切無用!それが無理なら最初から頼まない 頼まれない のが賢明である。私は依頼する場合は購入した馬券がなくても的中分は必ず頂きます。反対に依頼された時は購入しなくても的中分は支払います!また、購入した馬券を持って来いなどと言う輩からの依頼は余程のことが無い限り受けません。ゴチャゴチャ言うなら自分で買いに行けばいい…他人に頼むな!と云うのが信条である。

『自分で購入した馬券でも一度手元から離れて投棄?してしまえば確実な証拠がない限りほぼ拾得した人のものとなる特殊なルール?もある。』

入線順位やレース中に審議なるような行為の発生もなく審議の青ランプの点灯もなかったので順当であればハズレ馬券になるので確定寸前になんら問題無しと判断しクシャッとポイ捨て…赤ランプではなく突然青ランプになり10分以上審議の末に場内放送が鳴る…中山第9Rは…1位入線の○番◯○○○○○○○号は斤量違反にて失格とし…………えーっ!! 2着4着と3着4着のハズレたはずのワイド馬券が審議の結果1位入線馬が失格になったので繰り上がり的中馬券に化けたのです!しかも1着3着と2着3着に化けた配当金の合計は3万円弱、各500円と1000円分購入していたので約30万円!あわてて足下に捨てたハズレ馬券?を拾い集めたが時既に遅し…結果、発見出来なかったのです。こんな審議で失格なんて早計な判断した自分が恨めしかった。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが当時史上初の出来事で物議を醸した事を…競馬施行規程ではレース前に行う前検量とレース後に行う後検量の斤量差が前後1キロ未満でなければならない!と競馬施行法に定められているそうだ!何それッ! 軽いのは当然罰則があって然り…しかし失格になったのは規定の斤量より確か…1.2キロ重かったそうだ…でも規則なんでアッサリと失格!(笑) 重いにも関わらず馬券圏内に入線時はせめて入線着順を降着するなど…決められた違反行為なのだが救済措置があってもいいものだ…。それ以来事を起こした騎手の馬券購入がすんなり出来なくなり又確定の赤ランプが点滅から点灯になるまで勝馬投票券は手元に置くようになりました…違反行為のあった彼はベテランの巧者で今もまだ現役騎手ですw
早とちり…幻のガッツポーズ!しかも伝統のG-1レースでまたやっちまったー!一度目は若かりし頃の天皇賞(春)での事、二度目は中堅からベテランななり掛けの年末の有馬記念での事。珍記録ですw彼は現在調教師として現役です。進路変更に関しては一般公道の車でも決まりはある最低限はウィンカーの点灯だが左折は30m前よりウィンカーを出して…とかそんな前から出されたら後続車は迷惑だ!とか交差点内の事故は停止して無い限り10対0は無いとか、そもそも交差点内は最徐行運転だからね……話戻って競馬施行規程ではレース中の進路変更は2馬身以上なければならない。とある訳だがそげん事しちょったらレース終ってまうわ!確かに千直なら55秒前後で走り拔けるのだから一々気にしていたら本当にレースが終ってしまうし進路妨害も発生する訳無いはずだが…いわゆる黙認である。進路変更も行き過ぎると斜行とみなされ降着や失格になることも…当時馬主の大御所がJRAの裁決に対しクレームを付け一時社会問題にまで発展しかけた事もある4コーナーで過度に斜行し他馬の進路を妨害したとし1位入線から18着への降着処分!からの…うちの登録馬全部引き揚げたるわ!と怒りに任せて発言?事件ですwww

『まだあるウソ?ホント?』

とあるG-1を優勝したのに馬主や調教師が他場へ出走の馬の口取り式が確率が高い為なのか…有馬記念やNHK㍄カップなどのG-1優勝馬の口取り式に厩務員と他の関係者が数えるだけだったとか…因みにNHKマイルC優勝馬の『コイウタ』は歌手の前川清氏が馬主で夜の情報番組のインタビューでは当日のその時間は睡眠中でしたがレース終了後に電話にて優勝を知らされたとか…スエット上下姿に寝癖と不精髭が印象的でした?
本日札幌競馬場で行われる夏競馬唯一のG2 札幌記念がまだG3の頃、同じG3の函館記念を優勝した札幌出身の馬主所有馬が札幌記念に出走!北の都ススキのに勤務する私も含む黒服連中の間では金曜日から○○ビルの居酒屋◯○に◎藤◎二厩舎で30名の予約が入っているとか、こっちの創作料理店には馬主の名前で20名!いや、あの寿司屋が貸し切り予約だ!等など誰が何処で仕入れたのか信憑性のない情報が飛び交った……結果レースでの着順は惨敗…仲間たちは無駄遣いをさせられた夏の苦い思い出やダントツ人気の騎手が最後の直線半ばでムチを落としハナ差の2着になり給料の半分以上の投資がメモ紙にもならず泣きを見たり、またある日は高配当のレースがバチバチ的中で払戻金が7桁の大台に乗る何十年に一度の集中豪雨みたいな事が起きたりとJAROのような事が起きるのもそれぞれ夏競馬の醍醐味でもあるのも、繁華街に点在する行きつけ店の営業努力の撓ものであるのもまた事実であり、弱肉強食の世界で生き抜く為の術でもある。

近頃の食べ放題は時代のトレンドに?

ある日の仕事終わりにサンに誘われて食事に行った。タルムの内心はもっと高級な店で高価な食材を味わった事の無いような調理法で創作された極上の一品を選び抜かれた最高級のワインで胃袋の片隅に所狭しと言わんばかりに流し込み、新鮮な食材に最低限の調理法を加え太古の時代の支配者が食したであろう一品も現代に於ける最先端の調理法を加えた更なる一品もワインと云う魔法の水と一緒に体内の隅々に行き渡るまで堪能出来る予約3年待ちの店舗を貸し切りにて……そんな夢のような事を考えながら、冷凍庫から取り出したジョッキに注がれた飲み放題の発泡酒で乾杯し付け出し替わりのチャンジャをつまみにもう1杯『お願いしま〜す!』って煙で店の入口から奥がよく見えないホルモンが極旨のレトロな激安焼肉屋で仕事の疲れを癒やす一時の幸せに夢を重ね合わせての流れる時間が何とも替えがたい!これが労働者の明日の糧となる…激安焼肉屋の激安メニューおすすめのホルモン3人前と豚トロ2人前、葱タンとカルビ、ザブトンを各1人前に大盛りライスを2つの2名様合計金額4,280円!とにかく1人前のボリュームが半端ねぇ!財布には優しいが胃袋には少々厳しい路地裏の名店で過ごすのはこれで5回目だがサンと来たのは初であった。
帰り道の途中にある殺風景な公園を飲み屋にたとえてコンビニで缶チューハイとさきイカをつまみに何気なく大金のその後を聞いてみた。
サンは5回回ってワン!と鳴く程話しが長くゆったりと語るように話すので時々イラッとするが今日に限ればそれが妙に心地が良いテンポで話すもんだから、つい調子にのって色々質問してみたのですが……どうやら現金はビタ一文手元に届いてないらしい…その理由が口座開設をお願いした奴に現金と実印を持ち逃げされたと義兄から連絡が来た……と!


『次回、行方不明の大金は?』


乞う ご期待!




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