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千葉お話会Q.3-1 家族からの愛情を受け取っているはずなのに満たされない自分がいる、Q3-2 出かけたいタイミングと子供の「イヤだ」が重なったとき、どうしたらいいですか?

Sさん:質問が2つありまして、
Q3-1.息子に頭いい子いい子されたり、娘ちゃんから「お母さん大好き〜ぎゅー」ってされたり、旦那さんから「ありがとうとか愛してます」と言われて、とても愛情たっぷり受け取ってるはずなのに、自宅にいると一人で怒った後一人で落ち込む自分がいます。

なんとかこの愛を嬉しいありがとうだけの気持ちになり、家族みんながニコニコ過ごせる毎日にしたいです。

もう1つが、

Q3-2.出かけたいタイミングと子どものイヤ、今じゃ無いタイミングが重なった時のいい声かけ案が知りたいです。 

コーイチさん:わかりました。ありがとうございます。やっていきましょう。

Sさん:お願いします。

コーイチさん:あとの質問の方が答えやすいんですけど、いつもだったらどんな声かけしてるんですか?

Sさん:「出かけるよ」って言います。

コーイチさん:「出かけるよ」って言って、「イヤだよ」ってなってどうなるんですか?「出かけるよ」「イヤだよ」が繰り返されるの?

Sさん:出かける用事を言う。「幼稚園に行く」だとか、場所を言ったりとか、今日だったら「電車に乗る」とか言って、「いいよ」ってなる時はすぐ出かけるんですけど、まず着替えから始まるので「着替えヤダ」から始まって、っていう

コーイチさん:用事と場所みたいな感じですかね。それはこの子供が行きたいとこなんですか?

Sさん:行きたいところ行きたくないところがあります。

コーイチさん:そういうときはどうです?行きたいところだったら場所とか目的とか

Sさん:行くときもあります。言っても「行きたくない」「今じゃない」「今はこれで遊んでたい」って言います。

コーイチさん:あーなるほど、「今は遊んでいたい」と。子供っていうのはね、そう一筋縄ではいかないですよね。

Sさん:選択肢2つ出しても3つ目のことを出してくるんですよ。

コーイチさん:おぉ天才じゃないですか!例えば?

Sさん:例えば「ベビーカーとバスで出かけよう」って言うと「電車乗りたい」と言ったりだとか

コーイチさん:「ベビーカーとバス」って言ったら「電車がいいよ」と言う。天才ですね。電車じゃダメなんですか?

Sさん:でも電車に乗らなくても行けるところなんです。

コーイチさん:そういうもんじゃないすか。電車じゃないですか。なんだろうな、それをわがままと捉えるのか、なんかこの子は今そういう情報っていうかアンテナをキャッチいると捉えて全肯定して全BETしてみるのか。

Sさん:それも乗りたくなくて歩いて行ける距離だったらベビーカーでなるべく30分歩くんですけど、幼稚園はずっと歩いてはいけないので車に乗せたいんですよ。バスもバスの時間があってそれに乗せたくてとかあるんですが

コーイチさん:その時は幼稚園行きたい時もあれば行きたくない時もあるんですか?

Sさん:いまは行きたくなくてほぼ休ませてる。

コーイチさん:それはいいんですか?

Sさん:幼稚園はいいんですけど、検診とか私が行きたいところとか笑

コーイチさん:なるほどね。なかなかこれは深い話ですね。そうね、うちもね、一歳なんでまだ話せないんでね、無理やり着せ替えてますけど、本当「ヤダー!」ってなった時はどうすんすかね。

Sさん:もう行くの止めます

コーイチさん:そうね

Sさん:私は行くのを止めてもいい?

コーイチさん:良いと思います。良いんじゃないでしょうか・

Sさん:でも私お家にいるの苦手なんですよ。

コーイチさん:ん、何が苦手なんですか?多分ね、ちょっとごめんなさいね逸れちゃうかもしれないけど子供云々じゃなくてSさんですね。
Sさんの心の話」ですね。子供は写し鏡でしかないので、子供を説得とか納得させてどうこうしても、あんまり意味ないです。Sさんの奥深い気持ちの方が大事です。

なぜ家にいるのが嫌なのか、子供を理由に何か満たしたいものがあるんでしょうね。

Sさん:私が?

コーイチさん:そうです。子供の理由で検診だ幼稚園と言いつつも、自分の心の何かを子供が反応してるっていう風に見えます。

Sさん:どうすればいいですか?

コーイチさん:その心の部分が何かがわからないんで、それはまだわからないですけど。子供とのやり取りでスムースに行ったとしよう。
それで「言う事めっちゃ聞くなー」みたいな。「今遊んでいたい」、「行きたい」「私も行きたい、行かなきゃいけない」これがすんなり行ってくれたとしましょう。そういう子供になったとしましょう。
どういう気持ちになりますか?

Sさん:嬉しい

コーイチさん:嬉しい。嬉しいだけ?

Sさん:助かる。

コーイチさん:助かる。あとまだあるんじゃない?

自分、もちろん大事なことなんですけど、めちゃんこ「自分軸が強い」んですよ。

で、「他人軸も大事」なんですよ。
他人軸、ここに「子供が協力してくれて成長がハッピーだな」、「お母さん想いになってくれて嬉しいな」みたいなのって、あんまりなくないですか?

自分の気持ちだけっていうことです。「私が」助かる。「私が」嬉しい。大事なことなんですけど、子供が言うこと聞くぐらい成長して「お母さんとしてなんか嬉しい反面、寂しいなー」みたいなっていうのはあまりない?

うん、良い悪いじゃないですよ。自分の癖を分かってほしいんですけど。
Sさんはめちゃんこすごいです。ちょっと子供、ある意味子供です。

この他人軸っていうのは相手に対する共感性です。「気持ちわかる」みたいなのか多分薄いんですよ。だから関係性築けないと思うんです、人と。

子どもは写し鏡っていう発想。これ意味わかります?

Sさん:投影?

コーイチさん:そうそう投影。例えばね、子育て、たぶん僕全然余裕でできるんですよ。やってもないのに、なかというと介護をやってるから。介護の認知症という方がいるんですね。そういう人と対面していると、もう全然子供を扱わなくてもって思っちゃうんですね。本当にとんでもない人いるわけです。言葉も伝わらない、話したくても伝わらない。そもそも耳遠いから大声で出しても聞こえないみたいな。筆談して教えてあげるとかね。相手とこっちの当たり前が絶対もう違うじゃないですか。ある意味病人だし障害者だから。その人にどう共感するかって、こっちが完全にこっちの我というか考え方を捨てない限り、向こうがどう考えてんのかな、どういう風に何が不安なのかなっていう向こうに他人軸に思いっきりフォーカスしないと分からないですよ。本当はわかんないもんなんだけど、わかろうとするってことです。他人に対して「相手に興味を持つ」っていうことです。

Sさん:苦手です。

コーイチさん:そうですね~苦手ですね。この感想が出るってことは、悪いこっちゃないんですけど、めちゃんこエゴなんですよ。

他人軸がありすぎてもだめなんですよ。自分がない人、相手、相手、相手、相手のために相手のためにって人も幸せになれないですよ。でも自分、自分っていう人も、これはなかなか難しい。人間っていうのは自分と他人っていう、そこの関係性を築くいわばゲームみたいなものです。
だから、この突破口は「自分軸と他人軸を分かった上」で「共存する」っていうことです。

だから自分のこともわかってないダメだし、相手のこともわからないと、この架け橋の掛け方がわからない。

小手先の「どうしたらいいんですか?」「どういう声かけとかやり取り」っていうのは、あまり意味がない。

だってあなたが変わってなかったら変わらないです。

Sさん:好きになればいいんですか?

コーイチさん:いや別に無理やり好きになる必要はなくて、自分のその課題をはっきりと認識すること。それをどう楽しんで、クリアしていくかってことが大事です。

「自分はそもそも他人と関係性を築くのが苦手なんだ」というか、
「あんまやってこなかったな」みたいな。
「でもこれどうやら必要だな」みたいな。
「よしどうやってそれをクリアするのか」っていうゲームを自分の中で設定して日々を繰り返していっている。
練習です、子供は練習。そんなんめっちゃしょっちゅうありますよ。

認知症のおばあちゃん、昨日行ったこと覚えてないし、靴下履いてって言ったら「こうすんの!」、とか「こうやって!」とか、いちいち怒りません。「はやくはやく!、何時に行かなきゃいけない!」って言っても伝わりません。どうするか?ってことですよね。

それ別に方法論とかの問題じゃなくないですか?

「その人に合わせたコミュニケーションを取ろう」ってするしかないんじゃないですか?

言ってる意味はわかります?
着替えめっちゃ遅いなおばあちゃんみたいな。認知症でボケてます、みたいなね。だから前もって動き出さなきゃいけないなみたいな。前日から準備しよう、みたいな話です。すぐ言ってすぐできる人ばっかりじゃないでしょ。

ってことはその人に合わせた事前対応、準備をしつつ、このAパターンがうまくいったらこれだし。Bパターン、Cパターン、Dパターンっていろいろ練習していくっていうのも大事だと思います。

Sさん:はい(涙)

コーイチさん:その涙は何ですか?

Sさん:分かんないです

コーイチさん:いいですね~!わかんないもんなんですよ涙は。ぜひ介護をやってみましょう!笑。全然余裕、子育てなんて、申し訳ないけど。みんな介護やればいいと思ってます。最近の答え。自分の都合じゃ動かないんですもん。こっちは麻痺がある人、こっちは手が動かない人、全部パターン違いますよね。それも個性じゃないですか。それに、こっちがどう他人軸に合わせていくかって練習なんですね介護って。

この人はこっち側から介護した方がいいのか、こっちがいいのか全然違う。

それを一瞬で判断しなきゃいけない。その練習量が半端ないからすぐ分かっちゃうんですよ。「この人こういう人でこうしなきゃいけないな」っていう。

シンプルにその練習量が足りないですSさんは。それを子供がめっちゃ教えてくれてるんです。しこたま特訓してくれてるんですよ。
「母ちゃん!母ちゃん!他人軸を学べよ!このパターンで良くぜ、分かってねーなお前!」みたいな笑

「今日はこうやってわがまま言って困らせてやろう!」みたいな。
それに対して、あなたはどう答えるのか、どう対応するのか。
「こういうパターンもあるって思ったら次こういう準備してみよう!」みたいな。
「また違うことやってやろう」っていう風に子供は思ってます。

「このパターンで来るのか」、「このパターンで来るのか」みたいな。
で、自分でちゃんと書いて、研究する必要があります。

大事なんですけど、感情的になったら仕事できますか?

「このボケたばあちゃんう“ー」みたいな、「このやろー!」みたいな笑。「なんでこのときこう言うんだー!」って言うね。まぁそういうね、たまにブチ切れてる介護士いますけど

まぁ基本はね、普通に冷静に優しい人にはいないから。対応はできるし余裕があれば。

余裕がないといけない、余裕がある時にちゃんとこの子の分析をしてあげる。こういう時にはこういうパターンで、こういう時にはこういうパターンでした。その時にもちろんいいところもね、こういうところができるようになった。こういう一面もある。みたいなのを毎日自分のノートにどんどん書いてあげたらいいじゃないですか。そういう傾向対策見えてきます。「この時はこういう声掛けしたらこうなりました。」
介護にもそういう記録毎回書きますよ。「今日はこういう声かけしたらこう言われました。」
これをみんなで見て、共有します。だから「こういう人にはこういう声かけをしよう」みたいになります。

Sさん:日記をつけるのが苦手です。

コーイチさん:苦手だとしても、うん。自分が変わらない限り世界は変わらないし。苦手なんですけど、お母さん辞めれますか?

Sさん:辞めれないです

コーイチさん:僕も介護で苦手なことたくさんあります。でもお金もらってる以上やらなきゃいけない、それがプロなんです。お母さん、ママのプロになったらどうですか?

プロのママだとしたらば、苦手なんでやらないですっていう選択肢はないですね。

「まずやってみる」っていう、「プロのママになってやる!」みたいなね。そんな男性的な意気込みじゃなくて、本当に「実はそれを通して自分の問題なんである」という風に理解したら劇的に変わると思いますし、子供はそれを投影してるだけなので。

で、そのわがまま言う時とか、外だといいんです。中だとそうなんです、っていうのもそういうものなんですけど、だとしたらどういう風に対応するのかっていうのは大人側の親の側も、それはやっぱりプロ意識だと思います。僕らもやっぱりプロの子育てをしていかないと可哀想じゃないですか。

僕はこのコミュニティにいて、みんなを子供だと思ってるんで真剣に子育て、苦手なこともやってきました。だからいきなり話されても答えらます。Sさんだけじゃないですよ、大変な人。いっぱいいるんですよ。その人たちに苦手だったけど、めちゃんこしこたま付き合ってきました。良い悪いじゃないんですけども、だって奥さんっていう個性もあるし娘っていう個性もあるしここに来てくれているみなさんっていう個性があって、全員が全然違う個性なんですよね。それに対して僕は「こうかな、ああかな?」って試してきっていうのがあって。

それをお子さんに対してやっていくっていうのが大事かなと思います。

こんな感じで良いですか?まずは。

で、もう一個はなんでしたっけ?

Sさん:もう一個は、「いっぱい愛をもらっているのに」っていう。

コーイチさん:あー!自分軸・他人軸で解決ですね。

本当に面白くて自分軸と他人軸の間で生きていくしかないんですけど、
いい意味で自分軸がめっちゃでかすぎるって話です。
他人軸はちょっとって話。ってことは他人を理解していけばいい。
「他人を愛する」ということ。我慢するっていう意味じゃなくて、自分ハッピーなんですけど、「相手もハッピーかな?」っていうことも考えてあげるとちょうどいいんじゃないですか。

何かしてもらった時はそれはみんなハッピーってなります。
でも「してもらわなくなったらアンハッピーになります。」っていうのはめちゃんこエゴな考え方なんです。

相手に何かしてあげて幸せっていう人もいるわけですよね。介護士。介護やった方がいいです笑。

いや、おすすめしないですね笑
Sさんにはおすすめしないけど、それくらい「相手に何かをしてあげよう」っていう仕事の人と仲良くなるっていうのは大事だと思います。

「相手に対して何かしてあげよう」っていう仕事があるじゃない。「相手に何かしてあげたい、それが幸せなんです」。みたいな人いるでしょ。

看護師さんとか保育士さんとか介護士さん。そういう人たちと仲良くなってそういう人たちの考えていることだったりとか、そういう行動とかをすごく、「見て学ぶ」っていうか研究する必要があると思います。

「苦手なんで、嫌です」とかじゃなくて。
「あなたとは真逆で生きてる人たちもいる」って事です。
それを知って、ちょうど半分がいい感じだと思います。

だからその2つ目の質問が自分軸すぎるから、
「あ、これこの人は他人のこと考えてないな」っていうのはすぐ分かっちゃうんです。「悪い」って意味じゃないですよ。

他人軸ばっかの人もいるのよ。「自分の娘は幸せであってほしい」みたいな、「うちはもう旦那が嫌で嫌で早く離婚したい」って我慢してる女性の方が多いです。8割ぐらいそういう人です。で、Sさんのような生き方してる人の方が少ないです。ある意味、その「私なんて」と思っている人たちからするとSさんは羨ましがられると思います。

自分らしくあって、旦那さんがよしよし、子供がわーきゃーしてて、Sさんが生きてられるのは羨ましいって思う人もいますよ。

「真逆の人をまず知ってみよう」、「その人と仲良くなってみよう」ということでいいですか。わかってない顔してるな~笑。ちょっと感想は?

Sさん:人を、知る。私と考えが違う人と仲良くなる。

コーイチさん:そう、真逆の人、特に。

Sさん:ママさんじゃなく?

コーイチさん:ママさんだけど。

Sさん:保育士さんとか

コーイチさん:そう、他人のために何かしてる人いるじゃん。その人の気持ちを知る。

Sさん:他人に優しくする人

コーイチさん:だから「人のためにやりたい」って人いるじゃん、お金じゃなくて。保育士、看護師、介護士、人のためにやってると思わない?あんな安い給料で。だってMさんみたいに人と向き合わないで、ディスってないですよ笑、生きていきたいという人もいるわけじゃないですか。それでも人のためにやってるけど、もっと対面的に人のためにやってあげたいっていう人。

Sさん:はい。わかりました。

コーイチさん:ほんとかなぁ~。なんかこのままだと終わりにくい雰囲気だなぁ。そう、そういう人と普通にお茶するとか価値観を聞いてみるとか、大事だと思います。


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