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挑戦することを諦めない 上田藍(トライアスロン)

noteコンテスト「#挑戦している君へ」に、ブリヂストン・アスリート・アンバサダーの上田藍選手(トライアスロン)にも作品を寄せてもらいました。

2020年9月、延期や中止となっていた大会が再開する日を迎えた。
10ヶ月ぶりにスタートラインに立ったとき、自然と挑戦できる喜びがドキドキと心を弾ませた。
周りを見渡すと、世界各国から集結した選手達の表情も明るく、喜びに満ちていた。

コロナ禍で、粛々と今できることを積み重ねてきた日々を思い返す。
いつも通りの生活スタイルを見直し、無いものに目を向けるのではなく、できることに焦点を絞って工夫することで、モチベーションを生み出していた。

全てを前向きにとらえる思考を大切にしながらも、時折、大変な中でスポーツを中心においた生活を望んでも良いのか、という葛藤の波が打ち寄せてくる日もあったけれど、スポーツのもつ力が未来を照らす光(原動力)になっていくと信じて、希望を絶やさずすごしてきた。
応援の言葉や励ましの声をいただいた時には、その度に笑顔が零れて背筋がシャンと伸びた。

多くの人達に支えていただき、立つことができたこのスタートライン。1人では立てなかったこの舞台。
異国の地・ドイツで開催された、世界トライアスロン選手権のレース会場でウォーミングアップをしながら、
「今日、この日を迎えられたこと、これからレースで感じることを心と体に刻み込むんだ」
と集中力を高めた。
すごしてきた日々を表現する場があることに、感謝の想いが込み上げた。

聞き慣れているはずの、スタート合図となるエアホーンの音が懐かしく鳴り響き、世界の強豪選手と共に、スイム・バイク・ランと駆け抜ける時間が胸を熱くさせる。
そして、フィニッシュラインを通過し、レースを終えてまた周囲を見渡すと、、、選手、コーチ、スタッフ、ボランティア、自分も含めて、その場にいる皆が笑顔だったことが印象深かった。

希望をもつこと、時に思い悩んでも前向きにとらえ直す思考、1歩踏み出す勇気、応援の力、感謝の心。
全ての経験が、夢実現に向けて歩みを進める自身の背中をポンッと優しく押してくれた。

挑戦することを諦めない。
自分の中にある可能性を信じて、どんなときも笑顔で突き進んでいきたい。

 

上田藍選手_note画像

上田藍選手(トライアスロン)
1983年生まれ京都府出身。4歳から水泳を習い始め、中学時代は水泳部に所属し、冬は陸上部の駅伝メンバーとして活動。高校時代は陸上部に所属。高校3年の夏、それまでの競泳と陸上の経験を活かし、トライアスロンへの道を歩むことを決める。オリンピックへ3回の出場経験があり、4回目の出場を目指している。2016世界ランキング3位。


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