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Nizi projectから学ぶ成長し続けるメンバーを育てるマネジメント

こんにちは!チームボックスの山本です。

先週ついにデビューメンバーが決まったNizi project改めNiziU!コロナ禍で在宅勤務が続く中、毎朝スッキリの虹プロに励まされていた方も多いのではないでしょうか!?かく言う私もそのうちの一人です:) 

さて、このNizi project、何が私たちをそんなに惹きつけたのか!?チームボックスらしく「成長」「マネジメント」という観点から考察してみたいと思います。

J.Y.Park氏の高いマネジメント力

J.Y.Park氏のマネジメント法には、本当に学ぶべきところが多くありました。チームボックスのトレーナーとしてお呼びしたいくらいです笑。
企業でも、マネージャー(育成する立場の人)には高いフィードバックスキルが必要とされます。J.Y.Park氏ももちろん、彼女たちにたくさんのフィードバックを与えました。中にはとても耳の痛いフィードバックもあり、イチ視聴者の私たちですら「そんなに厳しいこと言わないで....!」と思うような場面もたくさんありました。厳しいフィードバックは、自分の成長のためと心の中ではわかっていても、どうしても心はざわつきますよね。もちろん彼女たちはデビューを目指して取り組んでいるので、フィードバックは受け入れて改善していかなくてはならないのですが、それでもやはり心が痛くなります。

ただ、J.Y.Park氏のフィードバックには第三者として見ている私たちにも伝わるくらいに愛がありました。もしかすると、彼女たち本人よりも彼女たちの成長を信じているかもしれません。フィードバックは一方的に伝えても全く効果を表しません。あれがダメ、これがダメと指摘するのではなく、足りないところを指摘してあげる、そしてどこを改善すれば良くなるのか、なぜそれが必要なのかを丁寧にフィードバックする必要があります。また、伝える順番にも注意が必要です。J.Y.Park氏のフィードバックはいつもそれが徹底されていました。
こんなに愛のあるフィードバック、期待をかけてもらえていることを確信できると、自然とやる気が出てきますよね。
実際に、私たちもトレーニングでは「フィードバックにはスキルが必要」ということをお伝えしているのですが、J.Y.Park氏のフィードバックはまさにその理想型です。

ちなみに、こういったJ.Y.Park氏のフィードバックのように「もっと良くなる」「まだそこに到達していないだけ」「誰にでも可能性がある」と信じるマインドのことをチームボックスでは「YETMIND」と読んでいます。
The Power Of Yet」という言葉でも知られていますね。

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こちらのキャロル・ドウェック氏のプレゼンでも紹介されていますが(04:13頃〜)、褒めるのは知能や才能ではなくプロセス、「今できない」ことはこれからもできないのではなく「まだできない」だけ。J.Y.Park氏の、彼女たちの可能性を信じたフィードバックの方法は科学的にも有効なことが証明されています。

「過程が結果を作って、態度が成果を生むからです」

さらに、J.Y.Park氏はこんな素晴らしい言葉を残しています。
上に掲載したプレゼンをご覧になった方は「過程が結果を作る」という言葉に十分共感していただけるでしょう。J.Y.Park氏は、完全にYETMINDの持ち主ですね。もしかしてこの動画、ブックマークしてるのかな?と思うくらいです笑。

チームボックスでも態度=姿勢を非常に重視しています。結果だけが素晴らしければ良いわけではありません。どんな姿勢で取り組んだのか、絶対に変わるという強い意志を持って前のめりに行動できたのか。これはとても重要なポイントです。

もちろん元から才能がある人も中にはいます。努力をしなくても高いレベルを実現できる人もいます。でも、それだけが素晴らしいのでしょうか?J.Y.Park氏のいう通り、今よりもっと良いものを追い求める姿勢、そしてそこに向かう過程が、より素晴らしい成果を生み出すのです。才能にあぐらをかいていても成長は望めません。今より少しでも成長するために、前向きに取り組む姿勢こそが成果を生み出すのです。

プロジェクトの中でも最初から十分に才能を発揮できた子、途中スランプに陥って本来の力を出せなくなってしまった子、成長がゆっくりな子、いろいろなタイプの子がいました。でも、プロジェクトを通して、私たち視聴者は彼女たちの成長に向かう姿勢、改善しようと努力する姿を目の当たりにしました。そしてその過程は、発表の場でしっかりと成果となって現れていました。努力や姿勢は裏切りません。目標に向かって真正面から課題を受け止め、言い訳をせず真摯に取り組む姿勢は必ずや成果に結びつきます。

実際に、J.Y.Park氏はパフォーマンスのクオリティだけでは評価しませんでした。いくらパフォーマンスが高くても、そこに前回からの成長が見られなかったら評価はしない。逆に、スキルがそこまで高くなかったとしても、前回の課題を着実にクリアしてきた子や、必死に努力したプロセスがパフォーマンスから垣間見れる子、前回に比べて十分な成長を感じられる子には素晴らしい評価を与えていました。
マネージャーにとっても、メンバーにとっても、成果はとても大事です。努力をしても、姿勢が良くても、成果となって現れなければ意味がありません。だけどその一方で、マネージャーには成果だけでなくどんなプロセスがその結果を作り上げたのかという視点を持つことも忘れずにいて欲しいです。

真実・誠実・謙虚

J.Y.Park氏がメンバーたちに伝えたメッセージです。

真実については、

「隠すものがない人になってください。カメラの前でできないことはカメラがない場所でも絶対にしないでください」

これはまさにチームボックスでもお伝えしている「Off the Field」の考え方ですね。元早稲田大学ラグビー部監督で、現在も日本ラグビー協会理事を務める弊社代表の中竹は、以前から「Off the Field」に注目しています。
スポーツチームでは、強いチームであるほど競技以外の部分つまり「Off the Field」を大事にしています。良いパフォーマンスをあげる人は、人としても良い人であるという考えが前提となっています。

芸能ももちろん同じです。カメラに映らない場所での行動や姿勢が、彼女たちのパフォーマンスに影響します。普段から「Off the Field」を意識し、どのような環境・状況にあっても自らをセルフマネジメントできるような力を高めることが、必ず結果につながります。

次に誠実については、

「自分との戦いです。自分自身にムチを打って、歌の練習、ダンスの練習、語学の勉強などを続けていたら、それが積み重なって、あなたたちの夢を叶えてくれます」

成長とは、理論と実践の繰り返しです。言い換えると、インプットとアウトプットとも言えます。一度学んだだけ、一度実行しただけでは成長しません。何度も学んで、何度も実行する。日々の積み重ねが成長を生み出します。一度学んで「わかる」状態へ、そして何度も実践を繰り返し「できる」へ。さらに実践を積むことで「無意識でもできる」状態へと変化します。
誠実に課題に取り組むこと。それが着実に成長へと導きます。

最後に謙虚についてです。

「言葉や行動の謙虚でなく、『心の謙虚』です。自分自身が常に足りないと思って、隣にいる練習生の短所ではなく、長所だけを見て心から感謝すること。」

J.Y.Park氏、どれだけチームボックスと共鳴してるのでしょうか!?笑
謙虚であること、それはチームボックスでもリーダーには大事なことだと日々皆さんにお伝えしています。
そもそも自分は周りの人に依存しているという認識を持ちます。周囲はあなたにとって「気づき」や「学び」の機会を与えてくれます。相手を思いやり、感謝の気持ちを持つこと。人は一人では生きていけません。一人では乗り越えられない危機は必ずやってきます。その時、あなたが日頃から謙虚な気持ちで周囲に接していれば、必ず周りの人が助けてくれます。
ピンチの時に一時的に謙虚になるのではなく、日頃の謙虚さが周囲とあなたの関係を築いていきます。

「一人ひとりが特別でなかったら、生まれてこなかったはずです」

この言葉からもあるように、J.Y.Park氏は、人はみな特別で誰とも違う魅力を持っているはずだといいます。あるメンバーには「典型的な表現はしないでください」と伝え、その言葉はずっと彼女を悩ませていました。
チームボックスで言い換えると、J.Y.Park氏が伝えたかったのは「オーセンティック・リーダーシップを持ちなさい」ということでしょう。

誰のマネをするでも無い、あなたにはあなたの良さがある。あなたが自分の強みも弱みも理解し、自分らしくあり続けることで周囲を惹きつける。

「典型的な表現をしないでください」と言われたリマさんだけでなく、他のメンバーに対しても、いかに自分らしい表現ができるか、どんな時でもブレない自分という軸を持つことが大事だというように感じます。
ただ、このような「あなたらしさとは」を見つめるための問いかけをするには、非常に高いマネジメントスキルを必要とします。そこに本人よりも先に気づいて、引き出してあげようとするJ.Y.Park氏は私たちから見ても、本当に素晴らしいマネージャーであることは間違いありません。

さて、J.Y.Park氏の素晴らしい教えは、他にもたくさんあるのですが、次は視点を変えてメンバーにスポットを当ててみましょう。

振り返りで成長し続ける

個人的にマコさんをすごく推してるのですが、中でもマコさんが特に素晴らしいと思ったのは、毎日日記を書くことを続けているということ。
今日何をしたか、明日の自分は何をするべきか、自分の課題などを3年間毎日欠かさず続けているそうです。

チームボックス代表・中竹もこう言います。
「人は振り返りからでしか、成長できない」

マコさんのパフォーマンスの高さ、圧倒的なリーダーシップはみなさんご存知だと思いますが、そんなマコさんが振り返りを続けているという事実を知り、私たちもさらに振り返りの価値を確信しました。

振り返りはピン留めです。過去の自分をその時の新鮮な気持ちで記録し、振り返る。そうして悪いところはすぐに改善し、また再出発する。
ただし、毎日自分を振り返ることは簡単そうに見えて実は結構大変です。それでも3年間毎日自分に向き合い、成長のために努力する。それを続けているマコさんだからこそ、このような結果になったのだと思います。

チームボックスでも、最近振り返りを軸にした新しいトレーニングを提供開始したので、マコさんのおかげで振り返りが成長のための重要な手段であることが証明され、とっても嬉しいです笑。

自ら変わり、成長し続けられる人が成果を出す

熱く語ろうと思うとまだまだ話はあるのですが、長くなってきてしまったので、そろそろ締めに入りたいと思います笑。

結局、私たちがこのNizi Projectをみて学んだのは、課題に真摯に向き合い、自らを変え、成長し続けられた人が成果を生み出すということでは無いでしょうか。そして、メンバーの力を最大限に引き出すために、マネージャーには非常に高いマネジメントスキルと思いやって寄り添う姿勢、相手の可能性を信じる圧倒的なYETMINDが必要ということです。

J.Y.Park氏も「パフォーマンスが優れているかを見ているのでは無い、前回と比べてどれだけ成長したかを見ている」と言っていました。一生懸命な人の姿は周囲の心に響き、共感を得て、「応援したい」という気持ちにさせてくれます。時に厳しいフィードバックを与えられつつも、言い訳せず、次回までに確実に期待を超えてくる。そう言った姿に私個人としても非常に心を揺さぶられました。

これらのような観点で、私たちはNizi Projectから本当に多くの学びを得ることができました。虹プロジェクト、まだご覧になっていない方は、Youtubeの公式チャンネルから見ることができるので、是非ご覧ください!

そして、虹プロジェクトから得られたような学びを実体験で学ぶことのできる、チームボックスのトレーニングに興味を持っていただいた方も、是非こちらからどうぞお問い合わせください!


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