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子どもの深めの外傷の場合の対応(我が家のリアルケースより)

先日の自宅時、3歳の次男がマンションの廊下で長男と駆け出し、勢い余ってエアコンの室外機の突起部分に眉の上をぶつけてしまい、出血して深めの傷ができてしまいました。

出血は比較的早く治まり、本人も痛がる様子もなく落ち着いてはいるものの、自宅で処置するだけで済ませていいのか、お医者様に処置してもらった方がいいのか迷い、facebookで相談の投稿をしたら、たくさんの方がコメントしてくれたり、個別メッセージを送ってくれたり、電話をくださったりしました。

今回、多くの方が経験や知恵をシェアしてくださったり、夜間の緊急外来に電話したり、形成外科の先生とお話させてもらったことは、私にとっては多くの学びがありました。

お子さんが怪我をしてしまった時の参考にもなるのではと思い、記事にしておきます。(あくまで個人的な経験からの見解です。実際に迷ったときは、専門のお医者様に相談されてくださいね)

✔️まずは流水で洗う
自宅でまずできることは、流水でしっかり傷口を洗うこと
(水道水自体に消毒作用がある)

✔️専門家の判断を仰ぐ
個人での判断だけでなく、夜間でも対応してくれる
窓口で、専門家の判断を仰ぐことも大事
(救急外来や小児医療相談窓口等)

✔️救急外来の対応の可能性
夜間の救急外来は、当直が外科専門の先生じゃないケースが多く、
足を運んでも、応急処置のみで(それも大事なのですが)
様子を見てください、翌日受診されてください、の対応になる可能性が高い
出血が治っても、傷が深めの時には、自宅処置だけでなく、
専門医に処置してもらうのが安心

✔️キズパワーパッドの用途
深めの傷だと、キズパワーパッドで処置すると、しっかり消毒をしないと
菌を傷口に閉じ込めてしまうことになり化膿したり、
その後お医者様に縫っていただく場合に傷口がふやけてしまい、
逆に不具合がある可能性がある

✔️その後の化膿の可能性
完治した後の傷跡がどれくらい残るか、の観点だけじゃなく、
適切な処置を行わないことで、傷口にばい菌が入ることでの
その後の化膿の可能性を考慮することが大事

✔️縫う/縫わないことでのメリット&デメリット
縫わなくても直るくらいの傷の場合、縫うことと縫わないことの
メリット&デメリットがある。

(縫わないことでのメリット)
・処置中(麻酔や縫っている間)&処置後の子どものショックや恐れがない
(縫わないことでのデメリット)
・傷口が開いている場合は、ばい菌が入りやすい。特に子どもの場合は自分で触れてしまう可能性がある

(縫うことでのメリット)
・しっかりと消毒して傷口を塞ぐので、その後の化膿や感染症のリスクが低くなる
・傷の跡が小さくなる可能性が高い
・傷口の治りが早い
(縫うことでのデメリット)
・処置中&処置後の子どものショックや恐れ


我が家の場合は、次男が比較的お肌が敏感なので、傷が開いていることでのデメリットを考えて、縫っていただくことを選択し、結果、一番細い針で6針縫ってもらい、しっかりと傷口を塞いでもらいました。術後は、1日1回抗生物質入りの軟膏をぬり、シートとテープを貼ってくださいとのこと。抜糸は10日後。

また、別の観点として、

頼れるご近所のお医者様とのつながりを持っておくこと

もとても大事だと実感しました。

長男が口の中を怪我したときは、いつもお世話になっているご近所の小児科の先生に紹介状を書いてもらい、日赤の口腔外科にお世話になりました。

今回は、眉上の外傷なので、傷跡が気になるようなら、明日、形成外科が外科を受診されてください、と救急外来の方からアドバイスを頂きました。

ネットで調べてみると、形成外科の医院は意外に多くなく、翌朝いつもの小児科の先生に相談しようと足を運んだら、あいにく夏季休暇でお休みで、あちゃー、と思いながら、ふと思い出したのが、以前、区の健康診断を受けた時にたまたまお世話になったご近所のクリニックの先生でした。

「何か困ったことがあったら、いつでも連絡くださいね」と名刺まで渡してくださり、ただ健康診断のために受診しただけなのに、なんて親切な先生なんだろう、と当時感動したことを思い出しました。

足を運んだのが10時近くだったので、すでに多くの患者さんが待合にいらっしゃるのが見えて、あー、時間がかかりそうだなあ、どうしようかなあ、と玄関外から中を眺めていたら、スタッフの方が気にかけて声をかけてくださいました。事情を話したら、院長に話してみますね、とすぐに先生に声をかけてくださり、そのまま診察室へ案内してくださいました。そして、先生がすぐに紹介状を書いてくださり、受診の予約もうちのスタッフで取るので待っていてくださいとのこと。

結果、午前中は手術等が立て込んでいるけれど、午後なら大丈夫とのことで、午後いちの受診枠で伺うことができました。

紹介して頂いた形成外科の先生もとても親身かつ冷静な先生で、縫わないこと、縫うことでのメリット&デメリットを明確に説明してくださった上で、お母さんのご判断にお任せします、と言ってくださり、私は縫うことを選択しました。

やんちゃな子どのたちとの日常に、お怪我はつきもの。
誰かの何かの時の判断の材料になればと幸いです。

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