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高専一般入試前日 # 母親目線で語る高専入試

前夜の食事

受験生心得として、入試前日に「しっかり睡眠をとるべし」というのは常識です。良質な睡眠のためには油っぽい食事を避け、消化の良い温かいものを食べるのがいいというネット記事を見つけました。

いつも受験生の親としての知恵はネットからの情報を参考にしています。もちろん、太知にマッチしない部分は都合の良いようにアレンジ。
結果、入試前日の夕食はとんかつです。

そもそも揚げ物が大好きで、中でもとんかつは大好物。翌日に備え、エネルギーチャージに最も相応しい夕食ということで、とんかつとご飯、みそ汁というラインナップです。

励ましが重荷に

食事中に、じいちゃんとばあちゃんが気合の入ったエールを何度となく繰り返しました。

「高専に入れなくたって、他の公立高校でもいいんだから」「落ち着いてやれば、できるから」「時間が余ったら、何度でも見直しをしたほうがいい」「忘れ物がないようにだけ気を付けて」「何時に起きれば間に合う?」「朝ごはんは?」など。

最初はいつも通りに答えていた太知の口も重くなる一方です。気遣いであることはわかるのですが、和やかに入試とは関係のない話題で食事をしたほうが消化に良かったことでしょう。

太知は早々に勉強部屋へ引き上げました。

勉強はなし

持ち物の点検をしたらあとは過去問集をパラパラめくっているだけ。
「明日は過去問を持っていったほうがいいと思う?」「高専ダメだったら、漢字が書けないし公立は無理な気がする」というような会話に終始して、いつも通りに22時くらいで自室へ引き上げました。

普段から感情が安定している太知。ヒステリックになったりしない子で本当に助かりました。

同級生のエピソード

太知だけでなく、特に男の子はいざとなると抜けが生じることがあるように思います。
太知の同級生は、私立の試験のときに受験票を学校に忘れて帰宅したと聞きました。過ぎれば笑い話ですが、これが太知だったらと思うとゾッとします。
その子が忘れたことに気が付いたのは受験前日の夜。その子の母親が学年主任へ電話し、当日の朝早くに学校を開けてもらうことで対処したらしいのですが本当に笑えません。

しかも、その子は受験票を学校へ置き忘れたことに動揺したのか、試験会場に到着してウインドブレーカーを脱いだら学生服を着ていなかったそうで、スクールシャツ1枚という寒々しい格好で頑張ったのだとか。

ちなみに、この子は天才と呼ばれるくらいに勉強ができる子でした。意外な弱点があるものです。

本人よりも緊張

私はというと、前日から緊張してソワソワ。
眠りが浅くなってしまい、眠ったという感覚がないままに朝を迎えました。
絶対に寝坊しないことのほうが大事だったので、私が眠れないことは問題なし。
念には念を入れて4時30分に起きました。
さて、長い1日の始まりです。

子育ての終わりが待ち遠しいと感じつつ、継続中であることが日々の励みになっていることもまた事実。現在の心境は言葉を尽くしても語りきれずに、今日も綴ります。