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整理整頓を徹底させたかったけれど… # 母親目線で語る高専入試

太知最大の弱点

太知は良い子だと思いますが、なかなかパーフェクトとはいきません。
いえ、率直に言えば直して欲しいところは星の数ほどあります。

特に、整理整頓能力がゼロなところ。机の上はいつでも雑然としていて、すぐに勉強を始められる状態だとは思えないのです。

実は、何度となく机の位置や向きを変えたり、整頓用の棚を増やしてみたりして整頓しやすいように工夫しました。注意をするだけでなく、どうすればいいのか一緒に考えたこともあります。

パソコン好きな太知に、「デスクトップが整理されていないと作業効率が下がる」と例え話をして、机の上がゴチャゴチャだと頭の中まで混乱してしまうと。

それでも、一向に改善しないのです。数日で、机の隅に教科書やノートの山ができ、そこから必要なものを掘り出すということの繰り返し。

ときには山が雪崩を起こし、しばしボー然としている姿を見ると、思わず笑ってしまうのですが同時に情けなさがこみ上げてきます。

なぜ整理整頓を徹底してほしいか

人間的発展途上にある中学生にとって、身の周りを整えるというのは是非とも身に付けて欲しい習慣だと考えています。

そして、この点が未発達のままで何が困るかというと、まずは物がどこにあるのか把握できないという点。つまり、忘れ物が発生しやすくなり、頻繁に探し物のために時間を割くことになってしまいます。

我が家は中学校から走って5分の距離。忘れ物に気が付いてからでも取りに戻れないわけではありませんが、その慌ただしさは本当によろしくありません。

うっかりミスが多発して、落ち着きのない日常に陥る原因になります。それはもう、絶対に。社会に出てからもきっと苦労することでしょう。

また、ものでいっぱいになってしまうため、机の上は十分なスペースがあるのに物の山を避けつつ小さくなって勉強しています。
片付ければいいのに、やらずに使えるスペースだけで済まそうとする太知。
愚かにもほどがあります。

対策

これで効率的な勉強ができるとは思えません。
これはかなりまずい状況。となれば、親としては放置するわけにはいかず。さて、どうするべきか。

とにかく諦めることなく繰り返し言い聞かせ、都度やらせれば習慣化する?ただ、言いすぎると小言がBGM化して聞き流し、効果がない気がします。

ならば、大きな失敗をやらかすまで放置する?
失敗から学ぶことで自ら気を付けるようになるかも。

これが最も効果的な気がしますが、その大きな失敗が模試や入試などの取り返しのつかない場面で発生したら…
親である私自身が悔やんでも悔やみきれない状況に陥ります。
よって、今はこの案は見送り。

この解決の糸口が一向に見えない問題を、既に数年間抱えたままです。
世のお母さんたちは、どうやって躾けたのでしょう。

整理整頓させたい私とできない太知の戦いは、受験まで続くことに。
途中で矯正を諦めたため、「絶対に忘れ物をさせるものか!」と持ち物チェックは共同作業となりました。

本当は自分でやれるのが理想ですが、そういう子に育てられなかった私の責任。
当日の朝にバタバタすると碌なことにならないので、前の日は念入りに持ち物チェックをするのが常でした。

他にも気になる点は多々あれど

他に気になることがあるとすれば、身だしなみに無頓着すぎるところです。

弟の葉介は、学校へ行くだけなのにドライヤーを駆使。寝ぐせもついていないのに。ピンクグレープフルーツのマウスウォッシュがお気に入りで、鏡の前で時間を費やしてから登校するのがお決まりです。

一方の太知は歯磨きをして終了。寝ぐせくらいはいいとしても、もう少し気を遣えばパリッとして見栄えも良くなるんじゃないかと思うのですが、そういう気配は覗えません。

太知のようにイケメンまであと3歩くらいの場所にいる男の子には気づきが必要です。
身だしなみを整える時間を割くことで、周囲にもっと好印象を与えることができるということに。
その気遣いを培うことを疎かにしてはいけない。
いつか太知がそのことに気付くことを切に願っています。

子育ての終わりが待ち遠しいと感じつつ、継続中であることが日々の励みになっていることもまた事実。現在の心境は言葉を尽くしても語りきれずに、今日も綴ります。