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海士町のコト~住まう人~

山内前町長が就任された2002年以降の海士町の移住者は人口の約2割とのこと。随分な比率ですね。

海士町の玄関、中ノ島にある菱浦港について驚いたことは、とにかく働いている人たちが若い。
現在「地域おこし協力隊」が50人以上、様々な場で活躍しています。

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みんなが「でしゃばる」ふむふむと思っていたら違っていました。
みんなで「しゃばる」(引っ張る)という意味なんだそうです。

ずっと海士町に住んでいる方、
移住者の方、
期間限定で住んでいる方、
少しずつですが、お話する機会がありました。

おもてなし

観光客や視察など多くの人たちが日常的に出入りしているからか、島の人たちの視線は優しく温かく、ゆっくりした時間の流れを一緒に楽しませていただきました。

ある方は、島の良さを語ってくださり、
ある方は、よそ者を気遣ってくださり。
会話の中の節々に、島に対する愛が溢れていていいな~と思いました。

移住者の方に、
「移住してどうですか?」
と聞くと口をそろえて
「人間に戻った気がします」
という答えが返ってきます。

食住が近い生活は、自分が生き物であり、人間であることを思い出させてくれるのでしょう。振り返ると、日々の都会の忙しい生活とは何なのかと改めて考えさせられます。

自分の中に隙間がある。
そこに相手への想いを馳せることができる。
たくさんの「おもてなし」を受けました。

例えば、こんなこと。
お話を伺っていたら、お庭で養蜂をされているとのこと。
「見る?」と言って案内してくださいました。

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お庭で養蜂。
憧れます。

気付きの連続

ある方から聞かれました。
「いつ来たの?」
「いつ帰るの?」
ここまでは即答。

しかし、次の質問
「どうして帰るの?」
うーん、どうして帰るんだろうか。
「仕事があるので帰ります…。」とつまらない返事をしてしまったのですが、モヤモヤが残ります。
仕事ってなんなんだろう。

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出航する時の見送りも温かく。
「楽しかったなぁ、温かかったなぁ、また来たいなぁ~。」と思わず思ってしまいます。
こんな「おもてなし」を心掛けたいです。

さて、JICA海外協力隊の皆さんが稲刈り体験したお米を後日いただいたということで、写真を送ってくださいました。
ピカピカで間違いなくおいしそう。
民宿のおかみさんや家族の方々の様子が目に浮かびます。

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一番上の写真は、稲刈りを見学させてもらった際にいただいた稲穂。
目にする度に、海士町での思い出がよみがえってきます。

人、ヒト、ひと

地域の魅力は、美しい景色だけではないと思っています。
「また、行きたい!」気持ちを生み出すのは「住まう人」の魅力なのかと。
どこでやるかではなく、誰とやるかがやっぱり大切だなぁと。

一番書きたかったことが随分遅くなってしまいました。
これからの海士町とのヨコ連携も楽しみです。

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