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【1話完結小説】Q.E.D.

 僕はキミにとってポケットティッシュみたいな存在だ。
 いつも探せば必ずその辺にあるから大事だとも思わないし、最悪なくなっても困らない。しかも使い勝手で言えばBOXティッシュの方が断然便利だから、出先だとか本当の本当に困った時しか頼りにしない。気が付けばいつも鞄の底でヨレヨレになってて、そうなるともうみすぼらしいから新しいポケットティッシュと交換するんだ。ただ、使いもせずに捨ててしまうのは何となく勿体無いから、一気に五枚ごっそり取り出して床や台所の汚い所をゴシッと拭いて、「無駄なく使えたわ」という気持ちの免罪符をキミに与えゴミ箱へと消えて行く。僕はキミにとってそういう存在なんだろう?…何を言ってるか分からないって?結局そんなところも含めて僕とキミは永遠に理解し合えない、持ち主とポケットティッシュみたいな関係という事さ。
 以上、証明終わり。

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