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英文法解説 テーマ13 疑問 第3回 付加疑問文はコツをつかめば楽勝!

 こんにちは。今回が、テーマ13「疑問」の最終回になります。3回分だとあっという間ですね。扱うトピックは「付加疑問文」です。付加疑問文は基本的には中学英語の範囲なので比較的易しいと思いますが、「付加疑問文」という名称自体を耳にするのが中学校で習った以来で、すっかり忘れてしまっている人も多いと思います。その分しっかり確認していきましょう。

肯定文・否定文に対する付加疑問文

 付加疑問文というのは、疑問文以外の文に「~ですね?」という付け足しの要素を加えるものであり、規則性がはっきりしているので、それを分類していきたいと思います。基本的には、肯定文対しては否定形の付加疑問文を、否定文に対しては肯定形の付加疑問文を用います。例文を見た方が直感的に分かりやすいでしょう。

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 「肯→否」「否→肯」に意識が行き過ぎてしまい、主語を代名詞化することもポイントです。また、付加疑問文というくらいなので、文末に「?」を付けることも忘れないようにしてください。

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 一般動詞の場合は、do/does/didを利用します。もちろんここでも「肯→否」「否→肯」が重要です。ところで、否定文と言っても、全ての否定文に“not”が用いられているとは限らないので気を付けてください。notが用いられていない否定文もあります。

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 seldomは「めったに~ない」という準否定語なので、否定文を形成します(テーマ11 否定 第1回「否定のかかり具合と否定がかかる範囲について」を参照)。

助動詞を用いた文の場合の場合も同じように考えます。通常の疑問文を作る際に、「助動詞+S+V~?」となるように、文末に「助動詞+S」「助動詞n’t+S」を付加します

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 例文6のcouldは仮定法です。「君なら」というように主語を条件節として見なしています。

 助動詞以外でも、完了形のhave/has/hadも同じパターンで用いられます(“Mary has gone to her office, hasn’t she?「メアリーは職場に行ってしまいましたよね?」)。要するに、通常の疑問文を作るプロセスが分かれば、あとは肯定・否定を逆さまにすれば簡単にできます。

勧誘文・命令文に対する付加疑問文

 次は、というかこれが最後なのですが、勧誘文・命令文に対する付加疑問文です。勧誘文というのは、いわゆる“Let’s ~.(~しましょう)”という文です。このタイプの文は、主語が書かれていないので、付加疑問文を作る際に主語を自ら置かなければいけません。といっても、「(一緒に)~しましょう」という意味なので、weを想定します(そもそも“Let’s”は“Let us”の短縮形です)。Let’s V ~?はShall we V ~?と書き換え可能なので、これを利用して、shall weを文末に付け足して付加疑問文を作ります。返答する時は、Yes, let’s.やNo, let’s not.が基本です。

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 また、命令文(もしくは禁止文)も、主語が明示されていないので、付加疑問文の主語は自ら置かなければいけません。命令というのは基本的に「話し相手(=you)」に対して行われるので、youを使います。よって、付加疑問文、will you?を文末に付け足します。 

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 命令文(禁止文)というと「~しなさい」「~するな」のように、強い語調に聞こえますが、will you ~?(~してください)を付け足し付加疑問文にすることで、少し語調が弱まります。付加疑問文というと「~ですね?」と訳すイメージがありますが、命令文に対する付加疑問文の場合は「~ですね?」という訳語がはまりにくいので、「~してくれませんか?」くらいで十分だと思います。

 というわけで、かなり短いですが、付加疑問文に関してはここまでです。付加疑問文自体は、中学英語で学習する内容なので、すっかり忘れてしまっている人も多々いると思います。そんなに難しい文法事項ではないので、さらっとおさらいして思い出してもらえれば良いでしょう。

 ここまで「疑問」に関して3回分解説してきましたが、意外と知らないこともあったのではないでしょうか?特に疑問詞に関してはかなり細かく分類して解説したので、よく読んで理解を深めてもらえればと思います。

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