見出し画像

第33回 村長散歩日記【日常散歩編】 231112(週末配信)

 (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)
 
“If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together”
(急ぎたいなら一人で行け。遠くへ行きたいなら一緒に行け)
アフリカのことわざ 
 これがビレッジの精神だなと思うこのごろです。今週は遠くまで行ってきました(岩手、秋田)。「一人で遠くまで」なので、両方満たしていたかも(笑)。
~~~~~~~~

【第33回:「偶然は必然」という恵み】

 *一人旅の時には、最低必要なこと以外は決めないで行く。このところ、仕事と個人的な用事両方で移動が多く、直接人と顔を合わせて話すことが増えた。それはとてもうれしいことだ。言葉や画像だけではなく、「存在感」はとても大切だと改めて思う。人は存在なのだから。


 家族旅行でぼくは本当に準備をしない。すべて妻がやってくれるのでそれに甘えて任せてしまう。そのかわり、一切文句は言わないことにしている。あまりに好みが違うので、言い出せばきりがないからだ。自分ならまったく持たない発想に乗ってみるのもいい。
 一人旅では、ぼくは好きなようにし過ぎる。好きなようには、往々にして可能性を狭めてしまう。小さな自分の頭の範囲では、世界の中のほんの一部しかカバーできない。世の中いろいろな人がいるし、そのぶん発想も無限大だ。人の考えを知らないなんてもったいない。
 とくにパートナーは、ほとんど真逆と言えるほど違った発想をする。少なくともうちはそうだ。陰と陽は惹かれあうのだろう。カップルならなおさらのこと、どちらかが一方的に先導するのではなく、相手の提案に乗ってみるほうがお得だ。いろいろ言ってみたが、そういうわけで家族旅行の準備はほとんどしない。


 最近一人で出かけることが増えてきたが、一人旅でも最近は、最低限の準備以外しない。「偶然性」を楽しみたいからだ。周到が過ぎると、準備した範囲でしか物事は起こらない。起こったとしても予定調和に収めようとして、つまり用事だけ済ませてさっさと帰る傾向にある。仕事ならそれも必要なのだが、それだけだとつまらない。
 結局は何をしに行くのか?ということだが、半分は用事を果たすため、半分は偶然性を楽しむためと思っている。
 今回岩手、秋田をめぐる数日間の旅行をしてきた。おもな目的は宮沢賢治の足跡をたどることだ。三か所ほど立ち寄る先を決め、あとは成り行きに任せた。それがとてもよかった。行った先で賢治の縁者や、賢治にかかわる地元の人に出会った。そうした時、なるべく時間に余裕があったほうがいい。
案の定今回も偶然の出会いがいくつかあり、普段なら行けないところに連れて行ってもらったり、好きなだけ立ち話をしたりした。用事が詰まっていたなら、そんな余禄はいただけない。そうしたおまけの部分が後になってからうれしいご縁につながる。


「人の提案に乗ってみる」、それを昔から楽しんできた。人はぼくにはない発想をする。もちろんすべて受け入れるわけではない。乗るかどうかは直感的に決める。
昨日まで出かけていた新潟行きも、まだ会ったことのない人からの提案だった。その人から、次々に初めての人たちに紹介されて、おもしろいことになった。普段の交際範囲なら絶対に会うこともない人たちだ。そこからまた人生のストーリーが広がっていく。
かつて世界をめぐったバックパッカーの旅に似ている。飛行機のチケットだけ取って、到着先のホテルさえ決めないでおく。リスクも含んですべてがワクワクする未来になり、危機対処能力も高まる。
 万人にお勧めとは思わない。妻の場合は、それでは収まらない。子どもがいればなおさら、ここだけは押さえておきたいという気持ちはわかる。ぼくもそうして観光地嫌いが治ってきたのだから、ありがたい。何ごとも思い込みと決めつけは物事をつまらなくする。
 計画も無計画もいい。ぼくはとくに無計画が好きだ。そして偶然に起こることは、じつは必然として用意されていたのだ、と気づくほどに運命の流れは用意されているような気がする。
 
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 


 

 
*毎月のスケジュールはこちら(ときおり変更もあるので、必ず以下から確 認してください)
https://mindfulness-village.mystrikingly.com/schedule
  



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?