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第46回村長散歩日記 【日常散歩編】240526(ときどき配信)

(島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪) *ひと月ぶりの村長日記、今回は連休のイベントを終えて、大きく体調を崩し、様々な山坂を経てようやく戻ってきた感があります。去年の暮れころからこれほど不調が続いたことはなく、ある意味新しい体験でした。生活するのがやっとのこともありましたが、何とかここまでこぎつけたことを感謝して書いています。 ~~~~~~~~ 【第46回:大変なときほど基本に戻る】 *人間は体をもって生まれてくる。いや、体と共にこの世に来ること

    • そら豆とピタゴラス:初夏の味覚にまつわる哲学者の逸話

      季節は二十四節気の「小満」。 そら豆が美味しい初夏の季節となりました。八百屋さんに並ぶ大きくて青々としたその鞘を見るたびに、何だかみずみずしい気持ちになります。 子供の頃はそら豆の揚げ豆が大好きで、殻を取ってから口に入れ、歯でふたつに割るのがお気に入りでしたね。後味ちょっと塩辛い思い出です。 「ピタゴラスの定理」で有名な古代ギリシャの哲学者ピタゴラスは、「そら豆を嫌っていた」という事実がよく知られていたそうです。その理由は「そら豆の中に死者の魂が含まれている」と信じていたか

      • 燕の教え:自在に飛ぶための安全なブレーキ

        ティーチャーズの山田 直です。 たくさんの燕の巣が設置してあることでその名を馳せ ている、神奈川県の大磯駅。 今は子育ての全盛期に入ったらしく、ひっきりなしに 燕が駅の構内に入って来ては、またすぐに飛び出して 行きます。 そのスピードたるや、実に最高速度200kmです。超低 空で道路を横切り、急な方向転換で車を避け構内へ進 入。改札を行き交う人々をすり抜け、巣へとランディ ング。 あまりの速さに唖然とする僕です。いったいどんな動 態視力なのだろう。いや、もう目で見ている

        • 遺伝子の旅

          「地球上には 数千万種類もの生きものが存在していて非常に多様だけれども、すべてにひとつの共通性がある。それは、必ず『DNA』があるということ。」 これは以前、Zen2.0の講演で、生命誌研究の中村桂子さんがいわれていた興味深い言葉です。 そして、多様な生命が多様に進化をしてきた大きな拠り所であるDNA自体は、世代は変わっても変わらずに続いていく。パソコンやスマートフォンなどは、新モデルが出るたびにOS(オペレーションシステム)を変えていく。そして旧OSは滅んでいく宿命にあ

        第46回村長散歩日記 【日常散歩編】240526(ときどき配信)

          第45回 村長散歩日記【日常散歩編】 240409(ときどき配信)

           (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪) *村長日記、1か月以上空いてしまいました。この間、いちばん大きかったのはプラムヴィレッジの来日ツアーの世話役・スタッフ、会長を務める自治会の総会、理事をしている里山活動や総会、それらの年度末のまとめ作業、出版が迫る翻訳書の作業など。  承知で引き受けたものの、一時は果たしてこなせるかどうか真剣に悩みました。しかし悩みは悩み、そうしていても現実は進みません。今回もまた、もっとも助けになったのは「土壇場のマインドフ

          第45回 村長散歩日記【日常散歩編】 240409(ときどき配信)

          第44回 村長散歩日記【日常散歩編】 240218(週末配信)

           (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  家で30年来続いている味噌作りを今年も行いました。息子に手伝ってもらって大きな樽で大豆を洗い、庭に据えた大釜に移したので、あとは火入れを待つばかり。北風が冷たく吹く時期ですが、たき火をしながらの味噌作りを毎年楽しみにしています。うちではこうした年中行事が欠かせず、それは生活の底に流れる感情を豊かにしてくれます。食物作りならその後食べる楽しみがあるのでなおさらです。 翌日は息子の同級生が数人手伝ってくれることに

          第44回 村長散歩日記【日常散歩編】 240218(週末配信)

          第43回 村長散歩日記【村内散歩編】 240204(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  マインドフルネス・ビレッジと並んで、さらに深く本格的に学びたい方のための「マインドフルネス・カレッジ」の第3期がこの4月から始まります。2年から5年かけて、仕事や生活しながらオンラインで学べるプログラム。今までの2年間ですでに、多くの参加者と講師が集って真剣な学びの場ができてきています。 ~~~~~~~~ 【第43回:専門家と初心】 *マインドフルネス・カレッジは、マインドフルネスの専門家を育てる場とし

          第43回 村長散歩日記【村内散歩編】 240204(週末配信)

          第42回 村長散歩日記【村内散歩編】 240129(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  1月28日に行われた能登の被災地へのチャリティイベント、たくさんの方のご参加ありがとうございました。また、参加されなかった方も思いを共有していただき、Beloved Community(慈しみの集まり)を感じることができました。 オンラインのマインドフルネス・ビレッジで何ができるか考えたら、「心を寄せる」という答えがやってきました。離れていても心を寄せることでつながれる、コロナの時期に実感したことがよみが

          第42回 村長散歩日記【村内散歩編】 240129(週末配信)

          第41回 村長散歩日記【村内散歩編】 240121(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  1月28日にマインドフルネス・ビレッジでは能登の被災地へのチャリティイベントを行います。 https://peatix.com/event/3819766/  ここにいて今すぐできること、それはセルフケアとミューチャルケア(互いの支え合い)だと思います。でも具体的に何をどうすればいいのかわからない。いろいろな論説が飛び交い、SNSでの発信が手軽に行えるようになり、かえって迷いも増えたかもしれません。  

          第41回 村長散歩日記【村内散歩編】 240121(週末配信)

          第40回 村長散歩日記【日常散歩編】 240114(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  先日マインドフルネス・ビレッジ主催で、日本人で最初にプラムビレッジで出家した尼僧シスターチャイの法話会を行いました。3月に来日する5人のダルマティーチャー(法師)のツアーのプレイベントです。この日から各イベントの受付けが始まりました。マインドフルネス・ビレッジとプラムビレッジ共同のイベントの実現には感慨深いものがあります。どちらもビレッジなのです。シスターからはビレッジと命名した理由について話しがありました

          第40回 村長散歩日記【日常散歩編】 240114(週末配信)

          冬眠の哲学:自然のリズムと野生の理性

          年明けて小寒入り。寒さが厳しくなってきましたね。 外の睡蓮鉢に住んでいるわが家のメダカは、なかば冬眠状態に。日差しの温かい日だけ水面に顔を出しますが、大体はカチッと固まって物陰に沈んでます。 哲学者のニーチェは、ロシア兵が行軍に耐えられなくなり、雪中に身を横たえる姿を「冬眠への意志」と表現しました。極限の状態の中では、代謝を抑え、エネルギーの保存を図り、生き延びようとする「野生の理性」が働くと。 何も受け付けず、何にも反応しない姿。 それはタイ北部の洞窟で13名が遭難

          冬眠の哲学:自然のリズムと野生の理性

          第39回 村長散歩日記【村内散歩編】 240108(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  皆様、今年日本は波乱の年明けとなりましたが、こうしてまた書き出せることに、新たなご縁を感じています。紡がれ、紡ぐ縁の網目の中で、少しでもともに幸せのために働けますよう、今年もよろしくお願いします。  2024年4月からの新年度よりマインドフルネス・カレッジの第3期が始まります。カレッジは、マインドフルネスのコミュニティであるビレッジを基盤に、生きることそのものをマインドフルに取り組んでゆく真剣な学びのプログ

          第39回 村長散歩日記【村内散歩編】 240108(週末配信)

          第38回 村長散歩日記【日常散歩編】 231225(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  今年も一年お付き合いありがとうございました。締めくくりに、クリスマスにかつて書いた文章を引用します。今読んでも、基本的にぼくの瞑想観は変わりません。あくまで個人的な視点ですけれど、それぞれのマインドフルネスがあっていいと思います。  ともあれこうして皆さんと一年を越せたことがお祝いです。年越しの後、ビレッジ&カレッジと村長日記は続きます。Happy Continuation!(継続おめでとう)の言葉通り、始

          第38回 村長散歩日記【日常散歩編】 231225(週末配信)

          山田直の小さな幸せノートvol.2「神様の優しいお尻叩き」

          早くも年の瀬。光陰矢の如しですね。年々その矢が速度を上げいっていることに驚きを隠せません。一体誰がそれを放ったのでしょうか。 今年の僕は、2月に突発性難聴という症状が出てしまったため、オンラインの場は休み、このメール作業などでビレッジに関わらせていただきました。生活的にはスローダウンし、夏に足を骨折したこともそれに拍車をかける。できないことが増え、できていたことも手放さなければならない状況。 でもそれによって、今自分ができることの選択肢が狭まり、結果見えてきたこともあるよ

          山田直の小さな幸せノートvol.2「神様の優しいお尻叩き」

          山田直の小さな幸せノートvol.1「冬至」

          昼の時間がもっとも短い「冬至」に入りました。 太陽の力が一番弱いということから「死」を連想させ、西洋では「悪魔がうろつく日」とも言われるそうです。でもこの日を境に少しずつ、でも着実に太陽が力を取り戻し、その復活の狼煙を上げていきます。そのことを「一陽来復」と言いますが、そんな「確実なきざし」があればこそ、これから本格的に来る寒さ中でも我慢強く、必ず来る春を待ち続けることができるのでしょうね。 「待つ」といえば冬至に食べるカボチャ。 夏に収穫を迎えるその野菜は、貯蔵され追熟

          山田直の小さな幸せノートvol.1「冬至」

          第36回 村長散歩日記【村内散歩編】 231217(週末配信)

            (島田啓介マインドフルネス・ビレッジ村長による村長日記です♪)  ぐんぐん年末が近づいてきます。でも気にしているのは人間だけ。犬はじゃれるのが好き、猫はマイペース、鶏が朝早くから騒ぎ出すのはいつもの通り。銀杏の葉はすっかり散って、森に金色の絨毯が敷き詰められる12月になりました。そう思うとただうれしくて、日々楽しいことばかりが満ちている気持ちになります。今このとき、すばらしいこのとき。   ~~~~~~~~ 【第36回:マイストーリーが語りだすとき~私との再会】*

          第36回 村長散歩日記【村内散歩編】 231217(週末配信)