そら豆とピタゴラス:初夏の味覚にまつわる哲学者の逸話
季節は二十四節気の「小満」。
そら豆が美味しい初夏の季節となりました。八百屋さんに並ぶ大きくて青々としたその鞘を見るたびに、何だかみずみずしい気持ちになります。
子供の頃はそら豆の揚げ豆が大好きで、殻を取ってから口に入れ、歯でふたつに割るのがお気に入りでしたね。後味ちょっと塩辛い思い出です。
「ピタゴラスの定理」で有名な古代ギリシャの哲学者ピタゴラスは、「そら豆を嫌っていた」という事実がよく知られていたそうです。その理由は「そら豆の中に死者の魂が含まれている」と信じていたか