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通信高校の先生をするという選択②

私学非常勤の内定をもらっていた私は、どちらに決めるか選択をしなければいけませんでした。私がなぜ通信制高校の教員を選んだか、その理由について共有できればと思います。


雇用条件

某私立高校

私が内定をもらっていた高校は、私立の中でもトップクラスの条件だったと思います。

・非常勤講師(一年契約、4回まで更新🉑)
・一コマ11000円くらい(20コマ以上確約)
・部活顧問あり(別途手当支給)
・交通費全支給
・賞与あり(年間3.3ヶ月分)
・その他保険あり

非常勤のメリットは、自分の授業時間外は勤務時間外になるので自分の時間に充てられること。デメリットは一年で切られる可能性があり、たとえ5年間勤めることができても、新しい勤務校を探し続けなければならいこと。また、部活動を持つことが確約されていたので土日祝は出勤しなければならないこと。

ざっと思いつくものを書き出してもデメリットの方が大きいことがわかります。

通信制高校

 その一方で、通信制高校の雇用条件は以下の通りでした。

・常勤講師(一年契約)
→専任多用あり(最短一年)
・交通費全額支給
・賞与は約4.5ヶ月
・担任業務あり
・部活動は任意
・年休125日(土日祝完全休み)

通信制高校のメリットは教育業界ではあり得ない土日祝完全休み。一般企業では当たり前かもしれませんが教員として働くことを決めていた私にとってはうれしすぎる内容でした。また、常勤採用のため専任になれる可能性があり、最短一年であること。専科が体育であるにも関わらず専門競技がない自分にとっては部活動が任意であることもとても魅力的でした。デメリットは全日制高校と違い生徒との距離があること。直接的な関わりが多くないことがわかっていたので私が描いていた教員生活を実現するのは難易度が高いと思いました。

保健体育科にも関わらず、専門競技がないことや私の性格の特性などを考慮したとしても、私はどちらかを選択することはできませんでした。

「私に向いているのは?」

 友人からの言葉

 「ゆいちゃんは、頼まれたことは全部やってしまうし自分の役割以上を無意識にできてしまう。きっと休みなく働いて生徒のために努力するだろうけど、壊れて行くゆいちゃんを私は見てられる自信がない」
「ゆいちゃんの性格は、何か持ってる人に対して優しさを向けてあげられる優しい人だから通信制のが向いてるんじゃない?」
「1人に対して感情を注ぎすぎてしまうかもしれないから自分の仕事に一線をひいてできるなら通信制のが向いてるだろうね」

何人かに聞きましたが、これらが友人の意見でした。人に対して尽くしすぎてしまうところが引っかかったようです。私も納得しました。

母からの言葉

母の共通の知り合いに、通信制高校で働く方がいました。それも私が内定をもらった高校の先生でした。

「ゆいちゃんなら通信制高校に来なくてももっといい学校に行けるよ、きて欲しいけど他の先生も来ないだろうと言っていたよ。だってさ。私は、ゆいちゃんがやりたい方に行けばいいんじゃない?と思うよ。」

母からの温かい言葉でした。私は、知り合いを通して聞いた学校側の意見に燃えました。

来ないと思ってるなら本当に行ってやろう。

いっときの感情で将来を選ぶのはダメだと思い、ここで決断は出しませんでした。が、気持ちは通信制高校に寄っていました。

私が決断できたのは大学の教授のアドバイスでした。
こちらはまた、次のnoteで。


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