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【ブラック業界】私が教師になると決めたワケ②

高校生の時に感じた授業の退屈さが「指導」の楽しさを教えてくれました。
いかに楽しく授業を受け、充実した時間にしていったのか、noteに書いていきます。

私が教師になると決めたワケ①をまだご覧でない方はこちらから↓↓

「私が教師になると決めたワケ①」では小学校から中学校での経験について書きました。このnoteでは高校での出来事についてお話します。


私の高校について

生徒の質:内向的・外交的な割合

公立中学校を卒業した私は、私立中高一貫校に入学しました。俗に言う「外部生徒」です。高校の偏差値は60~くらいだったので、進学校の仲間入りはしていたかと思います。

生徒の質は、どちらかというと内向的でした。部活動に参加している生徒や内部生徒に関しては外向的な人が多かった印象です。

外向性が高い者のほうが, 運動の実施レベルも高い

Yasunaga A, Yaguchi K. Personality traits, selfefficacy for exercise, and exercise levels in older Japanese adults. Japanese J Heal Psychol. ₂₀₁₄; ₂₇: ₁-₁₁.

主観的な意見ですが、内向的:外向的の割合は「7:3」でした。体育科のクラスもあったため全体で見たときには「6:4」程度かと思います。

このような特性があるとどうでしょう。体育での「できる・できない」が圧倒的な差になり、教師も指導しきれないということが起こってしまいます。専門領域ならまだしも専門外の領域であればなおさらです。

体育の授業で起こる問題

教材を設定するときには、この教材レベルが適切であるかどうかを考えると思います。先ほどの特性を考えるとレベルは「中」または「中の下」になることでしょう。

これが問題で、出来てしまう人は物足りなさを感じてしまいます。実際に器械運動領域の授業では物足りなさを感じていました。ここで、私は中学生の時の経験が生きました!

体育の授業で得たこと

できない→できそう、に意識を変える

あまりにも放置する先生だったため、私はクラス内で指導役をかってでました。その人の課題を見いだし、段階的かつスモールステップで成功体験を積んでもらう。

このように学習していくと「できない」と思い込んでいたのに「できるかもしれない」という気持ちに変化するんです。自分がそうでしたから。もちろん自分の価値観を他人に当てはめることが正しいとは思いません。

この意識が生まれると、一方的にアドバイスしていた私に対して「これはどうなの?」「こうなるにはどうすべきか」「今、自分はどうなっているのか」と聞いてくれるようになったのです。

ここで私は「指導」に対するやりがいを新たに発見しました。

指導者は「その人の可能性を広げる」ことができる、ということです。
この可能性に気づいたときには、何かを教えるって向いているかもしれないと私自身感じるようになりました。

体育教師が私に言ったこと

二年間私の授業を担当していた先生はすごく一生懸命な先生でした。生徒のために犠牲を払い、正義感も強い人です。そんな先生が私に言った2つの言葉があります。

①あなたは体育教師に向いている

出来ない人の気持ちが分かる人と分からない人がいる。
感覚で習得してしまう人とそうでない人がいるように、体育の先生もタイプがあると思う。ゆいかはどちらかというと後者だと思う。自身の感覚をそのまま伝えるより、その人の感情に寄り添ってその人に合った伝え方を探すでしょう?本当に向いていると思うよ。

②正義感が強いあなたには窮屈な世界かもしれない

学校という狭い世界では、本当に正しいことが通らないなんてことはざらにある。見てたら分かるでしょう。「なんで?」って私だって思う。圧倒的権力を持っている人がいてその人に従うしかない私たちの不甲斐なさは、あなたには分かると思う。この理不尽な世界で生きていく覚悟は必要だよ。

確かにそうだった。
この先生が来た1年目、新しく部活動を作ったり、新しい競技を取り入れたり試行錯誤してくれていた。

2年目、この先生は担任を持つようになり痩せ細っていった。
授業中は多くを語らなくなり、私も見ているだけで辛くなることが多々あった。そして私が卒業したと同時には退職した。

私の気持ちの変化

体育教師の言葉を聞き、実際目の当たりにした彼女の様子を見た私は正直、教師を目指すことを辞めるか迷いました。だけど、そんな状況下でも先生が私に言った「あなたは体育教師に向いている」という言葉を信じてみたかった。

本当かどうか試したかったのもあります。それでも私の素質に気づき可能性を見いだしてくれた、その小さな可能性に挑戦したい。こう思うようになりました。
指導者になることに対する憧れや、やりがいはこれまでの経験でも沢山感じてきました。

教師になりたいな~と思っていたところから、「体育教師になる」と決めたタイミングはここです。

あの先生との出会いは私にとって大きなターニングポイントになりました。

次のnoteではなぜ「高校」の教師なのか、大きな出来事があった大学時代についてお話しできればと思います。

❤やコメントをくださる皆様へ

応援の❤やご質問のコメントをくださりありがとうございます!
私のnoteが誰かの目にとまっていることが知れて本当に嬉しいです。
投稿頻度は少ないものの、こんな風に応援していただけて幸せです。
また、やりがいにもなります。
こんなことが知りたい・こんな経験はある?など気になることがありましたらコメントをいただけると嬉しいです。

それではまた次回のnoteでお会いしましょう❤’’


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