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私が教員をやめると決めた日。はじめてのnote


自己紹介

こんにちは。ご覧いただきありがとうございます。高校で教員をやっているじんぺー(仮)です。
私は高校2年のときに起こったあることがきっかけとなり、先生になりたいと思うようになり、7年前に教員採用試験に合格して高校教員になりました。
初任(初めての勤務校)の5年間は先生としての立ち振る舞いや生徒との関係性などに悩みを抱えながらも生徒と向き合い教育について考えてきました。同僚の支えも大きく、曲がりなりにも教員として毎日を楽しく過ごしてきました。
そんな私が今日、教員をやめるという決断をしました。


教員の昔と今

まだアラサーの私がこのトピックについて言及するにはまだ未熟ではありますが、体感でお話しします。かつては(少なくとも7年前は)教員は人気の職業であり、教壇に立つためには10倍を超える試験に受かる必要がありました。試験も教職教養、専門教養、集団面接、集団討論、個人面接、模擬授業など多くが求められていました。そのためか頭もよく、バイタリティ溢れる多くの先生たちが腕を振るってお仕事をされていました。
しかし近年は教員のブラックさがニュースでも取り上げられる時代となり、教員採用試験の倍率は都心部でも3~4倍、地方では1倍を切るほどに落ち込んでいる状況にあります。職員の不祥事も絶えず、愛もなく教壇に立つ職員も増えてきている実感があります。
そんな中、私もある種のブラックさに心を痛め、今年度でやめる決断をしました。


これまでの経緯

このような気持ちになった大きなきっかけは「職員の権利」について考えることが起きたからです。私は現在、県の中心部にある進学校に勤めており、女子の割合が9割近いクラスの担任をしています。今まで勤めていた田舎の学校とは全く違う環境で悩むことや苦労することがあるが起きるのは覚悟していましたが、それ以上のことが待っていました。

(これから書くことはプライバシーにかかわる可能性も含むので具体的な描写は控えさせていただきます。)

簡潔に言うと昨年度から折り合いのよくない女子生徒が、担任である私からセクハラを受けたと学校職員に訴えてきたのです。具体的には「おしりを触られた」や「夜中に執拗に電話をかけてきた」などです。また周囲の女子生徒にも事実無根のセクハラや事実を捻じ曲げての主張を吹聴し、私を陥れようとしてきました。今までも指導されたことを受け入れられず、パワハラを持ちかけてくるようなことがありましたが、全くの虚偽は初めてでした。
とはいえ、教員がこのように生徒に悩まされるのは前例のあることなので「ついに自分の身にも起きたか」と思い、早速管理職に相談したのですがここからが問題でした。


学校の存在意義とは

今回の一件は、吹聴してる生徒からそれを聞き不安を感じた生徒が職員に相談したことで発覚しました。
それ以来、生徒や職員からの目が気になり、不安から体調不良に陥り学校に行けなくなっていました。
しかし、先日管理職(校長・教頭)と話す機会をいただき、相談として持ち掛けた要望は
・真偽はともかく生徒から訴えがあがっている以上事実関係を確認すること
・調査の結果セクハラが事実であれば私を処分、事実と異なっていれば生徒を指導すること
・その調査に基づく事実を相談をしてきた生徒に伝えて安心感を与えることの大きく3点でした。

しかし、管理職に相談した結果言われたことは
・学校は捜査機関ではないから捜査及び調査はできない
・白黒はっきりつけたいなら警察だがそうなると学校は関係がない
・生徒の精神状態の関係もあるから指導はできるかわからない
などといったものでした。

学校は捜査機関ではないから調査をしない・・・?
では学校で定期的に行われるセクハラアンケートはいったい何だったのか?と疑問に思い確認すると、「あれは生徒から上がってきた発言を先生に確認し、事実であれば処分を、やっていないと言ったらその旨を生徒に伝えるものである」とのことでした。

つまり、クロにはできるけどシロであってもシロにはできないということ。
それでいいのか?じゃあ私はどうしたらいいのか?と確認するも明確な答えは返ってこず、あげく校長からは
「そんなにメンタルいかれちゃってるなら療養休暇も手だぞ。」
と言われました。
なぜウソをつき、人の社会的信用を損なわせる生徒のために私が苦しんだり休みを取らなければいけないのか。学校は調査も、その生徒への指導もなにもしないのか。

学校って一体なんだ?
時代なのか、管理職の保身なのか、元々そのような存在であったのか知らない。しかし私が今まで見てきたものとはここにきて明らかに変わっていっている。
生徒に学ぶ権利もあるが、職員にも守られるべき権利はあるはずだと思う。
そう感じながらも、誰からも守ってもらえず、私は大好きだったこの仕事に終止符を打つことを決めました。

ここまでご覧いただきありがとうございました。また進展があれば随時更新します。

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