大学生塾講師

こんにちは。死ぬほど働いた塾講師です。

この頃noteを見る機会がなかったので更新は遅れてしまいましたが、twitterなどは毎日チェックしていおります。(ぜひfollowも(笑))

前回のコロナによる教育格差についての記事。反応がいただけて嬉しい限りです。ありがとうございます。


さて、今回は「大学生塾講師」についてです。

経済産業省「特定サービス産業実態調査」の≪学習塾≫の項目では従業員数の合計のうちその他従業員(パート・アルバイト等)の人数は2020年4月時点で

18,957人です。(事務さんも含んでいるので全員が講師ではないですが・・)

画像1

↑がその統計の2020年4月の抜粋です。


恐ろしいですよね・・・・


なにが?っていうと塾というビジネスは

建前「教育で子ども(未来)を明るく」なのに人材は「大学生」がほとんどなのです。

今日の問題にしたい点はそこにあります。

・不確実性の高い大学生講師が塾の授業の大半を担うこと
・大学生講師に多くを求めすぎる企業
・教育の本質を書いた企業側の「エゴ」

今日は3点を議論の対象としていきます。

ぜひご意見を聞かせてください。


私は以下のように考えています。

塾(教育)業界に入る人材の多くは "教育で子供(未来)を明るくしたい"が口癖だけど企業側からすると定性的な "講師の腕"を広告にして "効率的な勉強"という名のテクニックを商材に年々減る子どもというπを乱獲する目的しかないので人材と企業のミスマッチが大きい

と思うんです。

実際、

テクニックで子供たちは "真に幸せ"にはなれないと思うんです。正しくは "パーソナルな教育による個別、具体的な学習方法の提案"と "モチベーションのペースメーカー"が "講師の腕"によって成されると仮定し、教育業界はまず "講師育成"に力を入れるべきで "広告宣伝費(おまけ品)"にキャッシュを割いている場合ではないはず

だと思うんです。

よく駅前で見ますよね。大手学習塾のおまけ品配り。

で、結局

経営の意思決定が少子化による数少ないπの争いに注力した結果、人材育成という本質を忘れさせ、企業は "良い人材の不足"に悩み続ける。そして "子供たちの幸せ"は蚊帳の外で教育の本質すらを欠く。

ここで、留意していただきたいのは、大学生講師が悪いのではなく、大学生はリスクが高いのを承知で雇うべきという意見だということです。

学生講師は不確実性が高い。しかし人材不足に嘆く同業界なので仕方がない。よって大学生講師を "やめさせずに実践経験を積ませる"必要がある。企業も一応、理解はしているから高いポテンシャル要求するがそれに見合う対価が異常に低い。よって人材は高い流動性を持つことになる

ここでいう高いポテンシャルとは "授業の予習"や "自身の学歴以上の授業を受け持っていること"でこれらで発生する授業外手当は往々にして "ただ働き" = "やって当たり前"という企業側の傲慢である。

現場でたくさん見てきました。講師本人は「偏差値45程の高校出身」なのに「偏差値65以上の難関高校志望」の生徒を見る姿。彼ら、彼女らは時折、自身のふがいなさに涙していました。


まとめると、

大学生講師は悪くないが、アルバイトを始めるなら「ミスマッチ」を黙認せよ。(始めたら生徒の人生の片棒を担いでいることを忘れるな)

企業側は大学生講師の不確実性のリスクを小さくするために「人材育成」と「正しい対価」の設定をせよ。

ってところでしょうか。

是非皆さんのご意見をください


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