人生の三冊
人生の三冊って
「2つ目は本をたくさん読んできたことです」これは7年前の教員採用試験、自己PRの時間での一言。数学教員なのに小説をたくさん読んでいるのは希少価値あるかなと思って自己PRをしたけど実際はどうだったのか。
まあそんな昔の話はどうでも良くて、基本的には小説を読むのは好きです。大学生時代は通学時間で本を読み漁っていました。
そんな本好きな僕が行ってみたい場所があります。
以前五島列島に行ったときはお休みで、そこから強烈に気になってて。でも簡単に行ける場所でもないので。さんごさんは私設図書館で人生の3冊を寄贈されることで成り立っています。じゃあ自分だったら人生の3冊として何を選ぶか。いざ行くときに迷わないために現時点でのベスト3冊を選んでみたいと思います。
1冊目：もういちど生まれる(朝井リョウ)
「何者」とすごく迷いました。でもこの作品のほうが劣等感と向き合うきっかけになりました。
同じ19歳としてなんとも言えない気持ちになった。将来への不安とか妬みとか嫉妬とか色々と。自分だけ特別になりたいと思う気持ちがすごいわかる。すごいと言われたい気持ちもわかる。それにすがっちゃう気持ちもわかる。だから最後の『破りたかったものすべて』が一番好きかな。全てじゃないけど少しだけモヤモヤがスッキリした
今ではこんな青臭い気持ちはなくなってしまった。と思っているけどたまーに顔を出してくるからやっかい。そんなとき「自分とは何者なのかを探し続けている」あの頃を思い出したくなって今でも読み返してしまいます。
この世の全大学生には絶対に読んでほしいし、まだまだ燻っている20代の人にも読んでほしい。
2冊目：時をかけるゆとり(朝井リョウ)
再び朝井リョウさん。初めて読んだときは「学生時代やらなくてもいい２０のこと」というタイトルで販売されていましたが文庫化に伴い「時をかけるゆとり」になりました。
普通におもろい！朝井リョウアホすぎ！それが面白い！でチャリの話とかそれを読んだ上でやってみたいって思っちゃうのが俺がまだアホな大学2年生ってことを表していると思う笑
当時の感想もアホっぽいけど読むと本当にアホになれます。ありがとうございます。それぐらい脳みそ空っぽにして読める作品です。これだけだと人生の三冊には入らないのですが、この作品の良いところは日常の解像度を上げようと思わされること、そしてくだらないと思うことも経験してみようと思わされることです。
前者に関しては自分も日常の解像度をあげれば実をいうとめちゃくちゃ面白い人生なんじゃ？と思えてしまいます。それを言語化する朝井リョウが凄すぎるのですが・・・
後者に関しては、実際に自分も行動しちゃってるんで。流石にチャリで京都は無理だけど往復１４０キロぐらいはぶっ飛ばしたのが懐かしい。
3冊目：おれは最後に笑う(小宮良之)
最後はサッカー本。国内外の選手、チームにスポットライトを当てたノンフィクション本です。これを選んだ理由はタイトル。
「おれは最後に笑う」
この言葉は作中の相馬崇人選手の言葉です。
今でも自分の行動指針です。どんな時も俺が最後に笑うって言い聞かせています。もちろん毎回笑えてるわけじゃないけど。でもそれぐらい強気なほうが人生充実するじゃんと。人生は掴み取るものだとそう思わされてくれたこの作品が大好きです。
福田の話が読みたくて購入。相馬は個人的に好きな選手だから興味深く読めました。俺は最後に笑う
終わりに
本当に偶然に。選んだ３冊の一番最初に読んだ時期が大学２年生の後期。
人生で一番将来を思い詰めていた時。だからこそ心に響いた。
「もういちど生まれる」ではどうしようもない劣等感を受け入れるきっかけになって。「時をかけるゆとり」では前向きな気持ちにさせられて、「おれは最後に笑う」では人生の行動指針が出来て。やっぱりちゃんと人生の３冊。この三冊がなかったら一年遅れの教職課程も頑張れてなかっただろうし、サッカーの指導者をやってみようと思わなかった。はず。綺麗にまとめすぎたかな。
今回３冊を選ぶにあたって読み返すとかはしていません。今思い出す読んだ時の心境とと、あの頃の感想と。変に刺さった言葉を引用するよりも人生だなって思いました。
さんごさんに行けるのはいつになるか分からないし、郵送はしたくないから自分で持ち込みたい。もしこの三冊があったら絶対に自分です。noteでもTwitterでもYotubeでもコメントください。そして感想もお待ちしています。
「人生の三冊って何？」
「金色のガッシュ・MAJOR・銀の匙」
「漫画やん。そして全部サンデーじゃん」
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